2020年06月04日

延長戦の結果

延長された確定申告期限が到来し、緊急事態宣言も解除され、いつの間にか6月。喉元過ぎれば、とはよく言ったもので、確定申告のことがすっかり過去のことになっています(ひょっとしたら新型コロナウイルス禍の影響で申告が終わっていない方もいらっしゃるかもしれませんが、緊急事態宣言が解除された今となっては、急がないと)。完全に過去のことにしてしまう前に、少し振り返りを。

やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン(弥生オンライン)について、申告期限延長が発表になるまでは見込み通りのペースで新規ユーザーのサインアップが続いていたものの、申告期限延長が発表された瞬間にサインアップのペースがガクンと下がったということを書きました。同時に、一旦ペースは下がったものの、申告期間が長引いた分、3月下旬から4月に入っても新規ユーザーのサインアップが続いたとも。で、結局どうなったのか。

1月から2月にかけては、ほぼ見込み通りのペースで新規ユーザーのサインアップが続いていました。具体的に言えば、前年対比で+17.7%。クラウド申告ソフト市場は、ここ数年間安定的なペースで拡大しており、2月まではこの安定成長ペースに沿った形で、ほぼ見込み通りでした。しかし、申告期限延長が2/27に発表になったために、3月は急減速。前年対比で-29.1%と急ブレーキがかかった状態となりました。そして迎えた4月。例年であれば申告期間が終わっているということで、新規ユーザーのサインアップは3月に比べ大きく減るのですが、今年は全く異なる動きとなりました。

蓋を開けてみれば、4月のサインアップ数は3月を上回り、前年比では+522.6%(要は前年の6倍以上!)というすさまじい数字となりました。1月から4月通算で考えれば、前年比+26.4%。概ね安定的な成長ペースですが、申告期限延長がある程度のプラス要因になったと分析しています。

よくデスクトップアプリのユーザーがクラウドに移行しているのでは、と言われますが、実際はそうではありません。同じ期間(1月から4月)で、デスクトップアプリ(やよいの青色申告 20)も前年を大きく超えました。つまり、デスクトップアプリとクラウドアプリの両方で、前年を大きく超え、成長することができました。

この数だけ見れば、延長戦はプラスの効果があったと言えるかと思います。もっとも、申告期限が延長された間、広告宣伝も繁忙期のペースで継続せざるを得ませんでしたので、広告宣伝費は予算オーバー。また、もっとも辛かったのは、カスタマーセンターでのお問合せ対応です。申告期限延長が発表されてからしばらくは、お問合せはむしろ減少したのですが、4月に向けては再び増加。一方、4/7には緊急事態宣言が発出され、対象となった大阪カスタマーセンターの稼働率を下げるという対応をおこなったため、増える需要に対し、供給が減少し、お待ちいただく時間が長くなってしまいました。それでも確定申告期間の終了まで、メール、チャットはもちろん、お電話での対応も継続でき、お客さまに対する責任は何とか果たせたとホッとしています。

こうしてみると、延長戦はプラスの影響もあり、マイナスの影響もあり。ただ、トータルで言えば、弥生が価値を提供できたお客さまが着実に増加したということで、プラスだったとは言えるのではないかと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:36 | TrackBack(0) | 弥生

2020年06月02日

名実ともにONE TEAM

いつの間にやら6月。6月ともなると、一年も半分近く過ぎたことになります。ついこの間までは、年明け気分で、よし2020年(こそ、笑)は頑張るぞ、と思っていたのに、時間が経つのが早いこと。もう3ヶ月間近く新型コロナウイルス禍の影響を受けており、時間感覚が歪んでいるということもありますが。

ただ、こんな状況の下でも将来に向けた仕込みは着々と進んでいます。先週に発表しましたが、来月7月1日に、会社としての弥生(弥生株式会社)とMisoca(株式会社Misoca)を合併することにしました。弥生が株式会社Misocaの全株式を買収し、弥生&Misocaというチームとなったのが、2016年2月のこと。もう4年以上前のことになります(そういった意味でも時が経つのは早い…)。

