2016年02月29日

ビジョンの一致

Misocaと弥生が一緒に歩むことを決めた背景には、想いの一致と実績の一致があるとお話ししました。月末(晦日)、そして、期末(3月、弥生)という繁忙期のお客さまのお手伝いをしたい、という想いの一致。また、それぞれの分野でNo.1という実績の一致。

実はもう一つ重要な「一致」があります。それはこれから実現しようとしているビジョンの一致。想いはもちろんですが、より具体的にどのように価値を提供するかというビジョンが一致していること。お話ししたように、豊吉さんと初めてお話ししたのは一昨年の夏のこと。当初はサービスをまず連携するところからのスタートで、これからのビジョンについて突っ込んだ議論をできるようになったのは、しばらく経ってからです。議論を通じ、お互いが目指しているものが一致していることがわかったことが、今回の縁組みにつながりました。つまりMisocaとして独自に続けるのではなく弥生と組むこと、弥生としてMisoca対抗のサービスを新たに開始するのではなく、Misocaと組むことこそが、お互いに実現しようとしているビジョンへの最短距離であると理解できたからこそ、それを実現すべく検討を続け、今回の結論に至ったわけです。

それでは、そのビジョンとは何か。実は今、Misocaで提供しているサービスはまだまだ入り口に過ぎません。ウェブやiPhoneで簡単に見積書や請求書を作成できる。請求書の自動郵送機能を利用すれば、郵送の為にポストに行かなくても済む。これらは既に90,000近い事業者にその価値を実感頂いています。Misocaは圧倒的に使いやすいと好評ですし、好評だからこそ、ご利用頂いている方の周りに利用者が広がっていく好循環になっています。

ただ、Misoca/弥生としては、提供できる価値はまだまだあると考えています。現状のサービスは見積書や請求書を発行する側(売り手)にとっては利便性の高い仕組みです。メールで送るのは容易ですし、自動郵送機能もご利用頂けます。でも、受け取った側(買い手)は? 現状では買い手(受け取った側)は売り手(送った側)と同等の利便性を享受できているとは言えません。

そもそも、見積〜発注/受注〜納品/検収〜請求〜支払/入金というのは、売り手と買い手をまたがった一連の流れです。ただ、中小企業においては、本来は一連の流れを一連のものとして処理することはできていませんでした。多くの場合は、その途中に多大な手作業が必要となっています。Misoca/弥生はこの流れを一気通貫で電子的に処理できるようにしたいと考えています。一気通貫で電子的に処理できるようにすることによって、圧倒的な業務の効率化を実現する。

実はこの発想は全く新しいものではありません。EDI(Electronic Data Interchange, 電子データ交換)として大企業では普及が進んでいる仕組みです。これをMisocaと弥生が力をあわせることによって、日本の中小企業や個人事業主でも当たり前のものにしたいと考えています。

EDI、実はこれがMisocaと弥生のビジョンを語る上での重要なキーワードでした。豊吉さん率いるMisocaとともに、共通のビジョンの実現に向けて着実に前進していきます。
posted by 岡本浩一郎 at 17:29 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月26日

Misoca & 弥生

本日2/26(金)に、弥生は株式会社Misocaの全株式の買収を完了しました。Misocaという素晴らしいパートナーと力をあわせ、中小企業、個人事業主、起業家の皆さんにこれまで以上の価値を提供していきたいと思います。

思い起こせば、弥生がオリックスグループの一員となったのが2014年12月22日。本件の検討は昨年の秋から進めており、本当はちょうど一年後となる2015年12月22日の完了を狙っていたのですが、さすがにそこまですんなりとはいかず、何だかんだと時間がかかってしまいました。とはいえ、本件の成立にご協力頂いた各位に改めて感謝致します。

契約の締結は2/16(火)だったのですが、この日は私が名古屋のMisocaオフィスを訪問してご挨拶。とても和やかな雰囲気の中でお話しさせて頂くことができました。改めていいチームだなと実感。全ての手続きが完了した今日は、今度は豊吉さん、松本さん、奥村さんの三人に弥生の本社に来社頂き、皆の前でご挨拶を頂きました。この三人に、弥生から参加する一名を加えた四名がこれからのMisocaの経営陣ということになります。

