2019年01月31日

復帰二周年

前回お話しした通り私はCOBOL世代。もっとも、新卒で入社した野村総合研究所で開発に従事していたのは最初の2年ほど。プライベートでも、社会人になってからは学生時代とは打って変わり、コードを書くという機会はめっきり減ってしまいました(公私ともに充実していたということで、笑)。ということで、私の源流はエンジニアと言いつつも、コーディングは長年ご無沙汰になっていました。

そこから一念発起して開発を再開したのが、二年前。さすがにCOBOLという選択肢はなく、Rubyでの開発復帰となりました。その後紆余曲折があり、言語をPythonに変えて開発を続けてきました。一年前には「当面はこつこつと、できる範囲でコードを書き」たいとお話ししましたが、実態としては、残念ながらあまり実践できていません。

ポジティブな理由としては、アルトアの開発体制が充実してきているから。現時点ではアルトアの開発チームは8名にまでなりました(もちろん新メンバーは引き続き&絶賛募集中です)。メンバーが増え、私の出る幕がなくなったということです(笑)。ネガティブな理由はなかなかまとまった時間を取れないというありがちなもの。もちろん、これは言い訳です。

ただ、何か新しい機能を開発する際に、私の方でプロトタイプを作るということは細々と続けています。アルトアでは今晩新しい機能をリリースするのですが、これは私が開発したプロトタイプが出発点になっています。もっとも、私が作るのは、こんな感じでできるのでは、と粗々に開発したあくまでもQuick & Dirtyな「プロトタイプ」。実際に本番にリリースするためには、(私と違って)プロのエンジニアが書き直しをし、入念なテストも行っていますので、ご安心ください。

早いもので、復帰して丸二年になります。残念なのは、たまにしかコードを書いていないので、レベルがさっぱり上がらないこと。実際、ここしばらく何も書いていません。幸いにして、ちょっと試してみたい新機能があるので、2月前半ぐらいでプロトタイプを作ってみたいと思っています。はい、そうです、今日の記事は完全に自分を追い込むためのものです(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 20:14 | TrackBack(0) | アルトア

2019年01月29日

COBOL世代が物申す

最近メディアを賑わせている毎月勤労統計調査の問題ですが、意外なものがその一因とされているようです。それが何かというと…、COBOL。この報告書(pdf)によると、「毎月勤労統計調査に係るシステムのプログラム言語はCOBOLであり、一般的にシステム担当係でCOBOLを扱える者は1人又は2人に過ぎなかった。このため、一般的にシステム改修を行う場合はダブルチェックを行うが、ダブルチェックができない場合も多かった」ことが問題の一因とされています。

ITを生業とする者とすれば、おいおい、という感じですが、これに評論家の方が「これはCOBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず」という解説を加えたことが、話題になっています。ますます、おいおい、という感じです。

確かに、プログラミング言語としてCOBOLがもはや主流でないのは事実かと思います。もともとはメインフレーム上で事務処理を行うための言語として生まれ、広く利用されていました。しかし、時代と共にオープン系のシステムが増えてC(C++/C#)が、さらにウェブ系のシステムではJavaやJavaScriptが利用されるようになり、今では新規の開発でCOBOLが利用されることは滅多にありません。とはいえ、これまでに開発されたコード資産が膨大にありますから、「特殊なプログラム」と言うのはさすがに妥当ではないかと思います。また、COBOLはもともと可読性の高い言語ですから(そのために冗長になりがちなのも事実ですが)、他の言語の習得者であれば、読むこと自体はそれほど難しくありません。

私事ですが、私が野村総合研究所に新卒で入社したのが1991年。この年、新入社員研修はCOBOLで行われました。ちなみに、翌年からはCになったので、私は最後のCOBOL世代と言えるかと思います(苦笑)。それだけに、「高齢者しか読めず」に反応してしまったわけです(笑)。

