2017年09月15日

今度は池

今日はカスタマーセンター総会ということで、大阪に来ています。大阪に来るのは1ヶ月半振りですが、来てみると明らかに変化点が。

2017091501.JPG

昨年のゴールデンウイークに移転した大阪カスタマーセンターは、10階と11階の2フロアにまたがっていますが、移転時点では、11階の一部については今後のお問合せの増加に応じ規模を拡大できるよう、拡張スペースとして確保してある状態でした。要は、什器が配置されていないだだっ広い空間。センターの移転直後にはBeer Bustの会場としても活用していました。

その後、一部机を配置したり、臨時研修用のスペースとしても利用していましたが、この度、さらなる席数の拡充が必要となり、拡張スペースに内装工事が入りました。その結果生まれたのが、こちらの「ヤヨイのイケ」です。以前ご紹介したように、10階にはコミュニケーションスペースとして「ヤヨイのカワ」が用意されています(この他、リフレッシュスペースが「ヤヨイのモリ」、受付スペースが「ヤヨイのソラ」)

今回11階の拡張スペースを整備するにあたり、11階らしいコミュニケーションスペースを用意しようということで生まれたのが「ヤヨイのイケ」という訳です。思ったより広いわりに机や椅子が少ないので、少々がらんとした感じですね。

ちなみに、今日Mさんと話した際には、「あれは池ではなく、泉です」と言っていたので、斧でも投げ込んでみると神様でも登場するのかもしれません(Mさん、試してみて、笑)。

弥生のカスタマーセンターへのお問合せが顕著に増えるのは12月の年末調整の時期と2〜3月の確定申告の時期です。まだまだ先と思っているとあっという間に繁忙期。繁忙期に向けて、カスタマーセンターの体制強化を着々と進めています。
posted by 岡本浩一郎 at 16:02 | TrackBack(0) | 弥生

2017年09月13日

今年もやっぱり

もはやこの時期の風物詩となったiPhoneの新機種発表。今回は、iPhone 8/8 PlusiPhone X。今回は7Sでなくて、一気に8なんですね。ただXも加えて3機種出るということと、中身は概ね事前の情報通りで、大きなサプライズはありません。

毎年、今回は買うかな、どうしようかな、と書いていますが、今回は買うかどうかに加えて、8かXか、という悩みまで加わりました。正直に言って、8だけだと買い替えるまでのモチベーションはありません。7Sを飛ばして8に行った割にはマイナーチェンジという感じです。目に見える変化点といえばワイヤレス充電に対応したことぐらいですが、今でも夜間に充電すれば十分なので、あまりメリットを実感できそうにありません。

では、Xかというと、こちらは確かに目新しさは満載。iPhone 6s/7はその前のiPhone 6と見た目が変わりませんから、新機種持っているぜ、という自慢ができませんでしたが、Xなら当面は相当自慢できそうです(そこが大事なのか <- 自分)。ただ、難点は大きいこと。画面は5.8インチとPlusより大きい。携帯の時代から一貫して小さい物好きな私としては大きいことは下手をすればマイナスポイント。もっとも、全面がディスプレイということもあり、本体サイズは8から一回り大きくなった程度(8が67.3×138.4×7.3mm、Xが70.9×143.6×7.7mm)とのこと。幅が4mm増、高さが5mm増。これぐらいのサイズ増なら何とか許容範囲内に思えてしまうのはAppleの思う壺なのでしょうか。

何気にインパクトが大きいのが、値段です。iPhone Xはついに10万越え(税込だと121,824円〜!)。iPhone 8も税込みだと8万円越え。5年前登場のiPhone 5は一番安いモデルでは6万円台前半でしたし、直近のiPhone 7も8万円は切っていましたので、着実に価格が上がっています。為替レートの影響もあるでしょうが、じわじわと上がる価格に目をつぶってしまうのもAppleの思う壺なのかもしれません。
posted by 岡本浩一郎 at 22:03 | TrackBack(0) | パーソナル