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これまでも、今後の事業計画についても色々と議論はしてきていますが、名実ともにグループ会社となった本日が正式な出発点。Misocaも弥生もそれぞれの事業は順調ですから、焦る必要はなく、まずは目指す方向をしっかりとすり合わせしたいと思っています。

私も本日付でMisocaの社外取締役に就任しました。私自身は一ヶ月に一度は名古屋に行こうと思っています。実は両親が名古屋出身ということもあり、名古屋に行く機会が増えることは実は大歓迎だったりします(笑)。

何気に嬉しいのは、MisocaメンバーのFacebook投稿に気兼ねなく「いいね!」できることでしょうか。これまではグッと我慢していたので…(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 17:22 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月22日

想いの一致と実績の一致

この度、弥生は、株式会社Misoca全株式を買収し、100%子会社とすることになりました。Misocaは、名古屋のベンチャーで、クラウドベースの請求管理サービスを提供している会社です。見積書や請求書の作成・送付・管理をクラウドで行うクラウド請求管理サービスは、まだ新しいマーケットですが、Misocaは、2011年11月にサービスを開始した先駆者であり、90,000社近い登録事業者(正確には先週時点で88,000事業者)を誇る、この分野でのマーケットリーダーです。今後Misocaと弥生は同じグループとして、クラウド請求管理サービスのさらなる発展を目指していきます。

Misocaの豊吉さんと初めてお会いしたのは、2014年8月の末のことでした。YAYOI SMART CONNECTでの連携に向けての打合せの場です。初めての印象は「結構地味な方だな」というもの。失礼に聞こえるかもしれませんが、これ、褒め言葉です。昨今は良くも悪くも「イケイケ」なベンチャーが多い中で、Misocaは地味といえば、地味。ただ、それがMisocaと弥生の共通点かもしれません。ビジネスとかファイナンスの話以前に、まずは、よい物を創って、お客さまに新たな価値をお届けしたい。少しお話ししただけで、豊吉さんの想いがストレートに伝わってきました。豊吉さんもエンジニアですし、私もエンジニア出身(現役引退からだいぶ経ってはいますが)だけに、お互いの理解が早かったのかもしれません。

最初の打合せで、私がした質問とその回答が、今回の縁組みをある意味運命付けていたような気がします。私の質問は結構単純で、「ミソカって、どういう意味なんですか」、というもの。「月末に請求業務が集中する事業者の方をお手伝いしたいと思ったからです。実は弥生さんの名前も結構意識しました」というのが豊吉さんの答え。そう、ミソカというのは、晦日、つまり月末の意味。名古屋だけに「味噌カツ」というのはよくある誤解です(笑)。ご存知の方も多いと思いますが、弥生は、法人の決算だったり、個人事業主の確定申告が重なる三月(旧暦の弥生)にこそお客さまのお手伝いをしたいという想いで、当初は製品名として命名され、それがその後会社名にもなりました。

つまり繁忙期のお客さまのお手伝いをしたい、という想いこそがMisocaであり、弥生の共通した原点なのです。

その後9月末には、TOKYOイノベーションリーダーズサミットのパネルディスカッションにおいて、一緒に登壇させて頂きました。競合になりうるけれども、お互いに連携することによって、つまりオープンイノベーションによって、一社ではできないことを実現したいということをそれぞれの立場でお話したのですが、私はその時点から、ひょっとすると将来的には、と思っていたのは、今だからこそお話しできること。

その後11月には、YAYOI SMART CONNECTによる連携を開始。以降、Misocaは順調に事業を伸ばし、そして弥生も順調にクラウド(弥生オンライン)を立ち上げ、そして伸ばしてきました。TOKYOイノベーションリーダーズサミットの記事を見ると、当時のMisocaは登録事業者数が15,000、月間の請求発行総額が15億円を超える状態でしたが、今では、登録事業者数が88,000、月間の請求発行総額が100億円を超えるというところまできました。一方で、弥生は、デスクトップアプリケーションで17年連続の圧倒的No.1を維持するだけではなく、初の法人向けクラウドサービスとなる弥生会計 オンラインを無事にリリースし、個人事業主向けに関しては、利用シェアで過半を超えるところまできました。つまりNo.1という実績においても一致しているのが、Misocaと弥生です。

想いの一致、実績の一致。ここに至るまでにはそれなりにドラマもありましたが、一緒になるべくして一緒になれたと感じています。それぞれが市場を牽引する存在だからこそ、一緒になることによって、さらなる先を目指すことができます。これからMisoca & 弥生で実現する新たな価値に是非ご期待頂きたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:42 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月19日

