2022年08月12日

3年振りの夏の花火

少し前になりますが、8/2(火)に横浜みなとみらいで、みなとみらいスマートフェスティバル 2022が開催されました。横浜港を音と光で彩るということで、30分弱で20,000発の花火が打ち上げられました。

花火は夏の横浜の風物詩で、花火を見るとああ夏が来たと実感したものです。しかし、新型コロナウイルス禍によって、2020年以降花火大会は中止になってきました。正確に言えば、花火がまったくなくなった訳ではなく、5分間のサプライズ花火が結構な頻度で打ち上げられてきました。これ自体は素敵な企画ではあるものの、5分間だとやはりあっという間に終わってしまうという感覚でした。

この6月には第41回 開港祭が開催され、この時はビームスペクタクル in ハーバーと題して、花火が10分間打ち上げられました。10分間だとだいぶ見応えがあります。なおかつ開港祭では花火の前に500機のドローンによるドローンショーも開催されたのですが、これがなかなかの見応えでした。500機が一糸乱れず夜空に地球やクジラを描き出す様は、とても奇麗でしたし、未来が今ここに、というインパクトがありました。

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ということで、徐々にイベントも平年なみに戻りつつある中で、今回のみなとみらいスマートフェスティバル 2022が開催された訳です。開港祭も素晴らしかったですが、夏の暑さの中で見る花火はやはり格別です。20,000発ということで本当に息もつかせぬペースでどんどんと打ち上げられる様はまさに見事でした。

新型コロナウイルス禍はまだ収束の兆しを見せませんが、それでも私たちの生活は、新型コロナウイルスと共存する形で新たな平常に戻りつつあります。何の気兼ねもなく楽しむという訳にはいきませんが、それでも夏の風物詩である花火が戻ってきたことは素直に嬉しいと感じます。

さて、弥生のカスタマーセンターは今日からお盆休みを頂戴しています。私の夏休みは、いつもお盆前後に取るのですが、これまで本ブログ上ではあまり積極的には語ってきませんでした。何なら夏休み中もブログの記事を更新し、夏休みであることをあまり意識させないようにしていました。ただ、今年はあえて来週夏休みを取得することを宣言したいと思います。新型コロナウイルスに対する懸念はありますし、ビジネス上の宿題もあり(苦笑)、何の憂いもなくとはいかないものの、今年の夏休みはどうするの、と気軽に話せることの幸せを噛みしめながら。皆さまもよい夏休みを。
posted by 岡本浩一郎 at 21:45 | TrackBack(0) | パーソナル

2022年08月10日

挑戦者ch

前回は弥生がYouTubeで発信している弥生チャンネルについてお話をしましたが、実は弥生チャンネルのサブチャンネルとして、挑戦者chという新しい試みを始めています。

この挑戦者chは、いつか起業したいけど一歩踏み出せない、もうすぐ起業するけど今後が不安……、そんな方々に向けて「起業への挑戦」を後押しするチャンネルです。「ライバルの存在が挑戦者を成長させる」をテーマに、各界のトップランナーたちから、自身の成長につながった「ライバル(憧れとなった人、成長のきっかけを作ってくれた人)」とのエピソード、さらに起業や経営など自らビジネスをしていくうえで必要な「スキル」と「マインド」を聞き出します。

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直近で公開したのはキングオブコント2013王者であるかもめんたるの槙尾ユウスケさんのエピソード。かもめんたる槙尾ユウスケさんはお笑い芸人でありながら間借りカレー屋「マキオカリー」を経営する経営者でもあります。「挑戦することによって、失敗もするんですけれども…」と槙尾さんは語ります。賞味期限が近付いたレトルトのスパイスカレー1,000個が残ってしまったという失敗があったそうですが、仲間の応援でそういった苦しい状況を乗り越えたそうです。特に、大学時代のお笑いサークルからの仲間であり、ライバルである小島よしおさんの存在は大きな力になっているそうです。「でもその先には自分が想像もしなかった世界が広がっているんで、それは楽しいですね」。間借りカレー屋を始めたときはお笑い芸人の仕事は低調だったという槙尾さん。なぜかはわからないけれども、カレー屋を始めて以降、お笑い芸人としての仕事も増え、そしてカレー屋としても支店ができたりと想像していなかった形で展開しているそうです。