2017年09月11日

インターン 2017

8月末に日経新聞で、2019年春卒業予定の大学生・大学院生の約7割が今年の夏休みにインターンシップ(就業体験)に参加した(参加予定を含む)という記事がありました。約7割というと、相当な割合。もはや参加して当たり前ということでしょうか。ただ、さすがに7割というのは高いように感じますね。調査の詳細を確認してみると、回答者は135名で、大半が首都圏の大学に在籍とのこと。うーん、これだとサンプリングバイアスが大きそうですね。

ただ、インターンシップが身近になっていることは事実だと思いますし、それ自体はとても良いことだと思います。私自身もかつて米国でインターンを体験した時のことを本ブログでお話ししたことがありますが、かけがえのない経験でした。特にまだ会社で本格的に働くという経験を持たない大学生・大学院生にとって、会社であり、社会を知る上で非常に有益な仕組みだと思います。

2017091101.jpg

弥生でも例年マーケティング本部でのインターンシップを開催しており、今年も8月後半に7名のインターン生を迎えました。今年から1日で完結するインターンシップも解禁されましたが、弥生のプログラムは弥生について可能な限り深く理解してもらいたいという想いから、今年も1週間(月〜金)。プログラムの準備は若手中心に進めます。特にHさんは、自分自身もこのインターンシップを通じて弥生を知り、その後めでたく昨年弥生に入社したということもあって、気合が入っていたようです。

私もインターンの皆さんとランチ、その後フランクなQ&Aの機会がありましたが、興味本位の質問もありつつ、なかなか鋭い質問もあり、とても楽しい時間でした。また、プログラムの最後には課題の発表があるのですが、一週間という限られた時間の中でも、なかなか興味深い発表があり、私を含め、弥生側メンバーにとっても良い刺激になりました。

インターンシップというと、選考時に有利になるかという点に関心が集まるようですが、有利か不利かという意味では、もちろん有利に働くでしょう。数回の面接だけでは知りえない、人となりを知ることができますから。ただ、それだけの力(潜在能力含め)を持った人が、より確実に選ばれやすくなるというだけで、下駄が与えられるということではありません。逆に言えば、その会社でインターンを経験していないが故に、不利になる(極端な話、そもそも選考の対象にならない)ことは一切ありません。

インターンシップとしてちゃんと受け入れようとすると、それなりに手間もかかりますから、むやみに規模を拡大することはできませんが、今後も着実に継続していきたいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:43 | TrackBack(0) | 弥生

2017年09月08日

ネット vs. 量販店

今日は全国のフィールドスタッフ(FS)が東京に集まり、研修会を実施しています。以前にもご紹介した通り、FSの皆さんは全国の家電量販店に定期的にお伺いして、店頭のメンテナンスを行っています。

北は北海道から、南は沖縄まで、全国を34名のFSでカバーしています。これに対して、社員スタッフは20名弱。つまり、家電量販店における弥生のプレゼンスは、FSの皆さんの活躍あってのものです。もちろん、社員スタッフももちろん頑張っており、都市部の店舗をカバーすると同時に、家電量販店本部との交渉を担当しています(念のため、笑)。

昨今は、ネット通販に量販店が押され気味と言われます。特に米国ではこの傾向が顕著であり、今日の朝刊でも、(米国の)トイザらスが民事再生法を申し立てるのではないか、ギャップが200店舗を閉鎖する、モールの空洞化が深刻な問題になっている、等々のニュースが目立ちました。

確かにネット通販の伸びは目覚ましいですし、個人的にもその利便性は実感しています。一方で、日本が必ずしも米国と同様の道を歩むとは考えていません。まず一つには、同じ量販店といっても、日本と米国では全くサービスレベルが異なること。あくまでも一般的に言えば、ですが、米国の量販店は、品ぞろえが限られており、店舗スタッフのレベルも決して高いとは言えません。つまり、あえて店舗で買う理由を見出すことができません。品ぞろえや陳列にこだわりをもち、店舗スタッフの教育に力を入れている日本の量販店とは異なります。逆に言えば、日本の量販店からそういった部分が失われてしまえば、日本の量販店も危うくなってくるのかもしれません。