ところで、あまりにタイミングが絶妙なので驚きますが、実は先週、情報処理技術者試験で選択できる言語としてCOBOLを廃止することが発表されました。その代わりに新たに採用されるのは、私も使うようになったPythonです。実際に使うようになって実感しますが、開発生産性としてPythonの方が圧倒的に高いですし、まあ、これも時代の流れだと思います(ちなみに私が当時情報処理技術者試験を受けた際は、CASLでした。懐かしい)。

こういった状況ですから、今どきCOBOLは、という意見を否定するつもりもありません。ただ、「特殊」ですとか、「高齢者しか」という意見にはさすがに首を傾げます。件の報告書をもう少しちゃんと読めばわかりますが、「抽出替え等によりシステム改修の必要性が生じた場合には、……その際にはすべての仕様をペーパーで依頼する訳ではなく、口頭ベースで依頼することもあった」というのは、開発プロセスの問題であり、どんな言語を利用しようが同じ話です。

また、「一般的にシステム担当係でCOBOLを扱える者は1人又は2人に過ぎなかった。このため、一般的にシステム改修を行う場合はダブルチェックを行うが、ダブルチェックができない場合も多かった」というのは、一見COBOLのせいにも見えますが、この文のCOBOLをJavaやPythonに置き換えても成立しうる話です。つまり開発体制の問題。そもそもやるべき仕事に対して、システムを内製するという判断が正しかったのか。内製にするのであれば、それに必要な体制が整備されていたのかどうか。

COBOL世代だからといって、COBOLを擁護するつもりはありません。ただ、今回の報告書についていえば、明らかになっているのは、COBOLの問題ではなく、システム開発体制の問題、もっといえばITガバナンスの問題ではないでしょうか。
posted by 岡本浩一郎 at 14:51 | TrackBack(0) | テクノロジー

2019年01月25日

右脳思考

私がBCG(ボストン コンサルティング グループ)時代にお世話になった内田さん(現在は早稲田大学ビジネススクール教授)が出された新著が「右脳思考」。タイトルでピンと来た方もいらっしゃるかと思いますが、「仮説思考」、「論点思考」に続く、「思考シリーズ」の新作ということになります。

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ただ、前作2作に関しては、「BCG流 問題発見・解決の発想法」そして「BCG流 問題設定の技術」と「BCG流」の看板がありましたが、今回はBCG流は封印(?)。それもそのはずで「ロジカルシンキングの限界を超える観・感・勘のススメ」「優れたビジネスマンは勘で仕事する」と優秀を自認する経営コンサルタントであれば目を剥きそうなコピーです。

私は、理系出身(僭越ながら内田さんの後輩) & ビジネススクール修了 & 経営コンサルタント出身なので、ロジックの塊と思われがちです。本書で言えば、「左脳型」ということになります。ただ、私は実際にはかなり「右脳型」。もちろんロジックは大事ですが、それ以上に、想いやストーリーを重視しています。もっともこれがはっきりしてきたのは、やはり弥生の社長になってからでしょうか。ロジックは大事だけれども、それだけでは人は動きません。自分自身はもちろん、社員みなを動かすのは想いやストーリーだと思っています。

ロジックは成功させるための必要条件だけれども、十分条件ではありません。社内で提案があり、それがロジカルだとしても、そこに提案者の想いがなければ答えはノーです。どんなにロジックを積み上げても、100%の成功を保証することはできません(仮に100%の成功が保証されているのであれば既に誰かがやっているはず)。学生時代の試験と違って、100%の正解はない。むしろ大事なのは、自らの行動によって、いかに正解とするか、成功させるか。その時に必要なのはやり抜こうとする想いです(以前も「正解なんてない」という記事でもお話ししました)。そういった意味でロジックが弱い/想いは強い提案と、ロジックは強い/想いは弱い提案とどちらがいいかと言えば、前者です。ロジックは補強できますが、想いはなかなか補強できません。

