2019年01月08日

久し振りの香港

年が明けて二週目に入り、ようやくビジネスも(通勤も)いつも通りという感じです。

この年末年始は香港での年越しとなりました。(もう30年近く前になってしまいますが)社会人になって初めての出張先が香港だったということで、個人的に思い入れのある場所です。ただ、もう何年もご無沙汰。正確には記憶していませんが、おそらく15年振り(ぐらい)での香港訪問となりました。

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人もビルも多いのは変わらず。ただ、人もビルもますます多くなっています。昔からビルの装飾は派手でしたが、さらに磨きがかかっており、そんなビル群の中で打ち上げられる新年の花火は壮観でした。

今回驚いたのは、英語が通じないということ。私がよく行っていた時代は、まだイギリスによる統治時代。このため、現地の人は広東語で話すけれど、英語でも特段不自由はしなかったように記憶しています。一方で、中国返還後20年以上経ったこともあり、標準が完全に広東語になったというのが今回の印象でした。英語が通じないというのは不正確かもしれません。こちらの英語は理解しているのかもしれませんが、英語で返してくれない。広東語で話すのが当然でしょ、といった雰囲気でした。

逆にここは中国化していないのか、と驚いたのが、決済方法。中国(本土)ではキャッシュレスが進んでいることは有名ですが、香港はだいぶ環境が異なるようです。確かに中国本土からの観光客も増える中でQRコード決済も受け付けるようになっているようですが、あくまでも観光客向け。地元民は、クレジットカード、Octopus、そして現金という感じでした。Octopusは交通機関向けの電子マネー。仕組みはFelicaですから、Suicaと同じです。Suicaは2001年導入ですから、1997年のOctopusの方が先輩ということになります。もともとは交通機関向けだったものが、一般的な少額決済にも使われるようになっているという意味でもSuicaに非常に近い存在です。

今回困ったのが、タクシーで現金しか使えないこと。夜10時に現金不足でタクシー代を払えず(苦笑)、そのまま銀行に行ってもらい、ATMで現金をおろしてその現金で支払うなんてこともありました。あれ、この状況って日本と似ていませんか。つまり、現金へのアクセス性が良い(ATMでいつでもおろせる)がゆえに、現金でもそれほど困らない。電子マネーに関しても、(少なくとも交通機関という特定用途で)Octopusが一般化しているがゆえに、QRコード決済を積極的に推進する理由がない。香港は日本と似通っている部分が多いがゆえに、中国本土ほどQRコード決済によるキャッシュレス化が進んでいないように見受けられました。そういった意味で、日本のキャッシュレス化の今後を考える上で、参考にすべきはそもそも背景の異なる中国本土ではなく、背景が似通った香港なのかもしれません。
posted by 岡本浩一郎 at 19:00 | TrackBack(0) | パーソナル