もう一つは、日本の量販店の場合、ネット販売対応を着実に進めており、ネットでもキチンと集客できているということ。特に家電量販店の世界では、Amazonのサービスレベルに勝るとも劣らないサービスを提供する会社もあります。

弥生の観点でいえば、確かにAmazon等のネット通販で購入される方は増えていますし、そもそも弥生オンラインのようにクラウドサービスとして弥生から直接提供しているサービスも増えてきました。それでもやはり弥生のNo.1としてのブランドをお客さまに認知して頂く場として、家電量販店は極めて重要です。

それを支えているのがFSの皆さん。普段は全国で活躍しているFSの皆さんが一堂に会する貴重な機会ですので、今晩は皆さんとじっくりお付き合いしたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 17:39 | TrackBack(0) | 弥生

2017年09月06日

山場

9月も2週目に入って、いよいよ今期も終わりが見えてきました。既に社内では今月の着地見込(= 今月が最終月ですので、今期の着地見込)の速報が共有されています。通期(FY17)での過去最高の売上と利益の達成は確定。あとはどこまで伸ばせるか、ですが、期末に無理をしても結局来期に反動が来るだけですので、あくまでも自然体で、やるべきことを粛々と着々と積み上げていくだけです。

今期着地に向けては粛々にですが、来期に向けてという意味ではまさに山場。まもなくリリースを予定している製品の開発はある程度目処が立ちつつありますが、それを実際に市場に出し、なおかつ、お客さまやパートナーに向けて情報を発信するための準備はまさに佳境です。個人的にも今月/来月が山場。期末/期初の社内イベント、新製品にともなう様々な社外イベントと予定は山盛りです。

大変な時期ではありますが、3年前の今頃は、やはり期末/期初、新製品関連の各種イベントをこなしつつ、やがて正式発表となるオリックスグループ入りの準備を水面下で進めていました。私は滅多に忙しいと言わない人(忙しいというと負けだと思っているので)ですが、さすがにこの時は正直言って大変でした。今だから言えますが、自分事ながら、あの時はまあよく頑張ったものだと思います。それと比べれば今年はまだまだ余裕があります。

もっとも、今年はさらに輪をかけて、ALTの事業立上げという大規模プロジェクトもあります。ALTはこの秋のテスト的な融資開始を目指しています。いつからいつまでが秋なのか解釈は分かれるかと思いますが、いずれにせよ、もう時間はかなり限られてきています。お蔭さまで準備は着実に進んでいますが、正式な事業の開始にあたっては、細かい点も含め固めるべきことは無限にあります。ややもすれば圧倒されそうですが、一方で、新たに会社を立ち上げて、事業を立ち上げることは、一生にそう何回もあるものではありません(とはいえ、おそらくこれが最後ではないと思います、笑)。着実に進めつつ、その過程をしっかりと楽しみたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 17:31 | TrackBack(0) | ALT

2017年09月01日

Microsoft Partner of the Year受賞

弥生はこの度、日本マイクロソフトのパートナー表彰制度、Microsoft Japan Partner of the Year 2017において、「Application Development アワード」を受賞することができました。この賞は、「主要マイクロソフト プラットフォーム テクノロジーをベースに、優れたコマーシャル ソリューションまたはカスタム開発ソリューションを提供されたパートナー様に贈られます」とのことです。

2017090101.jpg

今日はパートナーが一堂に会してのカンファレンスJapan Partner Conference 2017が開催され、この場で表彰を受けることができました。

マイクロソフトのパートナーとして表彰を受けるのは二回目。前回は2011年にMicrosoftが世界中のパートナーを対象にして開催するWorldwide Partner Conferenceにおいて、日本を代表するパートナー(Country Partner of the Year)として表彰頂きました。その際に評価されたのは、弥生のデスクトップ製品。マイクロソフトのデスクトップ向けテクノロジー.NET Framework(特にWPF - Windows Presentation Foundation)を徹底的に活用しているということで評価頂きました。

