2016年06月21日

社長の引き際 2016

ソフトバンクの孫さんの後継者(だった)ニケシュ・アローラさんが退任するとのこと。4時間ほど前から、ご本人がツイートしまくっています。色々とあるのでしょうが、ふっきれた感がありますね。持ち株は全て売却した、今後の予定は未定とのこと。一方の孫さんは、「まだやり残した仕事がある。少なくともあと5年から10年は社長として率いていく」とのこと。

やはり社長の引き際は難しいですね。ただ単に引けばいいという訳ではなく、ちゃんとバトンを渡さなければならない訳ですし。ちょっと前にはセブン&アイの退任劇が世間を賑わしました。そこまでのニュースにはならなかったものの、セコムの会長・社長の解職も、創業者の賛同があってのことのようです。その前で言えば、大塚家具の親子バトルもなかなか見ものでした。

一方で、ちょうど昨日退任の祝賀パーティに参加させて頂いたばかりなのですが、会計事務所向けに経営計画ツールを提供するMAP経営は創業者である高山さんがすっぱりと退任され、全てを後継者である浅野社長に委ねられました。浅野さんは1972年生まれということで、私より若干ではありますが、年下。MAP経営には約10年前に中途で入社されたそうです。先輩社員もいる中で、血縁関係のない創業者からの経営承継により社長就任したのが2014年。その段階で創業者である高山さんは会長に就任されていたのですが、この度会長職からも退任されました。なんでも、高山さんのご両親が90歳台でご健在ということで、ご両親の介護に時間を使われるそうです。

気持ち良いぐらいに潔いバトンタッチです。後を託せる人を育てられたというのも高山さんのお力だと思います。もっとも、自分のクローンを作るわけではないので、最後は思い切りも必要。自分がゼロから築き上げた会社のバトンを渡すことができるのも実力なのではないでしょうか。同時に、それを引き受ける浅野社長の覚悟も素晴らしいと思います。昨日のパーティには、会計業界の方が多く参加されていましたが、皆感動されていました。

私もこのブログで、引き際ですとか、社長の賞味期限といった記事を何回か書いています。この4月で弥生の社長になって丸8年。まだやり遂げられていない、もう少し、もっともっとという想いであっという間に時間が経っています。一方で長くやればやるほど、バトンタッチは難しくなります。絶対的な限界ではありませんが、10年は一つの目安。そう考えると意外に時間はありませんね。
posted by 岡本浩一郎 at 23:59 | TrackBack(0) | 弥生