もう一つ、ロジックとしては成り立っているけれど、答えがノーになりがちなパターンは、大きな流れを見失っているケースでしょうか。ある一定の範囲内においては、ロジック的に正しいけれど、大きな視野で見ると最適ではない、というケース。むろんリソースが無限大であれば、ありとあらゆることに手を出すこともありでしょうが、実際にはリソースが限られますから、できるだけ大きな成果を出せる領域に絞り込んでいく必要があります。その時に必要なのは時代の流れを読み、ストーリーとして組み立てる力です。

流れの裏には必ずそれを動かす要因があるので、実はロジカルではあるのですが、必ずしもわかりやすい調査データがある訳ではないので、パッと見、感覚や勘に見えてしまう。私が弥生の社長に就任した際に、弥生はクラウドに取り組むと宣言しました(当時はSaaSという言い方しかありませんでしたが)。周りからは、流行りにのっている、ですとか、ノリで言っていると見られていても全く不思議ではありませんが、テクノロジーの流れを踏まえれば、私としては当然の判断でした。BCG的に言えば、メガトレンドとなるでしょうか。

最終的にアウトプットを生むためには必要なのは、やり抜く力。そしてそのやり抜く力を生むためには、左脳(ロジック)だけではなく、右脳(観・感・勘)も必要です。左脳と右脳のキャッチボールで実効性のあるビジネスプランを構築し、それを自らの意志で(自らを腹落ちさせ)やり抜く。本書は、ロジックに自信のない方はもちろん、ロジックに自信のある方にとっても、ブレークスルーのきっかけになりうるのではないでしょうか。
posted by 岡本浩一郎 at 19:06 | TrackBack(0) | ビジネス

2019年01月23日

20年連続のその先

先週金曜日BCN AWARD 2019の表彰式があり、BCN AWARDが始まって以来の20年連続No.1ということで表彰いただいたとお話ししました

20年連続No.1の表彰を受けたのは弥生を含めて7社。弥生以外は、日本マイクロソフト、ジャストシステム、筆まめ、バッファロー、ワコム、クリエイティブメディアという錚錚たる皆さんです。余談ですが、10年前のBCN AWARD 2009では、10年連続No.1の表彰があったのですが、この際も同じ7社でした。

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今回の表彰式では20年連続No.1については特別な枠があり、BCN代表の奥田さんより直接トロフィーを授与いただき、また、BCNの名物アナリスト、道越さんのインタビューを受けました。そこで質問を受けたのは、今後どうしたいか、特にどういった製品を提供していきたいか、というもの。

今後どうしたいかといえば、やはり20年連続に満足するのではなく、これを30年連続、40年連続と続けていきたい思っています。ただ、そのためにどういった製品を提供するか、となると…、まだわかりません(笑)。もちろん、弥生会計の次のバージョンは、というとはっきりした計画がありますし、5年後もある程度想像はつきます。実際、社内ではこの先5年近くの製品ロードマップが既に存在しています。では、10年となると…。まあさすがに、わからないというのは言い過ぎですが、あまりイメージを固め過ぎない方がいいと思っています。

話は飛びますが、こちらで弥生のMission/Vision/Valueを公開しています。ご覧いただければわかりますが、弥生のMission(使命/理念)にもVision(弥生のありたい姿)にも、「業務ソフトウェア」という単語は入っていません。お客さまが達成したいのは、お客さまの業務を成立させたい/効率化したい、事業を継続したい/成長させたい、ということ。業務ソフトウェアは、そのための手段であって、決して目的ではありません。だからこそ、弥生は業務ソフトウェアを提供する自体を目的としませんし、業務ソフトウェアだけを提供すればよしとする気はありません。