それから6年経った今回は、弥生がMicrosoftのクラウドプラットフォームMicrosoft Azureを活用しており、なおかつ、着実に成果(個人事業主向けクラウド会計ソフトのシェアがNo.1の56.8%)を収めているということで、評価頂き、この度の受賞となりました。

弥生がクラウドアプリケーションに取り組んで既に5年以上が経過しています。当初はAzure(当時はMicrosoft Azureではなく、Windows Azureと呼ばれていました)もまだまだ完成度は低く、色々な苦労がありました。ここ数年は、Azureも格段に進歩を遂げると同時に、弥生もAzureを徹底的に使いこなせるようになってきましたが、今回、日本の中でも先進事例として認めて頂くことができとても嬉しく思っています。

ちなみに、来年のWorldwideでのPartner ConferenceはLas Vegasでの開催だそうです。今から行くぞと張り切っている人もいますので、この勢いで来年は再びWorldwideでの受賞も目指したいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:56 | TrackBack(0) | 弥生

2017年08月30日

いざとなると

そろそろ起きる時間ではあるものの、うーんもう後10分、とうつらうつらしているその時、iPhoneが大音量でなり始めました。あれ、アラームはかけていないし、大体なんでこんな大音量で、と混乱しつつ画面を見ると、そこには見たことのないメッセージが。

2017083001.PNG

「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮から…」。どういうこと??? 寝起きでボーっとしており、頭が回りません。正直何が起きているのか、全く理解できない。昨日の朝、出張でたまたま訪れていた札幌のホテルでのことです。

何をどうすればいいのかわからないなかで、急に家族のことが心配になります。あわててメッセージを送ったものの、なかなか返信がなく、ますます心配になってきます。後でわかったことですが、この警報の対象になった地域とそうでない地域があり、家族は全く気が付いていなかったとのこと。このタイミングでようやくTVをつけますが、得られる情報はJアラートが発令されたというだけで多くはありません。

しばらくすると、「ミサイル通過。ミサイル通過。先程…」というメッセージが配信され、またTVでも少しずつ情報が増え、差し迫った危険がないことがわかりました。しばらくすると家族から「今ニュース見ているけど…」というメッセージが入り、ほっと一安心。ようやく通常の出勤準備モードに入り、シャワーを浴びてから朝食を食べに行くことに。朝食会場が普段と変わらない(正確に言えばまだギリギリ8月中なので家族連れが多い)ことに心底ほっとしました。

後で冷静になって考えてみれば、Jアラートを受信した際、やるべきことは何もできていません。本来やるべきことはとにかく少しでも安全な場所に避難すること。ホテルでいえば、窓がある部屋よりも、窓がない廊下に避難すべきだったのでしょう。2011年の大震災以降、地震速報には敏感に反応するようになりましたし、災害に対する心の備えもそれなりにできていると思っていましたが、いざとなると何もできないものです。

いつ何があるかわからない時代。改めて備えることの必要性を実感する出来事でした。ただ現実問題としては、今後もこういったことが続けば、むしろまた警報か、でも何もないんでしょ、とむしろ慣れてしまうような気がします。実は、それが一番恐ろしいことなのかもしれません。
posted by 岡本浩一郎 at 23:39 | TrackBack(0) | パーソナル

2017年08月28日

サンプリングバイアス

少し前に「コンビニの支払い、4割が現金派」という調査結果が公表されていました。この調査によると、コンビニで買い物する際に、現金で支払う人が37.9%、電子マネーが29.8%、クレジットカード・デビットカードが29.4%とのこと。この結果に対し、あるブロガーが「コンビニで現金使う人ってバカなのかな」と発言して、話題になりました。この他にも「コンビニで現金使う人ってバカではなく『迷惑』」という発言も話題に。

個人の選択の問題なので、バカといった表現は全く適切ではないと思います(まあ、炎上商法ですね)。ただ、私が注目したのは実は別のポイント。電子マネーとクレジットカード(非現金)で約6割。これってむしろ結構高く感じませんか? 日本は現金社会と言われますが、非現金で約6割であれば、もはや現金社会とは言えないのでは?