これまでは、同じチームでありながら、会社としては別法人として運営してきたわけですが、このタイミングで会社として統合することにしたのには大きく二つの理由があります。

一つ目は、2023年10月のインボイス義務化に向けて、開発のスピードを上げていくために、名実共にONE TEAMとして推進すべきと判断したということ。昨年10月に軽減税率が導入されたことはまだ記憶に新しいところですが、一連の消費税法の見直しの一環として、2023年10月から、インボイスの発行が義務化されることが決まっています。これは、売り手が買い手に対し正確な適用税率や消費税額等を伝えるために、適格請求書という所定の様式の請求書等(これをインボイスという言い方をします)を発行することを義務付けるものです。インボイス義務化については、また改めてお話ししたいと思いますが、事業者の業務には大きな影響が見込まれます。

2023年10月というと、まだまだ先と思われるかもしれませんが、弥生&Misocaがチームとなってからの4年よりも短い期間、つまりなんだかんだあっという間です。お客さまの業務には大きな影響が見込まれるだけに、できるだけ早いタイミングから情報を提供し、お客さまでの準備を促さなければならないと考えています。また、お客さまに備えていただくためには、当然、インボイス義務化に対応するソフトウェアについても、2023年10月以前に提供を開始しなければなりません。

そしてインボイスは、電子インボイスとして、弥生&Misocaでチームを組む際からの目指す世界である、見積〜発注/受注〜納品/検収〜請求〜支払/入金という商流が一気通貫でデジタルで処理される世界への大きな一歩になるとも考えています。限られた時間でこの世界を実現するためには、リソースを一本化し、効率よく進めていかなければならない。弥生とMisocaのリソースを統合し、インボイス義務化、さらには商流のデジタル化に向けて準備を進める、これが一つ目の理由です。

二つ目の理由は、働き方の多様化。当初からMisocaはリモートワーク前提の働き方を実現していました。ある意味時代を先取りしていたとも言えるかもしれません。それに対し、弥生は、9:00-17:30のオフィスワーク。従来型の働き方でした。もちろん、それで良しとしていた訳ではないのですが、さすがに最初から無理に合わせようとすると、数の理論でこれまでの弥生スタイルである、従来型の働き方に寄せられてしまう可能性は否定できませんでした。ただ、それではMisocaの良い部分を、一部ではあっても潰してしまう可能性があります。

もっとも、弥生としても問題意識を持って、より多様な、より自由な働き方に向けた試行は行っており、リモートワークについても限定的にではありますが、試行していました。そういった中で、このタイミングであれば、Misoca的なリモートワークを中心とした働き方と、弥生的なオフィスワークを中心とした働き方をうまく組み合わせられるところまで来たと判断しました。具体的な制度設計はまだ固まってはいませんが、どちらかに寄せるというよりも、その人の仕事やスタイルに合わせ適した働き方を選べるようにしたいと考えています。

今回の発表のタイミングが、新型コロナウイルス禍の只中になったのは、偶然の産物なのですが、弥生でも強制的にリモートワークを実践することによって、弥生とMisocaの良いところを持ち寄って、新しい働き方を実現できるし、実現しなければならないと改めて感じています。

なお、クラウド見積・納品・請求管理サービスとしてのMisocaは既に以前より、弥生のクラウドサービス(弥生オンライン)のラインアップに統合されており、今回の合併はお客さまへの影響はありません。お客さまから見えないところでの動きではあるのですが、この先、お客さまからはっきり見える価値を生み出せるよう、Misocaと名実ともにONE TEAMとなった新しい「弥生」として努力していきます。
posted by 岡本浩一郎 at 19:16 | TrackBack(0) | 弥生

2020年05月29日

インフラが必要とされなくなる時

少し前に通勤定期をどうしよう、というお話しをしました。私の今の通勤定期が5月末までなのですが、これまでリモートワークを続けている、さらに今後も一定程度リモートワークが続く中で、いつも通りに更新するかどうか。前回は、「一旦は6ヶ月定期を買うのだと思います」と書きましたが、その後もう少し考え、このタイミングでは買わない、ということにしました。

