2020年03月31日

経理の日 2020

今日、3月31日は経理の日です。期末&月末ということで、日本全国でビジネスの土台である会計や請求といった経理業務に携わっている方々に敬意を表する日。3月の「弥生」と月末(晦日)の「Misoca」が一緒になったことを記念して2016年にできました(ちゃんと記念日として登録されています)。

これまで、毎年3月31日より少し前に経理をテーマとしたイベントを開催してきました(本ブログでは2017年2018年の様子についてお話ししています)。しかし、今回は新型コロナウイルス禍の広がりもあり、イベントの開催は早々に断念。それでも何かやりたいということで、プレゼントキャンペーン(こちらは締切済み、こちらは本日23:59まで!)に切り替えました。Twitterでの#経理エピソードキャンペーンは思った以上に盛り上がっています。

毎年2月3月は確定申告を焦ってやりはじめてギリギリで終わって達成感が半端ない」というあるあるなエピソードから、「両親の起こした会社が45周年を迎えました。開始から今まで一人で事務をこなした母。間もなくその事務を引き継ぐ私。不安しかないけど頑張るしかない!」というジーンとするエピソードまで実に様々(なお、ここで引用させていただいたことと、抽選は全く無関係です、悪しからず…)。

そうなんだよなあ、と思わされるのが、「いろいろな部署がテレワークに移行しても、経理だけはテレワークできない」というエピソード。弥生では、昨日から新型コロナウイルス対策のレベルを引き上げ、可能な限りリモートワークに移行しています(私も今日はリモートワーク)。前回もお話ししたように、ロックダウンの可能性を踏まえ、最低限維持すべき業務を洗い出ししましたが、この中でリモートでは完結できないのは「支払/請求業務」。

3月末という大事なタイミングでお取引先に迷惑はかけられないと、仮に3月中にロックダウンが発動された場合には前倒しで支払処理をすることも視野に準備してきましたが、幸いにしてロックダウンには至らず、通常通りのオペレーションで3月末の支払いを済ませることができました。経理のメンバーもホッとしているはずです。

なぜリモートで完結できないかというと、紙がベースになっているから。業務効率化を掲げる弥生であっても、お取引先からいただく請求書は基本、紙です。結局ITがどんなに進んだとしても、それを活用して業務そのもののあり方を見直さない限り、本当の意味での業務効率化は実現できません。

もちろん問題意識は持っていて、Misocaと共に歩むことを決めたのも、これを何とかしたいというビジョンの一致があったから。また、動いていないわけでもなく、(まだ中身はお話しできないのですが)昨年末に立ち上げた勉強会もこの問題意識から発しています。

ただ、まだ抱いているビジョンの1割も実現できていません。経理の日が、無事に終わるかとハラハラする日ではなく、無事に終わったと達成感を感じられる日にしなければ。新型コロナウイルス禍の影響を受けた今年の経理の日ですが、むしろこれを経理のあり方を変える変化点にしたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:50 | TrackBack(0) | 弥生

2020年03月26日

ロックダウンへの備え

海外で外出を禁止するロックダウン(都市封鎖)が続々と実施される中(実際にどの程度の禁止なのかは、都市によって大きく異なるようですが)、小池都知事が23日の記者会見で「事態の今後の推移によりましては、都市の封鎖、いわゆるロックダウンなど、強力な措置をとらざるを得ない状況が出てくる可能性」があると発言されたことから、東京でのロックダウンの可能性が一気に現実的なものとなってきました。

正直に言えばあまり考えたい事態ではありませんが、可能性を否定できない以上、弥生としてロックダウン時に向け、準備を始めています。これまでの事業継続計画はあったにせよ、あまり現実感があるとは言えませんでしたが、今回は「今、そこにある」危機です。

これまでも、イベントの開催見合わせやリモートワークの実施などでリスク低減策を講じてきましたが、事業としては基本的に通常通りに運営してきました。しかし、ロックダウンが発動された場合には、事業の縮退を行うことになります。つまり、最低限維持すべき事業活動を明確化し、それ以外に関しては、ベストエフォート(できなくてもやむを得ない)となります。

現段階で最低限維持すべきとして体制を組もうとしているのは、以下の通りです。

- お客さまへの告知
- お客さまによる製品・クラウドサービス利用
- 支払/請求業務

まずは、弥生における業務運営状況を正確かつタイムリーにお客さまにお伝えできること。そしてもちろん、今弥生のデスクトップアプリケーションもしくはクラウドアプリケーションをお使いの方が支障なく利用を継続できること。そして、弥生の取引先と弥生自身の資金がまわっていくこと。