弥生が起業を応援するワケ

前回お話ししたように、今シーズンは合計4回のface to faceでの青色申告セミナーを開催しましたが、参加希望の方が多く、早々に全会場とも満席になってしまいました。それだけ希望者がいらっしゃる中で、何とかできないか、ということで、実は昨日と今日の2回、弥生の東京本社で、弥生の社員(税理士の有資格者)を講師として追加開催しました。それでも日程上都合があわない等の理由で希望頂きながらも最終的に参加できなかった方も一定数残ってしまい、今後への反省材料となっています。

前回もお話しした通り、物理的にセミナーを開催するというのは、場所だったり、回数の制約があるのは事実なのですが、来シーズンに向けて、より多くの方のご希望にお応えできるようにしたいと考えています。今シーズンに関しては、動画セミナーは誰でもいつでもどこからでも見て頂けますので、是非ご活用頂ければと思います。

さて、今日もセミナーの話なのですが、テーマは、「起業」。私は、大学などからご要望を頂いて、セミナー/講演をすることが度々あります。テーマは、ご要望に応じて変わりますが、定番のテーマは「会計」と「起業」(時間があれば両方カバーすることも)。先週も「起業」をテーマにお話しする機会がありました。

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今回の会場は、母校(!)である栄光学園。実に20年以上振りの母校訪問です。栄光学園では、現在校舎の立て替え中で、授業は仮設校舎で行われています。かつての校舎は跡形もありませんが、そこここに想い出の欠片があり、懐かしい想いを胸に講義を行ってきました。事前に担当の先生とテーマのすり合わせを行ったところ、学生は起業について聞く機会がないので、是非話をしてほしいとのこと。

何で私が起業について話すのか、と思われるかもしれませんが、本ブログの右側プロフィールにもあるように、私は弥生の社長になる前は、自分で経営コンサルティング会社を起業し経営していました(その会社は現在活動休止中ですが、もう8年経ってしまいました…)。起業した際には、ユーザーとして弥生会計と弥生給与を利用していたというのは、いかにも出来過ぎた話ですが、本当の話です。

起業というと一般的には「すごいこと」「リスキーなこと」と思われがちですが、私が起業したのは、自分がやりたい経営コンサルティングに徹底的に拘りたかったから。自分としては、特段すごいことをしたとも思っていませんし、途轍もないリスクを取ったとも思っていません。大事なのは、何をやりたいか。それが既存の企業の中に存在すればその会社に入ればよいし、それが既存の企業の中で実現できなければ自分でやればよい。みんなが起業することはなくても、起業しようと思えば誰にでもできる。そういったことをお話ししました。

皆さん高校生(一年生)ということで、これまで「起業」について考えることはなかったようですが、講義を経て、「選択肢として起業もあり」とは思って頂けたようです。

弥生が起業を応援するワケ。それは私自身の経験で、起業が素晴らしい選択肢だと思っているから。また同時に、前回の青色申告セミナーにこだわるワケと同様なのですが、お客さまが本当に達成したいことのお手伝いをしたいからです。

お蔭さまで弥生はNo.1。当然、起業をされる方に使って頂く会計ソフトとしてもNo.1。私自身も、弥生を利用して起業しました。ただ、私自身もそうでしたが、ソフトは所詮手段に過ぎません。お客さまが本当に達成したいのは、事業を無事に立ち上げること、そして事業を通じて、自分がやりたいことを徹底的に追求すること。だからこそ、弥生は起業を応援します。

そういった意味で、今回のような大学や高校での講義はいわば「種まき」。講義を聞いて頂いた方が、いつか起業し、自分の夢を叶えることの後押しをできれば、と考えています。

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posted by 岡本浩一郎 at 19:21 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月17日

弥生が青色申告セミナーにこだわるワケ

先週火曜日(2/9)にクロスオフィス渋谷で青色申告セミナーを開催しました。クロスオフィス渋谷は、オリックスが運営するレンタルオフィス/シェアオフィス。つまりこれは、オリックスグループでの協業企画でもあります。今回の講師は、税理士の脇田先生。そうです、私が以前ご紹介したダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本」の著者です。実は今回のセミナーは、これから青色申告をされる方向けに、この本のエッセンスを是非ご紹介したいということで急遽企画されたものです。あまり準備の時間もなかったのですが、脇田先生、出版社であるソーテック社、そしてクロスオフィスのご理解を得て、何とか開催に漕ぎ着けることができました。