前回お話しした通り、「週3日の通勤であれば何とかトントン」。あくまでも個人的にですが、週3日出勤で週2日はリモートワークというあたりがまずまずいいバランスかなと感じていることもあって、一旦は買うかなと判断しました。ただ、ここには出張が考慮されていません。以前お話ししましたが、昨年の私の出張の回数は42回、日数にして67日、宿泊日数が38泊でした。実際には、これからは出張は減るのだと思います。その必要性は改めて問われることになるでしょう。ただゼロにはならない。減るにしても一定程度は出張があるとすると、オフィスへの出勤は週3日を切ることになります。また実際問題として、引き続きリモートワーク推奨としている中で、具体的なオフィス出勤の予定もない中で、今買わなくてもという現実的な判断もあります。

これはあくまでも私の個人的な判断ですが、皆が通勤定期を買わなくなったらどうなるか。これは鉄道会社にとっては恐ろしいシナリオだと思います。私は常々、JR東日本は素晴らしい会社だと思ってきました。羨ましいとも。単なる鉄道会社に終わるのではなく、Suicaという電子マネーを普及させ、駅ビルを高付加価値化し、そこに経済圏を生む(地元横浜でも、念願の駅ビルが間もなくオープンする予定です)。しかし、そもそも人が電車に乗らなくなったら。定期券は都度買うよりも割引になっていますが、前払いですから、キャッシュフロー的には大きなプラスになっているはずです。JR東日本に勤務している友人もいるので、非常に複雑な気分ですが、今回の新型コロナウイルスは社会のあり方に大きな変革をもたらしており、それは下手をすれば会社の土台を揺るがしかねないということを改めて感じます。

翻って弥生はどうか。弥生も、JR東日本とは規模感が全く違いますが、事業者のインフラであると自負しています。ただ、そのインフラ自体が必要とされなくなったら。これからはオフィスだけなく、ホームオフィス、サテライトオフィスとロケーションフリー化が進む中で、これまでと同様のオフィスに縛られたインフラであり続ければ、必要のないものとなってしまうかもしれません。幸いにして弥生は、クラウドアプリケーション(弥生オンライン)も提供していますし、デスクトップアプリケーション向けにもクラウドストレージ(弥生ドライブ)を提供しており、どこからでも業務を継続できるようになっています。ただ、物事の前提が大きく変わりつつある中で、弥生の提供する価値が引き続き必要とされることを、当たり前と思ってはいけないのだと思います。

これまでの当たり前が当たり前ではなくなる。新型コロナウイルスはそれだけ大きな変革をもたらそうとしています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:06 | TrackBack(0) | ビジネス

2020年05月27日

さらなる支援策

月曜日の緊急事態宣言解除に関する記者会見の中で、安倍総理は、「感染を抑えながら完全なる日常を取り戻していくための道のりは、かなりの時間を要する」、「その出口に向かって、この険しい道のりを皆さんと共に乗り越えていく。事業と雇用は何としても守り抜いていく」と決意表明されました。この決意が反映された第2次補正予算案が今日閣議決定されました。その柱は、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた企業の資金繰り支援の拡大。

政府系や民間の金融機関を通じた実質無利子・無担保融資など、従来から動いている施策の枠の拡大だけでなく、事業者の家賃支払いを支援する「家賃支援給付金」、休業手当を受けられない労働者に対する給付となる「新型コロナ対応休業支援金(仮称)」など、追加の施策もこの予算には正式に盛り込まれました。

家賃支援の対象は、1ヶ月の売上高が前年同月比5割以上の減少か、連続3ヶ月間で3割以上減少した事業者。前者の条件は基本的に持続化給付金と同じですから、持続化給付金の対象となった事業者はこの支援策も対象になると考えていいのではないかと思います。対象となった場合には、原則として家賃の2/3(月額の上限が法人50万円、個人事業主25万円)を6ヶ月分給付を受けられるようです。つまり最大300万円(複数店舗の場合には、最大600万円)。これは非常に大きいですね。家賃と言えば、固定費としてとても大きい存在ですから、この支援は非常に有効だと感じます。