仮に東京だけのロックダウンであれば、大阪と札幌のカスタマーセンターでのお問合せ対応は継続しますが、大阪/札幌共にロックダウンの対象となった場合には、お問合せ対応を止めざるを得ないこともありうると考えています。また、既にご利用の方が利用を継続することはできますが、新規の受注に関しても止まる可能性があります。ただし、デスクトップアプリケーションではダウンロード販売、また、クラウドアプリケーションではインターネット上でサインアップし、即座に使い始めることができますので、この点に関しては実質的な影響はあまりないと考えています。

3月末の大事な時期ということで、お取引先に対しての支払いも確実に行えるように準備しています。仮に3月末までにロックダウンになった場合も、既に社内で支払処理の済んだものについては、3月末分については前倒しで支払いできるよう準備を進めています。社内ごとにはなりますが、4月10日には固定賞与の支払いがあります。これも確実に払わないと、大変なことになります(笑)。

ちなみにアルトアでの最低限維持すべき業務は、融資審査・実行です。個人情報など、機密エリアでしか扱えない情報もあるため、必要最小限の人員でオフィスに籠ることになることを想定しています。ただし、現時点では審査・実行に遅延は発生していませんが、ロックダウン時には最小限の人員となるため、遅延が出る可能性は排除できません。

これまでに経験のないことであり、手探りではありますが、お客さまにも、お取引先にも可能な限りご迷惑をおかけしないよう準備を進めています。仮にロックダウン等で事業運営の縮退に至った場合には、ウェブサイト等で情報発信します。
posted by 岡本浩一郎 at 17:47 | TrackBack(0) | 弥生

2020年03月24日

卒業

先週の木曜日に、娘が無事に小学校を卒業しました。

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改めて見てみると、6年前は小さかったなあと思います(ランドセルが大きいこと!)。それにしてもあっという間の6年間でした。お蔭さまで素晴らしいクラスメートたち、素晴らしい先生たち、素晴らしい保護者仲間たちに恵まれ、本当に充実した小学校生活だったと思います。

惜しむらくは、この新コロナウイルス禍の影響で、貴重な最後の一ヶ月弱をクラスメートや先生たちといつも通りに過ごせなかったこと。2月上旬に中学受験が終わり、これまで少し我慢してきた分を取り返そうという矢先だっただけになおさら残念でした。本当は、最後のランドセルの写真も撮りたかったのですが、機会がないままに卒業式を迎えてしまいました。

卒業式は、残念ながら保護者は参加できず。残念過ぎて会場である体育館の周りを少しウロウロしていたのは、ここだけの秘密です(笑)。それでも本来卒業式は子どもたちのものですし、無事に開催できただけでも本当に有難いことだと思います。幸いにして天気にも恵まれ、卒業式後の校庭での記念撮影大会(?)では、無事にカメラマンとしての責務を果たすことができました(校庭は解放空間なので、保護者もokでした)。

それにしてもあっという間の6年間。この6年間で、子どもたちの将来のためにこの社会を少しでもより良いものにできたか、自問してしまいます。(功罪は歴史としてしか振り返れませんが、)Brexitやトランプ大統領の誕生など、むしろこの先どうなるのだろうと不安に感じることが多かった6年のようにも思います。足元では新コロナウイルス禍によって先行きが不透明な状態ですが、次の6年後に、6年前を転機に、日本は/世界はより良くなったと振り返れるよう、一人一人は微力でも大人のみんなが頑張らないと、と思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:57 | TrackBack(0) | パーソナル

2020年03月19日

アルトアにできること

前回、新型コロナウイルス感染拡大を受けての政府による事業者支援の情報の取りまとめページをご紹介しました。前回ご紹介して以降も、昨日、そして本日と継続的に情報を更新しています。

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実は、ほぼ同様の内容をアルトアのウェブサイトでも発信しています。貸金業業者であるアルトアのサイトで、政府系とはいえ、別の融資をご紹介するなんて、と思われるかもしれません。

貸金業業者として、新型コロナウイルス禍の広がりによって、多くの事業者の業況が急速に悪化してきていることを肌身で感じています。率直に言って、非常に怖い状況です。このままいけば、貸倒れが急速に増えるかもしれない。アルトアは弥生発とは言え、アルトア自身はベンチャー。経営基盤が盤石とは言えません。こんな環境において一番安全なのは、貸さないこと。お店の入口のシャッターをガラガラと閉めてしまえば、少なくともこれからの貸し出しで貸倒れが起こることはありません。