当日は満席。何とかスペースを確保して、当初予定した人数を超えて参加頂くことができました。私も参加したのですが、なんと会場で友人に会うというサプライズ。BCGの同僚で、プレゼン資料作成の神様、奥秋さん。プレゼンステーション代表として、昨年には「プレゼン資料作成のツボとコツがゼッタイにわかる本」を出版されています。実は奥秋さんは脇田先生と知り合いだったというおまけ付き。世の中は狭い。

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セミナーは脇田先生の経験に基づいた有益なtips満載で、とても好評でした。私は、様々な先生のセミナーを拝聴させて頂いており、なおかつ仕事も仕事ですから、それなりに青色申告には詳しいはずなのですが、やはり毎回新たな学びがあります。それだけ奥が深い領域とも言えますね。

この他にも2月上旬から中旬にかけて3回、全て別々のシェアオフィスで青色申告セミナーを開催しました。こちらの講師は内田先生。どの会場も満員で、とても好評でした。

弥生では、やり方は毎年少しずつ見直しながらも、毎年この時期に青色申告セミナーを開催しています。弥生といえば、やよいの青色申告 16だったり、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンラインだったり、ソフトの提供が仕事でしょ、と思われがちですが、実は弥生自身としては、ソフトを提供するだけでは十分ではないと思っています。お客さまにとって、ソフトはあくまで手段でしかありません。お客さまの達成したいことは、無事に申告を済ませること、そしてできるだけ節税すること。

実際、白色申告ではなく青色申告をすることによって、大幅な節税ができるのですが、それでも「青色申告って難しいんでしょ」という先入観で最初から諦めてしまっている方もいらっしゃいますし、青色申告をしたいと思っていても、「でもどうすればいいのか、さっぱりわからない」という方も多くいらっしゃいます。

そういった現実がある以上、弥生はソフトを提供して終わりにするではなく、お客さまが本当に達成したいことのお手伝いをすべきだと考え、そして行動しています。お蔭さまで毎年地道に実施している確定申告応援プロジェクトもだいぶ定着してきました。このサイトを見ていただければ、そもそも青色申告って何から始まり、実際に何をどうすればいいのか、一通り理解して頂けるようになっています。

青色申告セミナーも、この確定申告応援プロジェクトの一部という位置付けになりますが、face to faceで知りたいであろうことをダイレクトにお伝えできるという意味で、とても意味のあるものだと感じています。どこからどこまでが経費になる、こういった場合はどうすればいい、など、やはり対面でないとなかなか伝えられない部分はありますから。一方で、物理的にセミナーを開催するというのは、場所だったり、回数の制約があるのは事実。本当は北海道から沖縄まで、毎週のように開催できればよいのですが、それは会場の手配や講師の依頼も含めてなかなか困難です。そのため、以前もご紹介したように、誰でもいつでもどこからでも見ていただける動画セミナーもご用意しています。

ただ、やはりface to faceで実施することによって、お客さまがどういったところで悩んでいるのか、躓いているのかを理解することは、今後改善を図っていく上でもとても大事なことだと思っています。地道な活動ではありますが、今後も弥生は青色申告セミナーにこだわり続けます。
posted by 岡本浩一郎 at 23:24 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月15日

弥生オンラインの確定申告機能強化

先週金曜日(2/12)に、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンラインの平成27年分確定申告対応機能をリリースしました。

平成27年分の所得税の確定申告は明日2/16から開始になりますので、何とか間に合わせることができました。デスクトップアプリケーション(やよいの青色申告 16)の平成27年分確定申告モジュールは1/21に提供を開始していましたから、それと比べるとオンライン(クラウド)側での対応はだいぶ遅くなってしまいました。

デスクトップアプリケーションの確定申告機能は2011年に完全にリニューアルし、その後も第3表/第4表への対応など機能強化を行ってきました。まだ改善の余地はあるものの、6シーズン目ということで、比較的成熟の域に達しつつあります。これに対して、オンライン(クラウド)側の確定申告機能は3シーズン目。1シーズン目の2014年は白色申告のみの対応、2シーズン目の2015年は青色申告に対応。そして3シーズン目となる今回は、平成27年分の法令改正に対応するのはもちろん、不動産所得に対応、そして消費税申告に対応と一気に機能拡充を図りました。