もちろん弥生はテクノロジーカンパニーですし、ソフトウェアが弥生の提供するコアであることは揺るぎません。ただ、弥生が提供するものをソフトウェアに限定する必要はありませんし、ソフトウェアを提供して終わりでもありません。今後は、大きな法令改正が続き、事業者の業務が大きく変わっていくことが予想されます。大事なのは、お客さまを取り巻く環境が大きく変化する中で、弥生としても提供する価値を進化させ、お客さまをしっかり支えていくこと。その先には、結果的に30年連続No.1であり、40年連続No.1があると考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:25 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月21日

20年連続No.1

先週金曜日に、BCNによるBCN AWARD 2019の表彰式がありました。BCNでは、全国の家電量販店とPC専門店2,654店舗のPOSデータを収集、集計しています。そのデータをもとに年間(1月1日〜12月31日)販売台数累計第1位のメーカーを表彰する制度がBCN AWARD。今回のBCN AWARD 2019では、2018年のNo.1メーカーが表彰されます。

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お蔭さまで、弥生は業務ソフト部門と申告ソフト部門の2部門でNo.1として受賞することができました。有難いことに、毎年のこと、ではあるのですが、やはり毎年No.1を受賞し続けることは、弥生がお客さまに提供している価値を、データに基づいて認めていただき、表彰いただくということであり、特別な意味があると考えています。

なかでも今年は特別。というのは、2000年から始まったBCN AWARDは、今回がちょうど20回目になるのですが、弥生は業務ソフト部門において20年連続の受賞となったからです(申告ソフト部門は途中で部門が増設されたこともあり、15年連続の受賞です)。表彰対象となる部門は毎年少しずつ増え、BCN AWARD 2019においてはハードウェアで85部門、ソフトウェアが32部門で計117部門(受賞社は61社)でしたが、このうち20連続の受賞となったのはわずかに12部門/7社。弥生はこの栄えある7社のうちの1社となることができました。

以前、USJ立て直しの立役者となったグレン・ガンペル前社長と話した際に、日本人は5周年・10周年というキリのいい年が大好き、だからテーマパークもここぞとばかりに盛り上げる、と言われていたことが印象に残っていますが、実際、このキリのいい何周年とか、何年連続って特別ですよね。

私が初めてBCN AWARDの表彰式に参加したのがちょうど10年前となる2009年1月。この時点でBCN AWARDは10回目で、弥生は10年連続No.1を獲得しました。この時は先達が成し遂げてきたバトンを受け取ったからこその10年連続No.1、このバトンをしっかりと受け継がなければ、と強く思ったことを鮮明に覚えています。そこから10年が経って、20年連続No.1までしっかりとNo.1を維持できたこと、もっと言えばNo.1の地位をさらに強固にできていることを嬉しく思っています。

とはいえ、20年連続も通過点でしかありません。大事なのはこれからどうするのか。20年連続で満足することなく、さらなる将来に向かって、これからも一歩一歩歩み続けなければいけないと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:44 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月17日

またまた、あと一年

今から(約)一年後の2020年1月14日をもって、Windows 7のサポート期間が終了します。この日以降、セキュリティ更新プログラムなどが提供されなくなりますので、以降もWindows 7を利用し続けることは、「セキュリティ上、たいへん危険な状態」で利用することになります。

どこかで聞いたような話ですが…。そう、2014年4月にはWindows XPのサポート期間が終了しました。当時はまだまだWindows XPのPCが多く残っていましたので、ある意味社会問題となりました。以降、2017年4月にはWindows Vistaのサポート期間が終了しましたが、Windows Vistaは良くも悪くもあまり利用されていなかったこともあり、あまり大きな話題にはならなかったように記憶しています。今回は、Windows XPからの移行の受け皿となったWindows 7のサポート終了となりますので、再び大きな問題になりそうです。

それにしても、消費税率が変わるタイミングと被るのは偶然なのでしょうか。2014年4月は消費税率の8%への引上げ(1日)とWindows XPのサポート終了(9日)とが重なりました。今回は同じ月でこそないものの、2019年10月1日に消費税率の10%への引上げ(+軽減税率の導入)、そしてその約3ヶ月後の2020年1月14日にWindows 7のサポート終了とかなり近いタイミングです。