ただ、それでは自己否定になってしまいます。かつて、金融機関は、晴れている時に傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げると言われることもありました。今はさすがにそんなことはないと思いますが、業況が良く、特に資金に困っていない時にお金を貸したがり、業況が悪くなった瞬間に融資を引き揚げる。お客さまのニーズよりも、自社の都合を優先する。

アルトアはこれまでの金融の常識に挑戦するために生まれました。そのアルトアがここで怖気づいて融資を止めてしまえば、金融の常識に挑戦するというのは所詮上辺だけの絵空事だったということになります。ですから、アルトアは、今日現在も、粛々と、これまで通りお申込みを受け付け、これまで通りの審査基準で融資を行っています。

ただ、正直今回の新型コロナウイルス禍は、多くの事業者に急速に影響を与えているという意味で、リーマンショックを超えるような経済的インパクトもありうると考えています。それだけの景気変動の中で、アルトアだけでお客さまを支え切ることはできません。アルトアは少額短期の融資であり、融資額は最大でも300万円です。新型コロナウイルス禍による影響が長引けば、これでは足らないというこも十分に想定できます。だからこそ、アルトアでも、事業者の皆さんがどんな支援を受けられるのか、情報を発信しています。

アルトアの強みは利便性であり、融資実行までのスピード。足元の資金繰りについては、しっかりとお手伝いできると考えています。同時に、これから先、何がどこまで続くかわからない中では、政府による支援策も活用できるものは積極的に活用していただきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 16:19 | TrackBack(0) | アルトア

2020年03月17日

早めの備えを

前回は確定申告を早めに終えましょうというお話しをしましたので、今回も「早め」というと同じ話と捉えられるかもしれません。しかし、今回は早めの「備え」の話です。

日本では新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がる状況にはなっておらず、感染拡大が比較的抑制されているように見受けられます。ただ、それは様々な活動の抑制によって成り立っているのも事実。東京ディズニーリゾートは結局1ヶ月以上に渡って休園するようで、私が経営者だったらと思うと、本当に目まいがするような状況です(政府からの要請もあったのでしょうが、それにしても本当に勇気のある判断だと思います)。東京ディズニーリゾートのように休園とまではいかず、営業は続けていても、外出を控え、活動を自粛するムードの中で、いつもよりもお客さまが目立って減っているお店も多いのではないかと思います。

事業者にとっては本当に厳しい状況です。なおさら厳しいのは、終わりが見えないということ。1~2週間の集客減であれば、少し頑張れば取り返すこともできるかもしれない。しかし、今回の新型コロナウイルス禍で非常に難しいのは、その終わりが現時点では全く見通せないということです。

そういった中では、最悪の事態、すなわち、現状がこの先も当面は続くという想定で備えるべきです。それも速やかに。事業にとっての血液はキャッシュ(現預金)。帳簿上は黒字であっても、現預金が尽きれば、事業を続けることはできません。仮に今はまだ現預金に余裕があるとしても、この先3ヶ月間、ひょっとしたらもっと長い期間に渡って経済活動の停滞が続いたらどうでしょうか。それでもびくともしない事業者はかなり稀なのではないでしょうか。

もちろん政府も危機感を持っており、現在様々な支援策が講じられています。休日も含めて経営全般について相談できる窓口も用意されていますし、小学校等の臨時休業等により、仕事を休まざるをえなくなった方への支援、あるいは新たにテレワークを導入し、又は特別休暇の規定を整備した中小企業事業主に対する助成金なども用意されています。さらに、まさが今が佳境の個人事業主の所得税/消費税の確定申告についても、申告期限の延長だけではなく、新型コロナウイルス感染症の影響により納税が困難な場合には、納税そのものの猶予制度も用意されています。

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様々な支援策があるが故に全体を把握しにくい状況ですが、弥生ではこれらの情報を可能な限り網羅したページを作成し、公開しています。手遅れになる前に、まずはどんな可能性があるのか、一度ご確認頂ければと思います。弥生では今後も情報収集を続け、情報をアップデートしていきます。

弥生も情報発信を続けていきますが、事業者それぞれの個別の事情を踏まえ、最適な方策を一緒に考えてくれるのが、会計事務所です。備えは早めに。顧問の会計事務所にも早めに相談することをお勧めします。
posted by 岡本浩一郎 at 20:52 | TrackBack(0) | ビジネス

