2015年12月16日

弥生口座自動連携ツール

YAYOI SMART CONNECT(SMART)では、これまでもMoneyLook, Zaim, Moneytreeといった外部サービスと連携し、銀行取引/クレジットカード取引/電子マネー取引の取込みに対応してきました。今回のSMARTのリニューアルでは、これに加えて弥生のサービスとして、口座連携に対応しました。

これまでも提供してきたMoneyLook, Zaim, Moneytreeとの連携では、連携にあたりそれぞれのサービスでのアカウント作成が必要でした。アカウントを作成する分、それぞれの機能をフルに活用頂くことも可能です。前回もお話ししましたが、日頃の家計管理はMoneyLook, Zaim, Moneytreeを利用しつつ、そのデータを活用して申告もラクに済ませようという個人事業主の方にとっては良い選択肢だと考えています。

一方で、家計の管理等は必要なく、ただ単純に銀行取引の取込みをしたいという場合には、必ずしも向いていません。特に法人の場合は、家計管理という概念そのものがありません。今回提供を管理した弥生の口座連携サービスは、銀行取引等を取り込むということに特化したサービスです。弥生のサービスとして提供しますので、弥生以外のアカウントは必要ありません。

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弥生の口座連携サービスの特徴は、金融機関にログインするためのID/パスワードといった機密情報をローカル(自分のPC)に保管すること、そして、法人口座からの取込みに対応していることにあります。弥生の口座連携サービスでは、弥生口座自動連携ツールというWindowsのアプリケーションを利用することでこの特徴を実現しています。

ID/パスワードをクラウドに預けることは、利便性を考えれば「あり」ですが、セキュリティ上の懸念があることも事実。弥生の口座連携サービスでは、そういった懸念に応えるために、金融機関のID/パスワードをお客さまのPCの中に(もちろん暗号化して)保存します。ただ、公平を期すためにお話しすると、ローカルのPCがウイルスに感染して、ファイルが流出という可能性もありますから、ローカルだから安全という単純な話ではありません。お客さまご自身がID/パスワードをクラウドに預けることをokだと思うのか、ローカルの方が多少なりとも安心するのか、はたまたどちらも選ばないのか。それはお客さまの判断であり、弥生はお客さまの判断を尊重します。一番最後の選択をされる場合でも、お客さまご自身がインターネットバンキングにログインして取引明細をダウンロードし、そのデータをSMARTで取り込むという方法をご利用頂けます。

ID/パスワードをローカルに保管することの副次的なメリットとして、法人口座への対応が可能になります。ID/パスワードだけで完結する法人口座はクラウド保管でも対応できますが、端末認証を行う法人口座の場合は、ローカルのPCを起点とする仕組みでないと対応ができません。今回、弥生口座自動連携ツールでは47行の法人口座に対応しています。

このようなメリットもある今回の弥生口座自動連携ツールですが、残念ながら万能ではありません。Windowsのアプリケーションを利用する以上、Macでは利用できません。またプラグインという技術を利用している関係上、WindowsでもInternet ExplorerとFirefoxでのみ動作します(これは弥生口座自動連携ツール部分のみの制約であり、弥生口座自動連携ツールの設定のみIEを利用して、弥生会計 オンライン自体はChromeで利用することは可能です)。

本当は、一つのサービスでセキュリティの懸念も全くなく、WindowsでもMacでも、個人口座でも法人口座でも対応できるのがベストだと思います。ただ、金融機関の取引を取込むというのは、良くも悪くもまだまだ発展途上の仕組み。現時点では一つのやり方で全てのお客さまのニーズを満たすことはできません。弥生は、複数の選択肢を提供することによって、様々なお客さまのニーズにお応えしていきます。
posted by 岡本浩一郎 at 19:40 | TrackBack(0) | 弥生