本ブログでは以前、雇用調整助成金についてお話ししました。新型コロナウイルスの影響など、経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業者が、従業員に対して一時的に休業を指示した場合には、従業員の生活を保護するため、休業させた所定労働日について、平均賃金の6割以上の休業手当を支払う必要があります。雇用調整助成金は、この休業手当の支払いに対し、事業者に助成する制度です。これまで段階的に助成率が引上げとなっており、また申請に非常に手間がかかるということで、申請の手続の簡素化も進められています。しかし、1日あたりの上限額が8,330円では低すぎるという声が強かったのですが、今回、1日あたりの上限額が15,000円に引き上げられました。

一方で、この休業手当が(少なくとも速やかに)支払われないケースが現実問題としてあることから、従業員が直接申請することによって、休業手当に相当する支援金を直接受け取れる、いわば雇用調整助成金のバックアップの仕組みとして用意されるのが、新型コロナ対応休業支援金(仮称)です。

一つひとつの施策はとても喜ばしいものではあるのですが、施策が増え続け、また個々の施策の条件も頻繁に更新されるため、事業者の方が自分に適した施策を見つけることがますます難しくなっています。弥生では、3月から「新型コロナウイルスに伴う支援情報」を整理して発信しています(今回の新しい支援策の情報も、制度が具体化するタイミングで追加します)。4月には大幅なリニューアルをしたばかりなのですが、増え続ける情報をよりわかりやすくお伝えできるよう、さらに知恵を絞らないといけないと感じています。

なお、念のためですが、特に法人を中心に、顧問の会計事務所がある場合には、まずは顧問の会計事務所に相談すべきです。どの会計事務所も、お客さまである事業者の資金繰りを支援するために、必死で戦っています。ある先生は、お客さまの支援が優先で、ご自身の確定申告をいまだに済ませていないとのこと。4/22の時点での話でしたが、さすがにもう終えられたのでしょうか > O先生。
posted by 岡本浩一郎 at 23:10 | TrackBack(0) | ビジネス

2020年05月25日

出口戦略

本日18時より安倍総理による記者会見が開催され、改正特別措置法に基づく緊急事態宣言を全国で解除することが説明されました。4/7に7都道府県を対象に発出されてから1ヶ月半ちょっと。ようやく日本全体として「今回の流行をほぼ収束させることができ」、緊急事態からは脱却したことになります。

緊急事態宣言が解除されたからといって、新型コロナウイルスの脅威がゼロになるわけではありません。ただ、「これまでの社会、経済活動を厳しく制限したやり方では、私たちの生活は立ちゆかなくなる」。だからこそ、「感染リスクをコントロールしながら」「段階的に」「日常の社会経済活動を取り戻す」フェーズに入ってきたのだと思います。

弥生自身は、5/14にまず39県での緊急事態宣言が解除されたのを受け、翌5/15に、名古屋・福岡・広島・仙台での対応レベルをレベル3に移行し、また5/21の大阪府他2府1県での解除を受け、週明けとなる本日5/25には大阪での対応レベルもレベル3としました。今回の全面的な解除を受け、残る東京・札幌でも近日中にレベル3に移行することになります。

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レベル4では、お客さまの事業継続に短期的・直接的な影響のない事業活動についてはリモートワークを徹底していましたが、レベル3でも、リモートワークが推奨ですので、これまでと極端に変わる訳ではありません。リモートワークで事足りるのであれば、もちろんリモートワークということになります。ただ、必要があれば出社しての業務が認められるようになります。訪問や来客なども、引き続き、Zoomなどを活用しますが、打合せの必要があるものの、他に選択肢がない、また先方の強いご要望があるといった条件が重なれば、リスク低減策を徹底した上で、訪問や来客も限定的に可能となります。つまり基本的にはレベル4と同様の対応とはなりますが、状況に応じて、取れる選択肢が増えるということです。