2020年03月13日

今週末のご予定は

例年であれば、確定申告期間の終了までわずか。今週末が最後の追い込みとなるはずです。ただ、既にお話しした通り、今年に関しては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、確定申告期間が4月16日(木)まで一ヶ月間延長されています。本来は3月31日(火)までとなる消費税の確定申告期間も同じく4月16日(木)まで延長となっています。

また、例年、確定申告期間とあわせて期限が設定されている手続きについても、4月16日(木)まで延長されるようです。代表例は、毎年本ブログでもお話ししている所得税の青色申告承認申請ですね。今年は白色申告だけれど、来年の申告は青色申告にしてがっつり節税するぞ、という場合には、この承認申請を行っておく必要があります。

本来3月16日は、申告の期限であると同時に、所得税の納付の期限でもあるのですが、納付の期限についても、4月16日(木)まで延長になっています。納付を口座振替で行う(おススメです)場合には、元々4月21日(火)だった振替日が、5月15日(金)にに延長されます(消費税は4月23日(木)から5月19日(火)に延長)。

ということで、ざっくり言って全体に一か月間延びましたということになります。今週末は追い込みではなく、まだまだ余裕という感じでしょうか(笑)。

皆さんが、やった〜延長か、じゃあしばらく放置しようとなっているのは、データとしてはっきりと見えています(笑)。例年、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン(弥生オンライン)は1月から新規ユーザーがグッと増え、それが3月の確定申告期限まで続きます。興味深いのが青色申告は3月10日ぐらいにピークを迎えるのですが、白色申告は本当に申告期限ギリギリまで新規ユーザーのサインアップが続くということ。やはり白色申告は、ギリギリになって着手する方も多いということでしょうか。

今期もお陰さまで弥生オンラインは多くの新規ユーザーにサインアップいただいています。以前、弥生オンラインの数字が読めるようになったと書いたことがありますが、見込み通りのペースで、新規ユーザーのサインアップが続いていました。そう、申告期限延長が発表になるまでは。

申告期限延長が発表された瞬間に新規ユーザーのサインアップのペースがガクンと下がりました(苦笑)。またまたわかりやすいのが、白色申告の方が落ち幅が大きいということです。もちろん、新たなる期限となる4月16日に向けては、トータルでの新規ユーザー数は見込みを達成できると思いますし、期間が延びた分、総数としても若干増えうるとは思っています。ということで、弥生として困ったということではないのですが、それにしても実にわかりやすい。

延長自体は必要なことですし(弥生としても延長の働きかけをしようとしていました)、延長されて良かったと思います。ただ、単純な問題の先送りになってしまうのはいかがなものかと。気が付いたら4月10日過ぎで、どうしよう、となるのが容易に想像できてしまいます。

ここはやはり、心に余裕を持ちつつも、少しずつでもしっかりと進めておきたいところです。今週末、少しでもいいので、進めませんか?
posted by 岡本浩一郎 at 19:42 | TrackBack(0) | 業務

2020年03月11日

改めて、e-Taxで電子申告 - デスクトップアプリ編

新型コロナウイルス禍の関係で、本来は2月中に終えるはずだった確定申告期の特集企画(?)が宙ぶらりんになってしまいました。帳簿付け〜申告書作成〜e-Taxによる申告までを、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン(クラウドアプリ)とやよいの青色申告 20(デスクトップアプリ)それぞれで簡単にご紹介しようという企画です。もともとクラウドアプリで3回、デスクトップアプリで3回を予定していましたが、このうち5回は済んでおり、最後の1回だけが残っています。ということで、再スタート(そして、今回で終了、笑)。前回は、やよいの青色申告 20(デスクトップアプリ)での申告書の作成についてご紹介しましたが、今回は、e-Taxでの電子申告についてご紹介します。

ただ実は、あまり書くことがありません(笑)。前回お話ししたような流れで申告書を作成するわけですが、紙で提出する場合には、印刷して終了。紙ではなく電子申告する場合には、電子申告(e-Tax)というメニューを選んでいただき、あとは画面の誘導に従っていただければ、それで終了です。

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正確に言えば、一番最初にe-Taxを使えるようにする手続(弥生から使えるようにするというよりは、そもそもマイナンバーカードでe-Taxを使えるようにするe-Tax側の手続き)はやや難解です。こちらに「確定申告e-Taxモジュールで申告データを送信する」というFAQを用意していますが、この中段にある、「マイナンバーカードをe-Taxで初めて使用する場合」という手順を踏む必要があります。使いやすさを売りとする弥生としては、何とかしたいのですが、ここだけはe-Tax側の手続きだけに何ともしようがないのが残念なところ。少々面倒ですが、この手順通り進めれば問題はないはずです。基本的に最初の一回だけ必要というのがせめてもの救いです。