昨年の申告期には、不動産所得のある方、消費税の課税事業者の方など、折角やよいの青色申告 オンラインに興味を持って頂いていても、まだサポートできないお客さまが一定数いらっしゃいました。しかし、今回の機能強化で、サポートできるお客さま層が格段に広がったことになります。ただ、その分、開発のボリュームも大きく、さらにソフトウェアの品質に万全を期すためにここまで時間がかかってしまいました。

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しかし、時間をかけただけにその出来栄えには自信ありです。単純に不動産所得用の青色申告決算書や(白色申告用の)収支内訳書、消費税申告書を出力できるというだけではなく、弥生ならではの当たり前に徹底的に拘っています。初めて確定申告する方でも、画面の誘導に従って頂ければ必要な項目を漏れなく間違えなく記入することができ、必要な書類を完成させることができるようになっています。

いよいよ明日から確定申告が始まります。デスクトップ(やよいの青色申告 16)も、クラウド(やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン)も準備万端です。是非ご活用下さい。
posted by 岡本浩一郎 at 20:32 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月10日

メガバンク最終決戦

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オフィス内でふと気が付くと、こんなポスターが貼られていました。ここは確かこの間までは、TVドラマ「37.5℃の涙」のポスターが貼られていたはず。これは…、と思ってポスターをよく見ると…、ありました。監督は本ブログに度々登場している古澤 健さん(と佐和田 惠さん)。「37.5℃の涙」も大変好評だったようで、再びTVドラマのメガホンを握ることになったようです。

メガバンク最終決戦」。今週の日曜日、14日にスタートするとのこと。今度は地上波ではなくWOWOW。WOWOWと言えば、有料放送だけど契約していないという方も多いかと思いますが、第一話は無料での放送。続きを見たければ契約して、ということなんでしょうね。

今回の原作は波多野聖さんの「メガバンク最終決戦」。最近は池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズもそうですが、銀行を舞台にした小説とそのTVドラマ化が多いですね。メガバンクという得体の知れない化け物のような(失礼!)組織の中で、様々な個人がそれぞれの想いを持って奮闘するというストーリーは個人的にも結構好きで、池井戸潤さんの作品は大体読んでいます。

弥生の社長として、色々な銀行の方とお付き合いがあるのですが、あの銀行のあの人は、この本/ドラマをどう思っているんだろう、とついつい想像してしまいます。

ドラマ「メガバンク最終決戦」楽しみです。が、皆で見に行きたいので、映画も期待しています! > 古澤さん。
posted by 岡本浩一郎 at 18:24 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月08日

ふるさと納税の功罪

来週2月16日にはいよいよ確定申告が始まります。この時期は全力でお客さまの確定申告を支援しなければなりませんが、そのためにも、自分の確定申告の目処を付けておく必要があります。今年も弥生で申告書を作成するつもりですが、その前にまずは申告の際に必要となる資料の整理から。私の場合は、基本的に給与所得となりますので、必要となる資料は、生命保険料控除や寄附金控除など所得控除に必要な書類に限られます。これらは受け取った際に、決まった場所にファイリングするように心がけているため、さほど時間をかけずに整理は終了。今週末にでも、申告書を作成するつもりです。

申告の内容としては例年と大きくは変わりませんが、今回はこれまでよりもふるさと納税の寄附先を増やしてみました。例年、心のふるさとである湯河原町に加え、岩手県(いわての学び希望基金)、宮城県(東日本大震災みやぎこども育英募金)、そして福島県(東日本大震災ふくしまこども寄附金)への寄附を行っています。今回、ふるさと納税の枠が広がったこともあり、特産品ギフトを目当てに他の自治体への寄附も行ってみました。

あれ、ちょっと待てよ、という声も聞こえてきそうです。一年前には、「この種の特産品ギフトはやめるべき(少なくとも最小限にするべき)だと考えています」と書きました。それが特産品ギフトを目当てにとは、何だと。

決して趣旨替えをしたわけではありませんが、結構悩んだのは事実です。ただ、ふるさと納税の枠が広がり(さらに一定の条件の下で確定申告が不要になるなど)国としてはふるさと納税をさらに拡大させようという意思が明確な中で、特産品目当てを単に批判するだけではなく、自分も経験した上でその良し悪しを改めて考えたいと思ったからです。