個人が支払いをする際の決済手段のシェアについては、クレディセゾンが経済産業省他の数字をもとに推計している数字が引用されることが多いようです。2015年度(本pdfのP36)は、現金の割合が49.5%(前年対比2.4pt減)。それに対し、クレジットカードは16.0%(+1.1pt)、デビットカードが0.2%(±0.0pt)プリペイドと電子マネーで5.6%(+0.9pt)。合計しても、21.8%にしかなりません。このシェアの数字には、振込・口座振替、ペイジーといったコンビニでの買い物には利用されない手段も含まれているので、その分を一旦除外して計算し直すと、現金が69.4%、非現金(クレジットカード/デビットカード/電子マネー)で30.6%という割合になります。個人的には、むしろこれくらいの割合が妥当かな、と感じます。

もう少し具体的に言えば、職場にあるコンビニは、ビル内に大手のクレジットカード会社が入居していることもあり(?)、非現金の率が高いような気がしますが、自宅近くのコンビニは現金の方が多いように感じます。もちろん、非現金の割合が高まっていることは間違いなく事実だと思いますが、それでも、現金が4割、非現金が6割と言われると、さすがに違和感を感じます。

だいぶまわりくどく前置きしてしまいましたが、私は、冒頭の調査にはだいぶサンプリングバイアスが入っているのではないかな、と感じました。調査の際の対象者と、母集団にずれが発生しているのではないか、ということです。よく読んでみると、この調査は「クレジットカードを保有している」「会員」に対し、インターネットを通じて行われているとのこと。対象がクレジットカード保有者に限られていますから、この調査では現金率が低く、非現金率が高く出るのは当たり前のこと(ちなみに、JCB調査(pdf)によればクレジットカードの保有率は約8割とのこと)。会員が対象ということで、その年齢構成や年齢分布も結果に影響を与えているのではないでしょうか。

弥生でも様々な調査を継続的に行っていますが、サンプリングバイアスには苦労しています。代表的なところでは、クラウドの利用意向。インターネット調査でのクラウド利用意向と、電話等を通じた調査でのクラウド利用意向にはかなり大きなずれが出ます。調査の際には、つい見たい現実を見てしまう(結果を自分に都合よく解釈してしまう)ものですが、調査の前提・手法も含めてキチンと設計しないと、実は誤った結論に飛びついていた、ということになりかねませんので、注意が必要です。
posted by 岡本浩一郎 at 19:03 | TrackBack(0) | ビジネス

2017年08月23日

Going Concern

前回、「会社はGoing concernですから、今期が良ければすべて良しとはいきません」と書きました。Going Concern、すなわち、企業は将来にわたって無期限に事業を継続するものだ、という考え方。あまり深く考えず、さらっと書いてしまいましたが、冷静に考えれば、決して当たり前のことではありません。お客さまのために、企業は事業を継続し、価値を提供し続けなければならない。ただし、必ずしもそれができるわけではない。つまり、企業はGoing Concern「であらねばならない」、だけれども、Going Concern「であるとは限らない」。

前回書いた記事を自分で読み返してふと思い出したのが、少し前に目にした、あるクラウド会計ソフトが来年5月末をもってサービス提供を終了するというプレスリリース。このクラウド会計ソフトは、実は、同種のサービスの草分けともいえる存在。まだクラウドという表現はもとより、SaaSという表現もなかった、2000年にスタートしたサービスです(当時はASP, Application Service Providerという表現でした)。そういった意味で間違いなく先進的なサービスではありましたが、利用は進まず、その結果2011年に現在サービスを提供している会社に事業売却されたという歴史があります。その後も新しい会社で普及のための努力は続けていたようですが、残念ながら期待された結果にはつながらず、今回のサービス終了という判断につながったようです。