これを乗り越えれば、後はもうあっという間です。

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あれ、この画面どこかで見たことがあるって? そう、実はこれ、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンラインで利用する画面と全く同じなのです。以前お話ししたように、このe-Taxモジュールには、「HTML、CSS、JavaScriptのようなWeb技術で、macOS、Windows、Linuxに対応したデスクトップアプリケーションをつくることができる」技術、Electronを採用しており、クラウドアプリでも、デスクトップでも、いざe-Taxを行う場合には、共通モジュールが立ち上がるようになっています。

申告期間も終盤に差し掛かり(のはずが、期限が延長された結果中盤に戻ってしまいましたが)、既に多くの方にこのe-Taxモジュールをご活用いただいていますが、これまでよりも圧倒的にe-Taxが簡単にできたという嬉しいフィードバックをいただいています。もちろん弥生ならではの使いやすさ、簡単さにこだわっているから、でもあるのですが、機能を絞っているからというのも紛れもない事実です。

弥生のe-Taxモジュールを利用しない場合には、国税庁が提供するe-Taxソフトを利用することになりますが、このe-Taxソフトは非常に多機能です。例えば、送信前に送信するデータを申告書の様式でプレビューする機能があります。一方で、機能が多いことはややもすれば、わかりにくいにつながってしまいます。弥生のe-Taxモジュールは、その手前でしっかりと申告書としては完成している前提で、とにかく簡単に確実に電子申告する、という機能に絞り込んでいます。それが故に、誰でも迷わず簡単に利用いただけるようになっています。

論より証拠。今回の申告では是非このe-Taxモジュールを活用し、その簡単さを実感してください。
posted by 岡本浩一郎 at 18:46 | TrackBack(0) | 弥生

2020年03月06日

再び、新たな始まり

全国の学校の休校要請がなされ、これは大変なことになってきたと実感してから約一週間。幸いなことに、日本では爆発的な感染拡大は見られていませんが、ニュースの中心は引き続き新型コロナウイルス。普通の生活を続けることはできていても、なんとなく心がざわざわした状態が続いています。思い返すと、東日本大震災の後もこんな感じだったと思います。足元で生活に困るわけではないものの、いつでもどこにでも出かけられる、何でも必要な時に買えるという自由が一部失われ、いつまでこれが続くんだろう、今後どうなるんだろうという漠然とした不安がありました。

そういう意味では、当時も、これが新しい時代の始まりになると感じたことを思い出しました。今回も、この新型コロナウイルス禍を契機に、新しい常識であり、新しい時代の始まりになるのではないかと考えています。

弥生では、現時点で一部リモートワークを実施していますが、全社/全員という規模では実施していません。現状では、特にお客さま対応を中心に、どうしてもオフィスでしか対応できない業務が存在するためです。純粋に技術的な観点では、お客さま対応のリモート化も不可能ではないのですが、主に情報セキュリティの観点(個人情報の取扱い規定をリモートで完全に満たすことが難しい)およびサービスレベルの観点(必要に応じより経験豊富なメンバーへのエスカレーションを含め、個人ではなく、チームで対応しているため)から、従来通り大阪と札幌のカスタマーセンターでの対応を継続しています。

もっとも、いつも通りという訳でもありません。リスクベースのアプローチということで、本人もしくはご家族が高齢、もしくは基礎疾患をお持ちのメンバーについては、リモートワーク(可能な場合)もしくは自宅待機としています。リスクが大きいところを優先的に対応しているということです。また、学校の休校にともない、ご家族の面倒を見ることが必要なメンバーについても、同様な対応を行っています。結果的に、カスタマーセンターでのお問合せ対応能力はピーク時よりも下がった状態ですが、確定申告期限の延長の影響でお問合せが減っており、現時点では比較的円滑に対応することができています(が、おそらく新たな期限に向けてお問合せが集中するでしょうから、お問合せはお早めに)。

弥生社内でリモートワークが比較的進んでいるのは、開発メンバーでしょうか。これまでもご家庭の都合で希望される場合に、リモートワークを限定的にではありますが取り入れてきた経験が活きています。