これまでのコンテンツの中で特に注目を集めたのが、人気ラッパーKEN THE 390さんのエピソード。KEN THE 390さんは人気ラッパーでもあると同時に、音楽事務所を経営する経営者でもあります。そんなKEN THE 390さんが先輩KREVAさんに学んだ「職人力」とは。そして後輩SKY-HIさんから刺激を受けたと語る「熱中マインド」とは。KEN THE 390さんの「熱中できる人こそ勝つ。そんなやりたいことがあるのに躊躇するのは本当にもったいない。それが見つかっている時点でアドバンテージだから、絶対にやった方がいい。」というメッセージは起業したいと思いつつ迷っている方には必見だと思います。

弥生としてもこれまでにない取り組みであり、ある意味弥生にとっても「挑戦」です。弥生自身も挑戦することによって、挑戦する方を応援していきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:03 | TrackBack(0) | 弥生

2022年08月08日

弥生チャンネル

今年から始めたTVコマーシャルと、その前段となった昨年作成のブランドムービーについてお話ししましたが、これらはYouTubeの弥生チャンネルでご覧いただくことができます。

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実は弥生では、これ以外にもYouTubeで様々な情報を発信しています。定番としては、会計や経理に関する知識を専門家が平易に解説するコンテンツ。「公認会計士・税理士芸人Gパンパンダの会計講座」が代表例です。直近で公開された回では、「会社を設立する際には資本金は一体いくらぐらいがいいのでしょうか」という疑問に公認会計士・税理士芸人Gパンパンダが答えています。「とっつきやすい系税理士・入野拓実が解説!」というシリーズの最新コンテンツでは、経営計画の作る実践的なコツについて解説しています。

アニメのコンテンツも充実しています。もぐらのホーリーがMCを務める個人事業主チャンネルでは、特に確定申告期には確定申告に関する様々な情報を発信しています。確定申告が終わって以降も、最近では個人事業主の法人成りについてですとか、国民健康保険料を安くする技などについて情報を発信しています。MCはもぐらのホーリーと言いましたが、MCというよりは茶々を入れる役回りというところで、肝心のコンテンツは安心感のある女性アナウンサーがしっかりと教えてくれます。アニメという意味ではまんがスモールビジネスおとぎ話というシリーズもあった(例えば「鶴の設備投資」、笑)のですが、あまり続かなかったのは、反響がイマイチだったのか、ネタが尽きたのか。直近では、スモールビジネスを救うヒーロー・スモビバマンが経営に役立つ知識(例えば、最低限知っておきたい粗利の基礎知識)を5分間で超わかりやすく解説するシリーズが始まっています。正直なところ、全てのコンテンツが同じような反響を得られるわけではなく、試行錯誤の連続といった感じです。

ここまでYouTubeの話をしてきましたが、実は私自身はあまりYouTubeは見ません(エッ!?)。テキスト情報は自分のペースで斜め読みできるのですが、動画だとどうしても一定の時間がかかってしまうので、ちょっともどかしく感じてしまうんですよね。ただ、自分がそうだからといって皆がそうとは限りません。実際、弥生のマーケティング活動を引っ張っているマーケティング本部長のIさんはYouTube大好きで、主な情報源はYouTubeなんだそうです。身近なところでは、私の娘もYouTubeで情報を集めていますね。最近Blenderという3D CG制作のソフトにはまっているのですが、ちょっと使い方がわからないという時はだいたいYouTubeの解説ビデオを見て解決するようです。見るのに時間がかからない?、と聞くと、だいたい1.5倍速で見るんだそうです。時代は1.5倍速で変わるということで、私も取り残されないようにしないと(苦笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 20:59 | TrackBack(0) | 弥生

