2019年04月17日

LendIt FinTech USA 2019 (その1)

先週San Franciscoで開催された、LendIt FinTech USA 2019。私は4回目の参加です。

このLendItというカンファレンスが初めて開催されたのが、2013年。一回目の参加者はわずか300人だったそうです。その後、Alternative Lendingという市場の成長とともに、LendItも成長してきました。私が初参加した2016年は、熱気にあふれていました。Alternative Lending業界は急成長の真っ最中、対して金融機関はもはや時代遅れ、FinTechが銀行を駆逐するという勢いがありました。参加者は3,600名。一方で、急成長してきているだけに、近い将来揺り戻しがあるかもしれない、といったことが繰り返し語られていたことが印象的でした。

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実際に2016年にはLending ClubのCEOの辞任など、Alternative Lending市場の急成長のゆがみが露呈した年でもありました。そういったこともあって、どうなっているんだろうと心配しつつ参加した2017年のLendItでしたが、心配は杞憂に終わりました。会場はNew YorkのJacob Javits Centerと大幅にスケールアップし、参加者は5,600名にまで増えていました。全体的なトーンは、昨年は色々あったけれど、それを乗り越えて市場はまだまだ成長しているというもの。

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2017年に最も印象に残ったのがKabbageのCEOが発した“Alternative lending is now a mainstream”というフレーズ。確かに、金融機関からの参加者も大幅に増え、またFinTech vs. 金融機関という対立の構図ではなく、Bank partnershipというFinTechと金融機関のパートナーシップが大きなテーマとなっていました。

2018年はSan Franciscoに戻っての開催。2016年は(それなりに大きい会場ですが)ホテルでの開催だったものが、Moscone Center Westという大きなコンベンションセンターに拡充されました。参加者は5,000名強ということで、前年と同じか若干の減少。

2018年に印象的だったのは、だいぶ落ち着いた雰囲気だったということでしょうか。よく言えば、落ち着いた、ですし、悪く言えば、2016年や2017年に感じたイケイケなエネルギーが減少しているように感じました。これはAlternativeからMainstreamになってきたことと関係しているように思います。実際、全体の参加者は前年と同様に5000名超でも、そのうち金融機関からの参加者が2017年の490名から2018年の1,000名超に倍増しています。金融機関からの参加者が増えると、やっぱり落ち着いた雰囲気になりますね(いい意味でも悪い意味でも、笑)。

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そして2019年。今回はどういった雰囲気だったのでしょうか。続く。
posted by 岡本浩一郎 at 20:28 | TrackBack(0) | アルトア