カスタマーセンターでのお客さま対応業務は、お客さまの事業継続に短期的・直接的な影響がある業務として、レベル4でも出社人数を限定しながら継続していました。レベル3でも、引き続きリスク低減策を取ることは必要ですから、いきなり全面稼働とはいきません。ブース間にアクリルの仕切り版を設置するなど、リスク低減策を改めて徹底しつつ、段階的に稼働率を上げていきます。リスク低減策という意味では、リモートで対応できる範囲を広げる努力も続けていきます。既にメールやチャットはリモートでの対応を行っていますが、一部の電話でのお問合せに関してもリモート対応を実験的に始めています。

緊急事態宣言の解除を踏まえ、レベル4からレベル3への移行判断は比較的容易ですが、難しいのはここから先ですね。どこでレベル2とするのか、その先レベル1とするのか。弥生のレベル3は「週末/夜間など範囲を限定して行動自粛が求められている」というのが一つの基準になっており、一方でレベル2はリスク低減策の徹底は求められても、基本的には行動自粛が求められていない状態となります。

大阪府では比較的早く出口戦略を公開しており、大阪府での緊急事態宣言の解除前となる5/16から「グリーンステージ1」として営業休業要請の解除を始め、現時点では5/29までにすべての施設の休業要請の解除を目指すとされています。一方、東京都でも休業要請緩和のステップが示されていますが、これは、今回の緊急事態宣言の解除を受けてから「ステップ1」に入り、その後目安として2週間ずつかけ、状況をモニターしながら、休業要請などの緩和を進めていくとされています。つまり大阪府の場合には、早ければ今月中に(当然リスク低減策は取りながら)全面的に開放するのに対し、東京都の場合には、これから数週間かけての段階的な緩和になるようです。

弥生としての次の段階はレベル2になりますが、何をもってレベル2とするのか、なかなか判断に迷うところです。一方で、感染が再び拡大すれば、逆にレベル3からレベル4という判断もありえます。出口に向けてはやる気持ちは抑え、まずはレベル3での安定的稼働を図りつつ、その先に向けては、しっかりとした情報収集と冷静な判断が必要だと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:08 | TrackBack(0) | 弥生

2020年05月21日

どうする通勤定期

今日はついに関西3府県で緊急事態宣言が解除されることが発表されました。残る、北海道、および関東4府県は週明けにも再度状況の評価を行うとのことです。

前回もお話ししたように、緊急事態宣言が解除されたからといって、新型コロナウイルスがいなくなった訳でもありませんし、そのリスクがゼロになった訳でもありません。リモートワークなど、リスク低減策をしっかりとっていく必要があります。その制約の中で、どのように社会経済活動を継続していくのかが問われるフェーズになってきました。

私自身は緊急事態宣言が発出された4月7日以降ずっと自宅勤務ですが、私自身も緊急事態宣言後を考えるタイミングになってきました。では緊急事態宣言が解除されたら、従来と同じように、毎日朝9時に出社してとなるかというと…、そうではないと思っています。

一つ目の理由としては、上述のように、緊急事態宣言が解除されたからといって、新型コロナウイルスの脅威がゼロになるわけではないから。二つ目の理由は、新しい働き方の可能性に気が付いたから。今回のリモートワークは、感染リスク低減という受け身な理由で始まったものですが、今回の経験を通じて、そのメリットが見えてきています。満員電車での通勤で朝から疲れることもない。オフィスより集中できる(環境が整えば等、一定の条件はありますが)。目的を情報共有に限定すればビデオ会議でも十分機能する。

ただ一方で、リモートワークの難しさも見えてきています。情報共有だけではなく、皆の目線を合わせる、さらには議論を通じてよりよい成果を求めようとすると、ひざ詰めでのディスカッションの方がいいケースもあるでしょう。また、既に関係性が確立した仲間でのリモート協業は比較的容易でも、新しく参加した方とのリモートでの協業は難しい。もっと言えば、単純に会いたいというのもありますね。私はチーム弥生の皆に会いたくてたまりません。