実際やってみて感じたのは、特産品をプレゼントするということには一定の合理性があるということ。ふるさと納税については、各自治体でも情報を発信していますが、ふるさとチョイスなど、ポータルサイトで比較・申込するのが一般的になっています。実際にこういったサイトで見てみると、へえ、この町ではこんな特産品があるのか、など、多くの発見があります。最初はふるさと納税の特典として(実質)ただで入手したものであっても、気に入って二回目以降は直接(お金を払って)購入するという流れができるのであれば、確かに地域の振興に役立つでしょう。また、領収書を送って頂く際に、多くの場合、その町のパンフレットなども同封されてくるのですが、見ていると、一度行ってみたいという気分にもなります。

一方で、やはり課題もあると感じています。食べ物など消費するものはまだいいのですが、PCや家電製品などは換金性が高すぎるため、もらったものをヤフオクなどで売却することによって、寄附をしても損をしないどころか、お金として返ってきてしまいます。もっとも、あまりに金銭的価値の高い特産品を受け取った場合、一時所得として課税されることもあるようです。

もう一つの課題は、所得の高い人ほど、累進的にふるさと納税の枠が大きくなること。ふるさと納税の枠(ほぼ全額が戻ってくる額)は、一般的に住民税特例控除の額で決まってくるのですが、住民税特例控除は、(寄附金 - 2千円)×(90% - 所得税率×1.021)と計算され、住民税所得割額の2割が限度とされています。所得が高いと、計算式中の所得税率が上がる(最高45%)ために、住民税特例控除の対象となる部分が少ない(その分所得税の寄附金控除の対象が大きい)、さらに、上限の計算根拠となる住民税所得割額が大きいため、累進的に枠が拡大します。

特に後者の問題については、明らかに公平ではないので、是正が必要だと考えます。昨今消費税の軽減税率は高所得者にメリットが大きいとも議論されていますが、ふるさと納税はそれと比較にならないぐらいに高所得者に有利になっています。

前者の換金性の問題についても、金額的に過度な返礼はやめる、特に換金性の高い返礼品はやめるという自主ルールが確立されることが望ましいと考えています。実際、総務省からは過度な返礼を控えるべきという通知(pdf)も出ているようですが、まだかなりばらつきはあるようです。目に余るので規制するとなるよりは、自治体間で話し合って自主ルールを確立すべきではないでしょうか。

もっとも最大の課題は、被災地の支援など、特産品を出さない、出せないという自治体へのふるさと納税が相対的に不利になりかねないということです。上の二つの課題は特産品を出す自治体側や制度を設計した国の問題ですが、最後の課題に関しては、ふるさとを応援するという志を大事にできるか、という私たちの問題かと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 23:57 | TrackBack(0) | 税金・法令

2016年02月05日

今年も確定申告応援プロジェクト

今日は朝一番の飛行機で大阪入りして、大阪カスタマーセンター(大阪CC)で打合せ。毎月初に、前月のお問合せへの対応状況を分析し、何が課題か、何をすべきかを議論する場を持っています。今期は消費税率10%への引上げの延期の影響もあり、期初(10月)からお問合せが多く、例年に比べるとお電話がつながりにくい時期が続いてしまっています(申し訳ありません)。例年お問合せが増える年末調整期には何とか立て直しを図ることができましたが、2月中旬には今度は確定申告関連でお問合せが急増します。盛り上がる確定申告期にキチンとお問合せに対応できるよう、万全な備えを進めています。

さて、今回の大阪にはもう一つの目的があります。明日、2/6(土)の午後3時から、ヨドバシカメラ マルチメディア梅田店で確定申告応援イベントを行います。家電量販店での店頭イベントは、前回お話しした「変わらないこと」の一つです。私が弥生の社長に就任した2008年以降、毎年この時期にイベントを実施しています。

「変わらない」店頭イベントですが、中身は毎年少しずつ変えていっています。今回は、先週提供を開始したスキャンデータ取込のデモも行いますので、大阪近郊在住で、そろそろ確定申告の準備をどうしようかな、という方は是非お立ち寄り下さい。