2022年08月05日

上を向いて歩くあなたと。

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前々回にご紹介したTVコマーシャルと、その前段となった昨年作成のブランドムービーは、いずれも「上を向いて歩くあなたと。」というブランドメッセージがベースになっています。これから独立・起業される方を含め、上を向き、明日の自分の可能性を信じる事業者の方を応援したい、という弥生の想い。それが「上を向いて歩くあなたと。」というメッセージに込められています。

では、この上を向いてというのがどこから来ているのかというと、おわかりですか? いえ、「上を向いて歩こう」ではありません(笑)。SukiyakiとしてBillboard Hot 100で日本の歌として初めて全米No.1になった名曲ではありますが、今改めて歌詞を見てみると、「泣きながら 歩く 一人ぽっちの夜」というフレーズが印象に残る意外に暗い曲でした(笑)。ではどこから来ているかというと、実は弥生のロゴマークです。右上を向いた矢印、通称Rising Arrow。

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ではこのロゴマークがどこから来ているのかというと…、そうです。「右肩上がり」です。弥生という製品名(後に社名にも採用)は、ただでさえ忙しい三月を、事業者の皆さんが無事に乗り切るお手伝いするためのソフトウェアとして生まれたというのは以前お話ししたことがあります。忙しい時期を乗り切るのも重要ですが、事業者にとってそれ以上に重要なのは、事業を右肩上がりで伸ばしていくこと。弥生の根底を流れる、事業をされる方をお手伝いしたい、応援したいという想いが、製品名になり、社名になり、ロゴマークになり、そして今回のブランドメッセージにもなっているということです。

ちなみにこのロゴマーク、全くの偶然ではありますが、結構似たロゴマークをアメリカではたまに目にすることがあります。それは大規模ディスカウントチェーンであるTargetのプライベートブランドup & upです。これはさすがに右肩上がりではないと思いますが、up & upということで、よりよい品質をよりよい価値(お値ごろ)でといったあたりなのでしょうか。そう考えるとそれはそれで弥生にも通じる部分もあるような(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 17:10 | TrackBack(0) | 弥生

2022年08月03日

段階的アプローチ

7月から開始したTVコマーシャルについて、弥生としてはほぼ初めての試みとお話ししました。実は別の意味でも、弥生としては新しい取り組みです。それは、弥生会計 オンラインのような特定の製品/サービスを直接的に宣伝する広告ではないということ。

弥生ではこれまで、例えば確定申告期にはやよいの青色申告 オンラインのインターネット広告を行ってきました。これらは直接的にその製品/サービスの利用を促すものです。これに対し、見ていただければわかりますが、今回のTVコマーシャルは、具体的な製品/サービスには言及していません。弥生が実現する経理のデジタル化によって、業務が効率化され、やりたいことに集中できるスモールビジネスの皆さんの姿を描いています。つまり、弥生の想いであり、提供する価値を表現しています。そういった意味で、直接的に販売増を目指す製品広告ではなく、ブランド広告と位置付けられます。

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実はこの取り組みは昨年公開したブランドムービー「上を向いて歩くあなたと。」からつながっています。昨年はTVコマーシャルにまでは踏み込みませんでしたが、業務ソフトの提供だけではなく、起業・開業支援なども含めスモールビジネスのあらゆるステップを支え続けたい、という弥生の想いをブランドムービーとして作成し公開、また多くの方に見ていただくためにインターネットでの広告も出稿しました。ブランド広告だけにこれが直接的な売上増につながった訳ではありませんが、見ていただいた方には好評で、弥生が定期的に行っているブランド調査でも、ポジティブな効果が確認できました。これを受けて今年は、TVコマーシャルの作成と放映に踏み切ったという流れです。

本件に限りませんが、まず小さな形で試してみて、効果を検証した上で次のステップに進むという段階的アプローチは、弥生が常に意識していることです。小さな形で、と言いつつも、昨年のブランドムービーの作成とインターネットでの広告出稿でも数千万円はかかっていますので、それなりな議論になりました。お客さまからいただいた売上ですから、それをどんな有意義な形で使うのかは、いつも真剣な議論になります。