そういった意味で、おそらくはオフィスワークとリモートワークを組み合わせ、生産性と働きやすさの両立を(さらに当面はリスク低減も)図っていくのだと思います。ではオフィスとリモートがどのような組み合わせになるのか。正直、まだわかりませんし、最適なバランスは、職務や職責、その人の特性でも変わってくるのだと思います。私自身、試行錯誤を繰り返して、最適なバランスを見出していくことになるでしょう。

そこで少し悩むのが、いきなり現実的な話ですが、通勤定期をどうするのか。ほとんどオフィスワークで、たまにリモートワークであればこれまで通り通勤定期を買うのでしょうし、逆にほとんどリモートワークで、たまにオフィスであれば、オフィスに来るたびに切符を買う(というよりは今どきはSuicaだったり、PASMOだったり)方が経済的でしょう。

では、その中間はどうなのか。ちょっと調べてみました。私の通勤はJRのみで、Suicaでは片道561円。行って帰っての往復では1,122円です。この区間で通勤定期を買うと、1ヶ月で16,110円、最も割引が大きくなる6ヶ月では80,620円。これを往復1,122円で割って、さらに月単位とすると、1ヶ月 16,110円 = 14.4日/月、6ヶ月 80,620円 = 12.0日/月という採算ラインになります。年間の稼働日はざっくり240日(土日祝や夏休みなどを除く)なので、基本的に1ヶ月の稼働日は20日。つまり6ヶ月定期の場合、週3日の通勤であれば何とかトントンというところです。

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そういえば、と思ってみたところ、何と今の通勤定期は5月末まででした(4月以降全く使っていませんので、知らない間に切れるところでした、笑)。定期を買うかどうか、早々に判断しなければなりません。まあ、一旦は6ヶ月定期を買うのだと思いますが、中長期的にはどうなっていくのでしょうね。
posted by 岡本浩一郎 at 19:38 | TrackBack(0) | 弥生

2020年05月19日

焦らずに、でも一歩ずつ

緊急事態宣言が発出されて以降、弥生では対象地域の事業所の対応をレベル4としており、原則リモートワークとしています(なお、お客さまの事業継続に短期的・直接的な影響が大きいカスタマーセンターについては、出社人数を限定するなどリスク低減策を取った上で出勤しての対応を継続しています)。私自身もそれからずっと在宅勤務。良くも悪くも慣れてはきました。

この緊急事態宣言の間ずっと我慢していたのが、調髪(今どき、ヘアカットと言った方がいいのでしょうか)。前回美容室に行ったのが、確か春分の日の3月20日。通常は5週間の間隔で髪を切りに行っているので、通常のペースであればゴールデンウィーク前には切っておきたいところです。ただ、緊急事態宣言中ということを踏まえ、一旦は宣言が解除されるまで待とうとしていたのですが、宣言が延長され、なおかつさすがに煩わしくなってきました。粘りに粘ったものの、もう限界ということで、平日になりますが昨日、約8週間ぶりとなる美容室に行ってきました。

あえて平日にしたのは、週末よりは空いているだろうと思ったから。実際、他のお客さまもいらっしゃったものの、充分空間は確保された状態。窓も開け放たれ換気も意識されているようでした。美容師さんは当然マスク着用。私も当然マスクをして行ったのですが、どうするのかと思ったら、洗髪も含め全てマスクをしたままで済みました(クリップ? 輪ゴム?を使って、マスクを耳に掛けるのではなく、首の後ろにかかる状態にしていました)。これであればリスクはゼロにはならないものの、相当低減できるなと感じました。8週間ぶりに髪を切った感想は、サイコーです。すっきりしました。

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もう一つ我慢していたのがStarbucks。Starbucksは緊急事態宣言発出を受け、東京や大阪などの店舗では休業が続いていましたが、本日から一部店舗で営業を再開したとのこと。緊急事態宣言が続いている地域ではテイクアウトのみということですが、近所に5店舗ほどある中で、今日から営業再開した店舗が1店舗あることを確認し、早速行ってきました。久し振りのStarbucksは、やっぱりサイコーです。やっぱりこの味という感じ。