こういった背景を知っている人間としては、「やはり、ついに」という感想ですが、いざ正式発表として目にすると、やはり残念です。プレスリリースを見ると、ユーザー数(有効アカウント数)が約1,200件、売上が2,000万円弱、当然のことながら赤字ということで、経営判断上はやむを得なかったのだと思います。それでもサービス開始から17年間、新会社に移管されてからも約6年間なので、本当によく頑張ってこられたと思います。

これは会社全体の話ではなく、事業としてGoing Concernであるかどうか、ですが、やはりGoing Concern「であらねばならない」、だけれども、Going Concern「であるとは限らない」。

特に会計ソフトの場合には、お客さまの事業の土台となる情報をお預かりしています。あれば便利だけれど、なくても何とかなる存在ではありません。ですから、Going Concernであることは極めて重要。特に昨今は、単なる帳簿だけではなく、領収書等の画像を電子帳簿保存制度(スキャナ保存制度)でお預かりするというサービスも提供するようになっていますから、万万が一サービスの継続ができない、あるいは会社として存続できないということになれば、お客さまに取り返しのつかないご迷惑をお掛けすることになってしまいます。総勘定元帳といった帳簿は紙で出力して改めて保管すればまだ何とかなりますが、画像で保管する際に破棄してしまった証憑を取り戻すことはできません。そもそも電子帳簿保存制度(スキャナ保存制度)自体がまだあまり普及していませんので、こういった問題はまだ実際に発生していないと思いますが、将来的には発生しうる問題です。

Going Concernであること。「であらねばならない」けれど「であるとは限らない」。弥生はGoing Concernであることに、そして10年後も、20年後も、30年後も安心してご利用頂けることに、徹底的にこだわっていきます。
posted by 岡本浩一郎 at 20:10 | TrackBack(0) | 弥生

2017年08月21日

今年もキックオフ

お盆休みも終わって8月も終わりが見えてきました。9月決算の弥生にとっては、今期も終わりが見えてきたということです。少し前にもお話ししたばかりですが、売上/利益ともに過去最高記録を更新中であり、今期末についても、まずまずの数字での着地の目処がたっています。一方で、会社はGoing concernですから、今期が良ければすべて良しとはいきません。今期が終わればすぐに来期が始まりますし、来期は来期でちゃんとした結果を出す必要があります。

そういった観点から弥生の社内は、今期をどうするか、から、来期をどうするかに既に焦点が移っています。この一環として、マーケティング本部では、毎期末に翌期に向けたキックオフを行っています。2年前までは本当の期末に開催していましたが、昨年は翌期に向けた準備をより着実に進めようということで、一ヶ月前倒しし、8月末の開催となりました。ということで今期もそろそろ、なのですが、実は今年のマーケティング本部キックオフは既に7月末に開催済みです。

つまり2年前の文字通り期末開催から、昨年は1ヶ月前倒し、そして今年はさらに1ヶ月前倒しとなったわけです(このまま毎年前倒しを続ければ、10年後ぐらいにはぐるっと回って期末開催に戻りそうです、笑)。ここ数年間、弥生が提供する製品やサービスは飛躍的に充実してきています(だいぶ定着はしてきましたが、弥生オンラインが登場したのは数年前に過ぎません)。来期も新たな製品/サービスの投入を予定する中で、これまで以上にちゃんと備えることの重要性が高まっています。

マーケティング本部のキックオフほどの前倒しは行っていませんが、9月に入ると、フィールドスタッフの研修会カスタマーセンターの総会など、今期を総括し、来期に備えるイベントが山積みです。新製品/サービスに向けた準備も同時並行。

関東は雨の日が続き夏らしくありませんが、明日ぐらいからはようやく8月らしい天気になるようです。夏はやはり暑くないと夏らしくありません。もっとも暑くなると今度は体調管理が大変。備えるという意味での最繁忙期を迎えますが、体調には気をつけつつ、着実に備えを進め、来期を良い形でスタートさせたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:50 | TrackBack(0) | 弥生