結論から言えば、来年10月からのインボイス制度によって、経理業務のあり方が大きく変わるタイミングにおいて、弥生の広告宣伝もあり方を変えるべきという判断に至りました。ただ、知見が限られる中で、いきなり大掛かりに資金を投入するのではなく、まず最初(昨年)は、ブランドムービーの作成とインターネットでの拡散、そしてその経験を踏まえて、今回のTVコマーシャルに踏み切ったという訳です。

段階的アプローチは弥生が常に意識していることと書きましたが、いきなり大胆な行動をとらない/とれないというのは、弥生の強みであると同時に、弱みでもありますね。段階的アプローチで効果を検証しつつ着実に積み上げるということは基本的には良いことだとは思っていますが、これだけ変化の激しい時代の中では、弱みを最小化し、できるだけ強みとできるように、もっと短サイクルで段階的アプローチをとれるようにしないといけないと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 20:52 | TrackBack(0) | 弥生

2022年08月01日

TV CM

一ヶ月前の7/1から弥生のTVコマーシャルが始まっています。一定の予算の制約の中での広告ですから、いつでもどこでも見れるという訳ではないのですが、最近は「TVコマーシャル見ました」とお声がけいただくことが増えました。実は私自身はTVをほとんど見ないので、私自身は実際に放送されているのを見たことはないのですが…(苦笑)。YouTubeの広告も行っていますので、YouTubeで見たことあるよ、という方もいらっしゃるかもしれませんね。まだ見ていないけれど、見てみたいという奇特な方(笑)は、こちらでご覧いただけます(30秒バージョン15秒バージョン)。

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意外かもしれませんが、弥生としてTVコマーシャルを行うのはほぼ初めてのことになります。私が弥生に入る少し前にごくごく限定的にTVコマーシャルを行ったことがあるとは聞いていますが、少なくともここ15年では初めての試み。

面白いのは、弥生を知ったきっかけという質問を行うと、いつもそれなりな割合で「TVコマーシャル」という回答が多いことです。弥生では継続的に弥生ブランドに関する調査を行っており、その中ではどこで弥生を知ったかという質問を行っています。そうすると毎回、存在しないはずのTVコマーシャルという回答がそれなりな割合であるのです。

おそらく実際は家電量販店の店頭だったり、あるいは知人から話を聞いたり、一定程度弥生に関する認知はされている方が、どうやって知ったのかと聞かれても、はっきりと覚えていない時に、うーんよく覚えていないけれどもTVコマーシャルで見たのかなあと回答されるケースが多いのではないかと思います。インターネットによって、広告媒体としてのTVの価値は変わったとは言われますが、それでも、認知する経路としては、まずTVコマーシャルという意識が根付いているということなのではないかと思います。

広く認知を得るためには有効なTVコマーシャルですが、それでもこれまで弥生はTVコマーシャルを活用してきませんでした。それはやはり費用対効果のハードルを越えることができなかったから。そもそも会計ソフト/業務ソフトというのは、起業した方など、潜在顧客層がかなり限られています。知っていただくのは、会計事務所の紹介や知人の紹介で十分ですし、利用いただくまでの最後の一押しは、インターネット広告や家電量販店の陳列が有効です。

それではなぜこのタイミングでTVコマーシャルに踏み切ったかというと、来年10月からのインボイス制度によって、経理業務のあり方が大きく変わるタイミングだと考えているからです。従来通りの経理業務であれば、これまで通りの広告宣伝方法で問題はありません。しかし、経理業務のあり方が大きく変わる、それを経理担当者だけでなく経営者の方にも理解していただきたいと考えると、より広く伝えることのできるTVコマーシャルもありなのではないか、と判断しました。

実際問題として、どれぐらいの効果があるのかを短期的、直接的に測ることは難しいですが、何をどのように伝えるか、最適なメディアミックスを試行錯誤していきたいと思います。