先週木曜日には、39県での緊急事態宣言が解除されました。弥生でも解除された地域にある、名古屋・福岡・広島・仙台の各営業所については、緊急事態宣言の解除を受け、今週月曜日から対応レベルを従来の4から、3に戻しました。対応レベル3でも、リモートワークが推奨ですので、4と極端に変わる訳ではありません。訪問や来客なども、極力Zoomなどを活用するということで、これも変わりません。ただ、打合せの必要があるものの、他に選択肢がない、また先方の強いご要望があるといった条件が重なれば、リスク低減策を徹底した上で、訪問や来客も限定的に可能としています。

緊急事態宣言が解除されたからといって、新型コロナウイルスがいなくなった訳でもありませんし、そのリスクがゼロになった訳でもありません。リモートワークなど、リスク低減策をしっかりとっていく必要があります。ただ、その中で、どのように社会経済活動を継続していくのかが問われるフェーズになってきたと考えています。焦らずに、でも一歩ずつ。
posted by 岡本浩一郎 at 19:22 | TrackBack(0) | 弥生

2020年05月15日

API連携、急ピッチで進行中

2月ぐらいから断続的に発表しており、4月/5月にはかなりのハイペースで発表していますが、銀行とのAPI連携を急ピッチでリリースしています。現時点で約30行との契約が完了し、API連携がスタートしています。

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ご承知のように弥生のスマート取引取込では、インターネットバンキングのデータを自動で取り込み、AIで自動で仕訳データとして登録することができます。これまで、インターネットバンキングのデータの取り込みについては、スクレーピングという方式を利用していました。これはいわばお客さまになりすまして、インターネットバンキングにログインし、データを取り込む方式です(データを「掻き取る」という意味でスクレーピングと言われます)。この方式は、どんなウェブサービスにでも対応しやすいというメリットがある一方で、対象となるウェブサイトの構成が少しでも変わるとデータを取り込めなくなる可能性がある、万が一問題が発生した場合に責任の所在が曖昧であるという課題がありました。

このため、2018年に銀行法が改正され、銀行にデータを取得するためのAPI(Application Programming Interface)と呼ばれる接続口の提供の努力義務を課すと共に、弥生のようなFinTechサービス提供会社(電子決済等代行業者)は銀行と契約を締結した上でAPIで接続することが義務付けられました。弥生は2018年12月にこの電子決済等代行業者としての登録を済ませています。この銀行法の改正の中で、銀行とFinTechサービス提供会社の契約締結を2020年5月末までに済ませることが求められており、急ピッチで対応を進めてきている訳です。

契約締結にせよ、システム対応にせよ、数多くの銀行と同時並行で進めていかなければならないので、かなりチャレンジングなタスクです(契約という意味では、以前お話ししたオープンAPI推進研究会で策定した条文例が一助にはなっています)。また、契約締結にともなって各銀行に対しAPI使用料を支払うことになり、弥生の金銭的な負担は実のところ決して軽くありません。ただ、お客さまにとっては、安定性の観点でも、セキュリティの観点でも、スクレーピングよりAPIの方がベターなのは明らかであり、API連携を全力で進めています。

なお、本来は5月末までの期限だったのですが、新型コロナウイルス禍の影響により、つい最近、期限が9月末までに延長されました。少し時間が得られてホッとしていますが、9月までもおそらくあっという間。引き続き、着実に進めていきます。
posted by 岡本浩一郎 at 19:10 | TrackBack(0) | 弥生

2020年05月13日

200万突破

3月以降、本ブログで書いている内容は、確定申告期限の延長や、弥生の対応、事業者への支援策、リモートワークなど、新型コロナウイルス禍に関連するトピックが中心でした。一方で4月半ば過ぎからは、新規の感染確認者の数は明確に減少トレンドに入り、緊急事態宣言は延長されたものの、一部地域を除いては5月中の緊急事態宣言の解除の方向性と報道されるようになりました。まだまだ油断できる状況ではありませんし(ですから私は、一日最低5,000歩を心がけながらも基本的にリモートワークを続けます)、緊急事態宣言が解除されたからと言って何も考えずに大手を振って出歩ける訳ではありませんが、それでも少なくともこの緊急フェーズからの出口は見えつつあると感じています。

