2019年04月09日

新元号対応(その2)

前回は、現在提供に向けた準備を進めている新元号「令和」への対応バージョンでなくても、会計ソフトや販売管理ソフトとしての弥生シリーズの基本的な動作には影響がないとお話ししました。西暦表示で統一している分には対応バージョンでなくても問題ありません。

ただし、税務署などの行政に提出する帳票に関しては、和暦表示になっているために、弥生シリーズ側での対応が必須になってきます。具体的には、会計・申告ソフト(弥生会計/やよいの青色申告など)で作成する申告書や給与計算ソフト(弥生給与など)で作成する申告書や届出書・報告書などです。

これらの帳票については、一つひとつ対応が必要になりますが、どう対応するのかは、実際に帳票の新様式が公開されないとわかりません。例えば、前回、例としてお話しした消費税申告書には「平成」という文言が多く含まれています。これらをすべて「令和」に置き換えるだけのようにも思えますが、実際には、平成31年4月1日から令和2年3月31日と平成と令和をまたぐ期間が発生しますから、この場合には「自」が平成で、「至」が令和がプリ印刷された(極めて限定された期間しか利用されない)様式が用意されるのか、はたまた元号部分も出力項目とする様式となるのかは、実際に公開されてみないとわかりません。

対応方式は、単純に平成という文字列を令和という文字列で置き換えるだけとは限りません。たとえば、こちら。

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これは、給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(いわゆるマル扶)ですが、生年月日の元号部分は、「明・大・昭・平」という選択肢を丸で囲うようになっています。この選択肢が、「明・大・昭・平・令」という5つになるのか、あるいは、この機会に「大・昭・平・令」となるのか。明治生まれでご存命の方もいらっしゃるので、前者になるような気がしますが、まだはっきりしていません。

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似たパターンとしては給与支払報告書があります。ただ、この帳票では、該当する元号の下に印を付けるようになっています。これも「明・大・昭・平・令」という5つになるのか、あるいは、この機会に「大・昭・平・令」となるのか。明治生まれ(少なくとも100歳以上)で給与の支払いを受けている方は相当少ないとは思いますが、ゼロとは言い切れないので、難しいところです。また、帳票によって選択肢が4つ、あるいは5つとばらけるのも望ましくないので、やはり5つの選択肢になるのでしょうか。

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最後にこちらは、被保険者賞与支払届です。この帳票には、「5-500501」や「7-010902」という表記がありますが、これは元号が、5(昭和)や7(平成)のように符号で表されているものです(ですから、「5-500501」は昭和50年5月1日生まれ、「7-010902」は平成1年9月2日生まれとなります)。これまでのパターンからすると、令和は「9」で表すことになるのでしょうか(さらに次の元号は11と二けたになるのでしょうか?)。

このように元号がどう表現されているかは帳票により様々です。弥生では、新様式が公開された帳票から、段階的に対応を進めていきます(約60種類の帳票への対応が必要になる見込みです)。弥生シリーズでは対応していない帳票も含め、存在する帳票の総数は膨大なものになりますから、新様式が新元号(5/1)に間に合わないケースも想定されます。また、新元号になっても、手元にある旧様式で出力するというケースも当然ありえます。こういった場合は、当面の間旧様式でも問題なく受け付けられるようになっており、実務には影響がないように配慮されています。現実問題としては、5/1に一斉に切り替わるということはなく、一定の期間の中で徐々に切り替わっていくことになるのかと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:05 | TrackBack(0) | 弥生