ちなみにTVコマーシャルの舞台は「弥生ストリート」となっていますが、横浜とご縁のある方であればすぐにどこだかわかりますよね。せっかくの地元ですから、私もカメオ出演してみたかったところですが、私が場所を知った段階では既に撮影は終了しておりました(泣)。
posted by 岡本浩一郎 at 18:58 | TrackBack(0) | 弥生

2022年07月29日

デジタルインボイスの今

前回デジタルインボイス推進協議会(EIPA)の「デジタルインボイス推進の取り組み」がMM総研大賞で「話題賞」を受賞したことをお話ししました。また少し前には電子インボイス推進協議会からデジタルインボイス推進協議会へ名称を変更したこともお話ししました。

一方で、EIPAが実際にどういった活動をしているのかについてはお話しできていませんでした。EIPAは2020年7月に発足し、その年の12月にはグローバルな標準仕様である「Peppol(ペポル)」をベースとした日本におけるデジタルインボイスの標準仕様を策定すべきという提言を平井卓也デジタル改革担当大臣に行いました。これに対し平井大臣から全面的な賛同を受けたことから、実際の標準仕様の検討を進めてきました。昨年秋にデジタル庁が発足して以降は、デジタル庁が日本におけるデジタルインボイスの標準仕様の策定主体として活動を開始しており、EIPAは民間の立場からその支援を行ってきています。現時点では、この標準仕様がJapan PINT Invoice Version 0.9.3として、Peppol全体の運営主体であるOpenPeppolのウェブサイトで公開されています。Version 0.9.3ということで、まだ正式版ではないのですが、内容としてはほぼ固まっており、この仕様に基づいて、日本でPeppolのサービスを提供しようとするベンダーが各社開発に取り組んでいる状況です。

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EIPAでは、ベンダーが開発を進める際の補助資料として、開発者に向けた日本語でのリーダーズガイドである「テクニカルドキュメント」とデータのセット方法に関する「ガイドライン」という二つのドキュメントを作成し、EIPA会員向けに公開しています。これらのドキュメントもまだ正式版ではなくWork-in-progessなのですが、各社が実際に開発を進める中で活用いただきつつ、そこで生じた疑問などを取り込んで今後もブラッシュアップしていきます。

ご承知の通りインボイス制度(適格請求書等保存方式)は来年10月に始まりますが、事業者としては、来年10月1日から対応を開始すればいいわけではありません。来年10月1日の時点で、インボイスの発行、受領、保存が業務として既に定着している必要があります。これをデジタルで実現できるよう、デジタルインボイスのサービス自体はできるだけ早めに提供を開始したいと考えています。実際のサービス開始の時期は、サービスを提供する各社によって異なりますが、早ければ今年の秋にはサービスを開始する会社が出てくる見込みです。
posted by 岡本浩一郎 at 17:53 | TrackBack(0) | デジタル化

2022年07月27日

MM総研大賞 2022

MM総研が主催しているMM総研大賞 2022で、デジタルインボイス推進協議会(EIPA)の「デジタルインボイス推進の取り組み」が「話題賞」を受賞したということで、EIPAを代表して、シェラトン都ホテルで開催された授賞式に参加してきました。

MM総研大賞は、ICT分野の市場、産業の発展を促すことを目的に2004年に創設された表彰制度です。MM総研大賞では複数の部門で表彰されますが、最高賞となる大賞は「FIWAREを活用したスマートシティ」ということで、実際にスマートシティのサービスを実現している高松市、富山市と、オープンソースのデータ連携基盤「FIWARE」を活用してそれを支援しているNECが受賞されました。今回EIPAが受賞したのは、話題賞。話題賞とは、その名の通り、ICT産業に大きなインパクトを与え、大きな話題を集めた製品・サービスが対象となっています。

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授賞式では授賞者ごとに審査委員から表彰いただくのですが、審査委員の中に見慣れた顔が。そうです、弥生の社外取締役である林 千晶さん(当たり前ですが、林さんが弥生の社外取締役であることと、今回のEIPAの受賞は何の関係もないはず、笑)。表彰を林さんからしていただければ、すごい巡り会わせだと思いましたが、EIPAの表彰の少し手前でプレゼンターが交代。同じく審査員であるジャーナリストの西田さんに表彰いただきました(西田さん、有難うございました)。