弥生の立場からすると、一つのトピックでもお客さまにお伝えし、そして実際に行動していただくのは大変なこと。改元まで含めると一年の間に3つも大きなトピックがあるというのは、かなりチャレンジングだな、というのが本音です。

ただ、お客さまからすると、PCの環境をリフレッシュするいいタイミングと言えるかもしれません。PCを入れ替えて、新元号にも対応を済ませ、新消費税にも備える。そういった意味では、弥生 19 シリーズは、新元号にも、新消費税にも対応していますから安心です(実際には、例えば新元号対応は、オンラインアップデートとして提供されます)。

いずれにせよ大事なのは、早めに対応を進めること。ソフトウェアはオンラインアップデートで最小の手間で済みます(オンライン版であれば、そもそも弥生側での対応で完了します)が、ハードウェアに関しては、やはり一定の手間が必要になります。この先一年間はお問合せが増えることは確実であり、当然弥生としても対応体制を強化しますが、やはり直前になるとお問合せが極端に集中しがち。まだまだ時間のある今から準備を進めておけば、新元号も、新消費税も、Windows 7終了も余裕をもって乗り切れるはずです。
posted by 岡本浩一郎 at 20:00 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月15日

こんなところに顔が!?

少し前になりますが、とあるウェブサイトのトップページで自分の顔が結構ドーンと表示されていることに気が付きました。これまでも色々と取材を受けた結果が、ウェブサイト上に掲載されることは多々ありました。ただそれは、基本的には個別の記事ページの話で、トップページで顔写真入りというのは滅多にありません。

もっともこの時は、特に記者発表を行ったタイミングでもなく、個別で取材を受けたタイミングでもなく…、何だ…と思ってよく見ると、実は広告でした。

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広告にしても、弥生の広告でもなければ、アルトアの広告でもない。改めて見てみると、私の顔と並んでいるのは、アルトアの基幹システムCloud Lendingの導入でお世話になった富士通のN部長の顔。そう、これは、富士通さんの広告でした。キャプションには「AI活用で融資業務が変わる。富士通が提供する最新レンディング向けSaaS型ソリューション事例」とあります。

確かに事例として紹介したいという話はあり、だいぶ前に取材を受けていました。ただ、事例のホワイトペーパーを作るという話で、広告を出すとまでは聞いていなかったので、ビックリしたという次第です。実際にこの広告をクリックすると、こちらの、事例資料をダウンロードするページに辿りつきます(広告のランディングページとしては結構そっけない気がしますが、まあ、富士通さんのご判断なので、苦笑)。

広告という話を聞いていなかったので今回は少々驚きましたが、事例として富士通/Cloud Lendingの更なる成功をお手伝いするのは喜んでやっていることです。弥生が活用しているZuoraもそうですが、活用しているシステムのベンダーから見て、アルトア/弥生は「いいお客さま」であることを心掛けています。いいお客さまとは、単にお客さまであるだけでなく、次のお客さまを誘引してくれるお客さま。アルトア/弥生の成功が、活用しているシステムのベンダーにとって成功につながる。そういったwin-winの関係を作りたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:25 | TrackBack(0) | アルトア

2019年01月10日

ますます合理的な神様

弥生の新年の業務開始は正月三が日が明けた1月4日(金)。ただ、この日は有給取得推奨日としました。カスタマーセンターでお客さまのお問合せに対応する以上、全社でという訳にはいかないのですが、東京本社を中心に、業務上支障のない人はできるだけ有休を取得しましょう、というものです。ということで、本来は初日の大事な業務である神田明神への参拝も、週が明けての1月7日(月)の夕方となりました。

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やはり業務開始が1月7日からという会社も多かったようで、1月4日に一足早く参拝に行ったアルトアのメンバーによると1月4日はお正月とは思えないほどすいていたそうです。一方で、1月7日は例によって(例年以上の?)大混雑。