店頭イベントだけではなく、弥生の確定申告応援プロジェクトでは、確定申告に関する様々なお役立ち情報を発信しています。この確定申告応援プロジェクトの一環として、税理士の先生を講師としたセミナーも開催しています。ですが…。今チェックしてみたところ、全て定員に達しておりました。あらら…。しかしご安心ください。そんな時のために、動画セミナーもご用意しています。動画セミナーは全7章。合計70分ですが、隙間時間に1章ずつ学習を進めて頂くことが可能です。テキストもダウンロードできますので、それをざっと見て頂くだけでも参考になるかと思います。

いよいよ今年も確定申告の時期がやってきます。弥生は今年も変わることなく、個人事業主の確定申告を全力で応援していきます!
posted by 岡本浩一郎 at 18:57 | TrackBack(0) | 弥生

2016年02月03日

変わらないこと、変わること

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先週金曜日にBCN AWARDの表彰式が行われました。お蔭さまで、弥生は業務ソフト部門と申告ソフト部門の二部門で受賞。業務ソフト部門に関しては17年連続17回目の受賞、申告ソフト部門については12年連続12回目の受賞です。業務ソフト部門に関しては、BCN AWARDが発足して以来の連続受賞。申告ソフト部門については、途中で部門が設立されたのですが、部門ができた一回目は受賞を逃したものの、二回目以降は連続での受賞です。

毎年一月に開催されるBCN AWARDは、同じく恒例となっている神田明神へのお参りとあわせ、今年一年のやる気を駆り立てるいい機会になっています。

今年のBCN AWARDでの個人的なトピックは、受賞式の後に開催された懇親会での乾杯の発声を行ったこと。弥生よりも圧倒的に大きい会社の方もいらっしゃる中で、ご指名を頂くとは少々意外でしたが、おそらくBCN AWARDの発足以来17年連続受賞を評価頂いてのことかと思い、大役を務めさせて頂くことになりました。

乾杯の挨拶では、変わらないこと、変わることをテーマにお話しさせて頂きました。ちょっと前に弥生への入社を検討頂いている方との面接で、「長年No.1を維持できている秘訣は何ですか」と聞かれたことが記憶に残っていたからです。

弥生がBCN AWARD発足以来、17年間No.1を維持できているその理由。それは「変わらなかったから」であると同時に「変わったから」だと考えています。

この17年間(その前もですが)、弥生の想いは変わることがありませんでした。日本の中小企業、個人事業主、起業家の事業の立上げと発展を支えたい。実は正確に言えば、この想いが一瞬揺らいだ時期はありました。より単価の大きいビジネスを求め、従来よりも大きい規模のお客さまを求めた時期が。その揺らぎは、やがてシェアの低下につながっていきました。幸いにしてBCN AWARDの受賞が危ぶまれるような事態になる前に、軌道修正を行うことができました。その後は、弥生のお客さまに関する想いは一ミリたりともブレていません。

一方で、想いが変わらないことは、やることが変わらないことを意味するものではありません。一貫した想いを実現するために、むしろやることはドンドンと変えていく。最近で言えば、昨今の家電量販店の店頭のあり方を反映し、パッケージを小型化したり、POSAと呼ばれる販売形態を導入したり。こういった新しい試みは、下手をすれば、売行きを低下させたり、シェアの低下につながるリスクもあります。ただ、時代が流れる中で、変わることを拒絶することは、時代から遅れていくことを意味します。そこに待っているものは、ゆっくりとした衰退しかありません。

他の例で言えば、クラウドアプリケーションである弥生オンラインの立上げ。弥生オンラインは家電量販店では販売していませんので、お客さまが弥生オンラインに一気に流れれば、相対的に家電量販店での売行きが失速する、シェアが低下する、最悪のケースでは家電量販店での販売に特化している競合にNo.1の座を奪われる可能性もあります。

それでも、お客さまのニーズがそこにあるのであれば、時代の流れがそちらを向いているのであれば、果敢にチャレンジする。変わらない想いのために、自らを駆り立て、自らの意志で変わっていく。

お蔭さまで弥生は圧倒的No.1。ちょっと前にもお話ししましたが、クラウドでも既に過半のシェアでNo.1です。今後もNo.1を守りではなく、攻めによって維持していきたいと思っています。

懇親会の乾杯の挨拶としては、上記の骨子をもう少し広げてお話ししました。ただ、結果的に結構長い挨拶になってしまい反省しております。おそらく当面は乾杯の挨拶の依頼はなくなったのではないかと(苦笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 18:47 | TrackBack(0) | 弥生