今回は代表幹事として私が授賞式に参加しましたが、賞を受賞したのはあくまでもEIPA。EIPAはデジタルで社会を効率化するという想いを共有する会社が集まって活動しています。普段は競争することもある会社同士が同じ目標に向かって活動していることが、今回こうして評価されたことはとても嬉しいことです。今の時点ではまだデジタルインボイスというサービス自体がまだ提供されていないということもあり、今回は話題賞ということになりましたが、一年後にはデジタルインボイスのサービスも立ち上がり、利用しているソフトが異なっても自由にデジタルインボイスのやり取りができるようになっているはずです。

ということで来年は話題賞ではなく、是非大賞を受賞したいと思います。来年はMM総研大賞にとって20年目という節目の年。その記念すべき年に栄えある大賞を獲得し、(その時点で)目前に迫ったインボイス制度の運用開始に向けて勢いを付けたいところです。ということで、今回のタイトルは思わせぶりに「MM総研大賞 2022」としてみました、笑。
posted by 岡本浩一郎 at 22:33 | TrackBack(0) | デジタル化

2022年07月25日

モリゾウからの手紙

少し前になりますが、あの「モリゾウ」から直々にお手紙をいただきました。あ、このモリゾーではなく、こちらのモリゾウです。そう、トヨタの豊田章男社長です。直々にとは言っても、私だけに出された手紙ではなく、おそらく1万人以上の方に出された手紙ではあるのですが。

本ブログではあまり趣味の話はしないようにしている(その割には最近はトライアスロンとかトレーニングの話が多いですが、笑)ので、ほとんど触れていませんが、私はクルマが好きです。18歳で初めて自分のクルマを持つようになってから、もう30年以上。所有歴は10台以上ですが、ずっとそれなりに拘りの強いクルマ選びをしてきました。しかし実は、トヨタのクルマは所有したことがありません。

若い時のトヨタのイメージというとおじさんのクルマ。ある程度年をとってからのイメージは普通のクルマ。いずれにせよ、トヨタ車を欲しいと思ったことはありませんでした。そんな私ですが、ここ一年ほどかなり惹かれるクルマが。それがGRヤリスです。トヨタのコンパクトカーであるヤリスがベースではあるものの、モータースポーツで勝てる車両を目指してほぼ全てが新規開発されたクルマ。そしてそのGRヤリスをベースとしてそのまま競技に出れるレベルにまで強化されたクルマがGRMNヤリス。発売されるのは僅か500台という超限定車です。

この冬に申し込みが開始され、私もダメもとで申し込んだものの、抽選結果は残念ながら外れ(なんでも1万人以上の申し込みがあったようです)。そろそろ納車が始まるということで、最近GRMNヤリスの試乗記事が増えていますが、読むたびにああ欲しかったなあ、と涙目になっています(笑)。

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そんな傷心の主に届けられたモリゾウからのお手紙(親しみを込めてあえて敬称抜きの「モリゾウ」と書いています)。GRMNヤリスに対する熱い思いをモリゾウ自身の声で語っています。

これって本当に素晴らしいことだと思います。ダントツの日本一であり、今や世界一の座を争うメーカーの社長が、自社の製品にとことん思い入れて、熱く語る。売上や利益、マーケットシェアについて語るのではなく、クルマを走らせることの楽しさを語る。その熱さや想いが、これまでずっとトヨタに見向きもしなかったクルマ好きも振り返させる。豊田社長は、トヨタのクルマであり、会社そのものを変えていっていることを実感します。

トップの熱い想いがトヨタという巨大な会社を変えていっている。トヨタほどの巨大な会社が変われるのであれば、弥生はもっと劇的に、もっと早く変われるはずです。製品も全く違いますし、そもそも会社の規模も全く違いますが、想いでは負けないようにしないと。
posted by 岡本浩一郎 at 22:31 | TrackBack(0) | ビジネス

