2019年06月04日

軽減税率業種別チェックリスト

いよいよ6月。先週末は今年初のキャンプに行ってきましたが、爽やかな良い天気のアウトドアを満喫することができました。梅雨前のこの季節は気持ちがいいですね。と言っていると、すぐに梅雨、梅雨が明ければ夏、そして夏が過ぎれば秋。弥生の今期も残すところあと4ヶ月です。

しかし弥生の今期が終わるということは、10月になるということ。10月1日と言えば、そう、消費税率の10%への引上げと同時に軽減税率制度の導入が予定されています。なんともう4ヶ月もありません。2014年4月に消費税率が8%に引上げとなった際には、なにぶん17年振りの消費税率の見直しということで、何をどうすればという状況でしたが、半年前となる2013年10月1日には安倍首相が「消費税率を法律で定められたとおり、現行の5%から8%に3%引き上げる決断」を表明されたこともあり、半年前には本格的な準備モードに入りました。弥生も「新・消費税あんしん準備委員会」というサイトを通じ、事業者のお客さまの準備を後押ししてきました(それでもいざ引上げの4月1日前後はお問合せも激増し、大変な状況でした)。

今回は、約1年前となる昨年の10月15日に、「消費税率を予定通り8%から10%へ引き上げる」という表明はあったものの、これはあくまでも意向表明であり最終決断ではないということで、宙ぶらりんな状態が続いています。そういった状況の中ではありますが、弥生は昨年の12月には「消費税改正あんしんガイド」というサイトを開設し、お客さまの準備をお手伝いしています。ただ実際問題として、お客さまの準備はまだまだ進んでいません。前回と同様半年前となる今年4月には本当の意味での「最終決断」と「正式表明」があるかと思いきや、何もないままに終わってしまいました。そんな宙ぶらりんな状態では、お客さまとしても積極的に取り組む意欲がわかないというのも十分に理解できます。

それにしても政治の観点では、色々と考慮すべきことがあるのでしょうし、決して容易な判断ではないことは理解できるのですが、それにしてもさすがにこの状態のままではマズいのではないでしょうか。このままずるずる行けば、急遽引上げを延期すれば、準備を進めていた事業者にとっては、準備をなかったことにする多大な労力が発生し(極端な例で言えば、キャッシュレス決済に対するポイント還元の準備を進めている決済事業者からすると冗談にもならないでしょう)、一方で予定通り引上げを実施すれば、準備を進めていなかった事業者がもはや間に合わない、という行くも引くも地獄という最悪の状況になりかねません。

今回が税率8%から10%への引上げだけであれば、税率の見直しは数年前にも経験していますから、限られた期間でも準備は可能かもしれません。しかし今回は、軽減税率というこれまでにない、かつ、極めて影響の大きい制度の導入が予定されています。誤解されがちですが、軽減税率は、対象となる飲食料品を販売する事業者だけに影響があるわけではありません。事業者であれば、お客さまにお出しするためにお茶などを購入することもあるでしょうし、新聞を購読していることもあるでしょう。つまり、軽減税率対象品を購入する側として、ほとんどの事業者にとって、一定の影響が生じることになります。

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正直もやもやとした状況ではありますが、法令では引上げと軽減税率が予定されている以上、準備を進めなければなりません。消費税改正あんしんガイドでは、自社にどのような影響があるのか、何を準備すべきなのかをチェックすることができる「軽減税率業種別チェックリスト」を公開しました。まあ、どうなるかわからないし、という方もまずはこのチェックリストで、どういった影響があるのかを理解するところから準備を始めていただければと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 23:17 | TrackBack(0) | 弥生