個人的に楽しみにしているのは、お正月という最繁忙期において、ご祈祷のオペレーションがどう変わっているか(笑)。神田明神でのご祈祷はかなり合理的な運営がなされていると以前も書いたことがありますが、今年もまた大きな変化がありました。

一つは代表者と一般社員を分離したこと。代表者は例年通り本殿に昇殿してご祈祷を受けるのですが、一般社員は昨年末に完成した「EDOCCO」というホールで、個別の社名等のない一般的なご祈祷を受けるようになりました。実際に参拝した社員の感想は、本殿の写真(静止画)を見ながらのご祈祷で、正直有難味が薄かった、とのことでした(苦笑)。

もう一つは、代表者が本殿に昇殿する際に、なんと土足のままとなったこと。これまでは昇殿前に靴を脱いで、だったのですが、今年は靴のまま。確かに、昇殿する人が全員靴を脱いで、それを袋に入れてというのが、少なからぬ時間を要していたので、合理的に割り切ったのでしょうね。ただ、個人的にはかなり抵抗感がありましたが…。その分、肝心のご祈祷に時間を避けるようになったのか、今回の祝詞は会社名と代表者名というパターン2でした。

以前も書きましたが、商売の神様としては、合理的でないと、と思いますし、この合理性は決して嫌いではありません。これだけの最繁忙期でも概ね予約した時間の通りにご祈祷を受けられるわけですから、オペレーションの観点では、実に素晴らしいと思います。

ただ、今回の対応はさすがにちょっと行き過ぎかな、と思わなくもありません。ただこれは、1月7日に集中してしまうということで、今年の特別対応なのかもしれません。来年がどうなっているのか、今から楽しみです。世の中の流行りに敏感な神田明神なので、ひょっとしたらこのブログも読んでもらえるかも(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 19:28 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月08日

久し振りの香港

年が明けて二週目に入り、ようやくビジネスも(通勤も)いつも通りという感じです。

この年末年始は香港での年越しとなりました。(もう30年近く前になってしまいますが)社会人になって初めての出張先が香港だったということで、個人的に思い入れのある場所です。ただ、もう何年もご無沙汰。正確には記憶していませんが、おそらく15年振り(ぐらい)での香港訪問となりました。

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人もビルも多いのは変わらず。ただ、人もビルもますます多くなっています。昔からビルの装飾は派手でしたが、さらに磨きがかかっており、そんなビル群の中で打ち上げられる新年の花火は壮観でした。

今回驚いたのは、英語が通じないということ。私がよく行っていた時代は、まだイギリスによる統治時代。このため、現地の人は広東語で話すけれど、英語でも特段不自由はしなかったように記憶しています。一方で、中国返還後20年以上経ったこともあり、標準が完全に広東語になったというのが今回の印象でした。英語が通じないというのは不正確かもしれません。こちらの英語は理解しているのかもしれませんが、英語で返してくれない。広東語で話すのが当然でしょ、といった雰囲気でした。

逆にここは中国化していないのか、と驚いたのが、決済方法。中国(本土)ではキャッシュレスが進んでいることは有名ですが、香港はだいぶ環境が異なるようです。確かに中国本土からの観光客も増える中でQRコード決済も受け付けるようになっているようですが、あくまでも観光客向け。地元民は、クレジットカード、Octopus、そして現金という感じでした。Octopusは交通機関向けの電子マネー。仕組みはFelicaですから、Suicaと同じです。Suicaは2001年導入ですから、1997年のOctopusの方が先輩ということになります。もともとは交通機関向けだったものが、一般的な少額決済にも使われるようになっているという意味でもSuicaに非常に近い存在です。