ということで、本ブログでもより前向きな話も織り交ぜていきたいと思います。3月中旬とやや間の悪いタイミングでの発表になってしまいましたが、実は今年2月末で弥生シリーズの登録数が200万を突破しました。

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100万を突破した際にも本ブログでお話しした、と思いきや華麗にスルーしてしまったようです(笑)。2011年3月には「約85万」、2012年8月には「もう少しで100万」とお話ししたものの、次にお話しした2014年10月には「128万」と一気に100万を超えてしまいました。ここ数年間の推移は上のグラフの通り。コンスタントに数を伸ばし、遂に200万を突破したという訳です。

特にここ5年ほどは、クラウドアプリケーションとデスクトップアプリケーションの両輪でユーザーが増えているため、登録ユーザー数は非常に順調に伸びています。特に個人事業主の方を中心にクラウドアプリケーションの利用が増える一方で、法人ではまだデスクトップアプリケーションの利用が多く、クラウドとデスクトップでマーケットを食い合うというよりは、まさに両輪として機能しています。

1月末には、弥生の会計事務所向けパートナープログラム「弥生PAP(Professional Advisor Program)」の会員数が2019年12月末に10,000事務所を突破しましたとお話ししましたが、この際には、「弥生PAPは、あくまでもパートナー制度」であり、PAP会員数を無限に増やすつもりはないと書きました。

一方で、「お客さまであれば、もちろん数が多いのはいいこと」と書きました。今回の登録ユーザー数200万突破はその意味での通過点です。より多くの事業者の方に価値を提供できるよう、しっかりと歩み続けたいと思います。
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2020年05月11日

最低5,000歩

緊急事態宣言の延長を受け、私自身も自宅勤務が続いています。当初の緊急事態宣言が発出された4月7日以降ずっと自宅勤務で、早1ヶ月が経過しました。自宅勤務も慣れたといえば慣れましたが、課題はやはり運動不足。

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こちらはiPhoneが勝手に計測してくれる一日の歩数ですが、一番左、4/11〜5/11の一ヶ月間の平均は3,392歩。案の定少ないですね。日別で見ると5,000歩程度は歩いている日もあるのですが、自宅にこもったまま一歩も外を出ないと数百歩程度になってしまいます。

真ん中は今年の2月一ヶ月間のデータ。平均8,615歩。一日10,000歩はいきたいところなのですが、まあこんなものでしょうか(ちなみに2019年の年間平均は7,270歩でした)。特に多めの日がありますがこれはおそらく出張の日。出張の際には、やはりなんだかんだと歩数が伸び、10,000歩越えも珍しくありません。

そして一番右は3月一ヶ月間。平均5,887歩。3月はまだ普通に通勤していましたが、出張は全てキャンセルしたため、基本的には自宅とオフィスの単純往復。さらに特に後半にかけて週末の外出も控えたため、これぐらいの歩数になったのではないかと思います。

最初のグラフを見ていただくと、4月の中旬は数百歩の日が多いですが、ゴールデンウィークの期間中はコンスタントに5,000歩前後を達成しています。新型コロナウイルスに感染しない広げないのももちろん大事ですが、やはり一日5,000歩ぐらいは維持しないと別の健康リスクが生じそうです。ということで、家族で一日に一回の散歩を習慣に。散歩先ではついでに、何十年ぶりに縄跳びに励んでいます。縄跳びは自ずと周りと距離が取れますし(笑)、雨の日でもできるので、おススメです。

今月後半には大阪と札幌への出張を予定していましたが、緊急事態宣言が続く中では残念ながら出張は難しそうです。ああ、みんなに会いたいな、と思いつつ、当面は一日に一回の散歩と縄跳びに励むことにします。
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