2022年07月22日

弥生が事業承継を支援する意味

これまで、弥生が事業承継ナビを立ち上げた背景として、日本の事業者の約2/3は、「引退」の二文字が視野に入る年齢になりつつある一方で、その半数は引退 = 事業の廃業になりかねないということをお話ししました

一方で、2025年に中小企業・小規模事業者の経営者のうち70歳を超える人が全体の2/3になるという主張は、本当なんだろうか、という疑問があり、その検証を行ってきてきました(その1その2その3その4)。検証の結果は、2025年に中小企業・小規模事業者の経営者のうち70歳を超える人が全体の2/3になるというのは疑わしいと言わざるを得ないという結論になりました。

これはまずい事態です。2025年に中小企業・小規模事業者の経営者のうち70歳を超える人が全体の2/3になるという前提で事業承継ナビを立ち上げたのに、その前提が崩れた訳ですから(苦笑)。とはいえ、ご安心ください。前提がそれなりに変わったにしても、事業承継の支援は弥生として取り組むべきテーマだと考えています。

検証した際の穏当なシミュレーションの結果では、2025年に中小企業・小規模事業者の経営者のうち70歳を超える人は全体の約1/3。ただ、2015年には法人でも個人事業主でも20%弱だったものが30%強にまで増えていくわけですから、着実に高齢化は進んでいます。「2025年に」「全体の2/3」という極端なシナリオにはならないまでも、「引退」の二文字が視野に入る年齢の経営者が増えてきていることは紛れもない事実です。

少し古い数字ですが、中小企業白書(元データは経済センサス)によると、事業者(民間、非一次産業)の数は2016年で法人が160万、個人事業主が198万で合計358万。その1/3というと約120万。2025年に中小企業・小規模事業者の経営者のうち70歳を超える人が約120万人。なおかつその約半数で後継者が未定とすると、遠からず引退 = 廃業となる可能性が約60万事業者ということになります。これでも十分に大きな数ですし、これに対し手を打っていかないと日本の経済に大きな影響を与えうるということは変わりません。ということで、やはり事業承継は取り組むべき課題です。問題は弥生として取り組む必然性があるかどうか。

弥生は事業承継ナビを通じて特に小規模事業者の事業承継のお手伝いをしたいと考えています。もともと弥生のお客さまは小規模事業者が中心ですが、これまでもお話ししているように既存の事業承継ビジネスは小規模事業者を対象にしていません。一方で上記の約60万事業者の大部分は小規模事業者です。だからこそ、弥生がやる意味があると考えています。

弥生がやる意味という観点では、特に個人事業主の事業承継は何とかしなければならないと考えています。既存の事業承継ビジネスは、基本的に対象は法人(なおかつ一定の事業規模以上)ですが、上でもお話ししたように、事業者の半分以上は個人事業主です。法人の事業承継は、価値算定の方式はある程度確立されていますし、実際の承継の方法も基本的には株式の譲渡という形で確立しています。これに対し、個人事業主の場合は、事業と個人が密接につながっているため、その個人が事業に従事しなくなった際の事業の価値算定が難しく、また、承継の方法も株式の譲渡というシンプルな方法は存在しませんから、事業資産の承継なのか、営業権の承継なのか、それらの組合せなのか、ケースバイケースとなります。一般的な事業承継ビジネスの観点からすると、そもそも事業規模が小さいというだけで採算性が悪い。さらに個人事業主については、価値算定の観点でも、実際の承継の手続きの観点でも手間がかかるということになります。つまり一般的には積極的に取り組む意義は見出せません。だからこそ、弥生がやる意味があるということです。

もっとも、正直に言って現時点では弥生としても個人事業主の事業承継に対し、何ら切り札を持っているわけではありません。当初はやはり法人の事業承継のお手伝いが中心になるのではないかと思います。ただ、弥生自身としても事業承継に対する知見を深めながら、どのようにすれば個人事業主の事業承継も円滑に進めることができるのかを考えていきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 17:59 | TrackBack(0) | 弥生