今回困ったのが、タクシーで現金しか使えないこと。夜10時に現金不足でタクシー代を払えず(苦笑)、そのまま銀行に行ってもらい、ATMで現金をおろしてその現金で支払うなんてこともありました。あれ、この状況って日本と似ていませんか。つまり、現金へのアクセス性が良い(ATMでいつでもおろせる)がゆえに、現金でもそれほど困らない。電子マネーに関しても、(少なくとも交通機関という特定用途で)Octopusが一般化しているがゆえに、QRコード決済を積極的に推進する理由がない。香港は日本と似通っている部分が多いがゆえに、中国本土ほどQRコード決済によるキャッシュレス化が進んでいないように見受けられました。そういった意味で、日本のキャッシュレス化の今後を考える上で、参考にすべきはそもそも背景の異なる中国本土ではなく、背景が似通った香港なのかもしれません。
posted by 岡本浩一郎 at 19:00 | TrackBack(0) | パーソナル

2019年01月04日

新年のご挨拶 2019

新年明けましておめでとうございます。

新春を迎え、皆さまにおかれましては健やかに新年を迎えられたことと、謹んでお慶び申し上げます。

昨年は、「今年の漢字」でも取り上げられていたように、例年以上に豪雨や地震などの自然災害が多く発生した年でした。被災されました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

弥生にとって昨年は、「弥生シリーズ」誕生30年の節目の年を超え、31年目の年として、着実に成長することができた年でした。クラウド製品・デスクトップ製品ともに、お客さまのご要望にお応えし、細やかな機能改善を行うとともに、弥生の会計事務所パートナー「弥生PAP」も全国で9,000会員を超え、お客さまの業務を一層しっかりとサポートできる体制が整いました。さらに、弥生が考えるこれからの業務、「業務 3.0」の実現に向けても、「スマート取引取込」機能において、自動仕訳の精度向上などの継続的な強化はもちろん、API連携に向けた障壁となっていた、金融機関とITベンダー間の契約の条文例策定に積極的に貢献するなど、一歩一歩進むことができた年でした。

また昨年は、弥生にとって初の、業務を超え事業そのものを支える「事業支援サービス」である、「アルトア オンライン融資サービス」の立上げに取り組んだ一年でした。弥生とオリックスが共同設立した「アルトア株式会社」を通じ、2017年12月にサービスを開始し、小規模事業者を中心に短期・小口ニーズに特化した融資を提供してきましたが、お申込みは着実に増加しており、市場の立ち上がりを実感できる年となりました。昨年末には、これまで法人のみであったサービス対象を個人事業主へも拡大しました。今年は、サービス立上げ当初からの予定である、金融機関との共同事業(LaaS事業:Lending as a Service)の実現も含め、事業としてもう一段階のステップアップを図る予定です。

さて、今年は、「新元号」と「消費税法改正」が大きなトピックスです。消費税法改正については、皆さまご承知のとおり2019年10月から消費税率が10%に引き上げられ、同時に軽減税率制度が開始される予定です。お客さまの業務に大きく影響を与える大規模な法令改正は、波となって今後も続いていきます。前述の「新元号」「消費税法改正」に加え、平成30年度税制改正により「個人所得課税の見直し」「税務手続の電子化推進」等が今後段階的に進んでいきます。弥生は、お客さまが支障なく業務を進められるように、ソフトウェアとサポートの両面から法令改正に着実に対応してまいります。同時に、業務効率改善の取組みもしっかりと継続していきます。お客さまの利便性向上のための機能強化はもちろん、業務 3.0が当たり前のものとなるよう、継続的に取り組んでまいります。

今年の干支「亥」は、「無病息災」の象徴と言われています。事業における無病息災はまさしく、安定した経営状態だと考えます。弥生は「事業コンシェルジュ」として挑戦・進化を続け、お客さまの安定した経営をサポートしてまいります。

末筆となりましたが、皆さまにとって本年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げるとともに、引き続き弥生株式会社をご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

弥生株式会社
代表取締役社長
岡本 浩一郎
posted by 岡本浩一郎 at 17:19 | TrackBack(0) | 弥生