通勤ラッシュを避けるための時差通勤も可能ですが、これはどうでしょうか。前もしくは後ろにずらして明確に空けばいいのですが、少なくとも私の通勤路線に関しては、ピーク時は3〜4分に一本の運行であるのに対し、その前後になると運行の頻度が明確に落ちるため、ずらしても空きません。もっともこれは路線にもよるのでしょうね。私自身はこれまで通りに出勤していますが、前もしくは後ろにずらされた方が増えたおかげで、通勤が極めて快適です(笑)。この一週間は、座れる(!)ことが増えました。

ただ、いずれにせよ今回を機に、これまでの常識に挑戦していかなければならないと感じています。今回の新型コロナウイルス禍がなかったとしても、家庭と仕事のバランスがより重視されていくことは間違いありませんし、より柔軟な働き方が求められるようになっていくことも間違いありません。もともとは、この夏の東京オリンピックが一つの大きな契機になると思っていました。オリンピックの期間については、リモートワークを原則として、どういった効果があるのか、逆にどんな課題が残るのかを明確にし、その先、より柔軟な働き方を段階的に実現していこうと考えていました。

上述したように、課題はあります。ただ、課題があるからできません、ではなく、どうやったらできるのかを真剣に考えるべき時だと感じています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:56 | TrackBack(0) | 弥生

2020年03月04日

正しく恐れよう

新型コロナウイルス感染拡大のニュースが続いています。ここ一週間では、韓国、イタリア、イランでの感染者拡大が顕著になっており、この三ヶ国では判明している感染者数が2,000人を超えました(韓国は5,000人超)。アメリカでもまだ数は少ないものの、感染者数が徐々に増えており、危機感が増しているようです(対岸の火事だった状況から一転、日用品の買いだめなども起きているようです)。

現時点で、日本で確認されている感染者数は特殊環境であるダイアモンド・プリンセスを除けば300人弱と比較的小幅な増加に留まっています。学校の休校措置など日本の取り組みの是非について、色々な見解があるかと思いますが、一定の感染拡大は止められないものの、その増加のペースを極力抑えるという観点では一定の成果を上げているように見えます。

それでも、色々な報道に接し、不安に思うのは当然のことだと思います。一方で、ただただ不安である、というのではなく、正しく恐れることが重要ではないでしょうか。出発点となるのは、これまでに見えてきている事実です。それは、新型コロナウイルス感染による致死率は、SARSやMERSなどの過去に脅威となった感染症と比較して、決して高くないということ。まだはっきりと断言はできませんが、これまでにも私たちが対処してきたインフルエンザと大きくは変わらないレベルではないかと言われています。であるとすると、無闇に恐れる必要はないはずです。インフルエンザにかかりたくないのと同様に、新型コロナウイルスにかかりたくはない。一方で、かかったとしても、(批判を受けうる表現だとは思いますが)大したことではない。

もちろん、今後新型コロナウイルスが変異し、結果的に致死率が上がる可能性もありますから、手放しで安心すべきではありません。また、前回もお話ししたように、新型コロナウイルス感染による致死率は高齢者や基礎疾患のある方で明確に高い傾向があります(これはインフルエンザでも同様です)から、こういった方や同居の家族については、細心の注意が必要だと思います。これも前回もお話ししたことですが、現時点で最も怖いのは、治療を要する感染症患者が急増することによって、医療システムが維持できなくなることです。重度の感染症の場合、どこの病院でも対処できる訳ではありません。現時点で日本全国には2,000床超の感染症病床しかありません。今後これを5,000床超にまで拡大するとのことですが、このキャパシティの中に重症患者の数を抑える必要があります。そのために、ここ1〜2週間に感染拡大をどこまで抑えられるかどうかが重要なわけですし、個別の取り組みの是非については色々な見解があるにせよ、日本政府の取り組みは総体として正しいと個人的には考えています。

ただ、国民に正しい危機感を醸成することは必要だと思いますが、あくまでも無闇に恐れるのではなく、正しく恐れるべきということを、もっとはっきりと打ち出してほしいとは思っています。

その観点で、私が素晴らしいと思うのが、シンガポールのリー・シェンロン首相のメッセージです。原文はこちらで、こちらには日本語に翻訳されたものがあります。

まずは、感染はしやすいが、致死率はインフルエンザに近いということをはっきりと述べています。

The new coronavirus is similar to SARS, but with two important differences. First, the new virus is more infectious than SARS. Therefore it is harder to stop it from spreading. Second, the new virus is much less dangerous than SARS. About 10 per cent of those who caught SARS died. With the new virus, outside of Hubei province, the mortality rate is so far only 0.2 per cent. In comparison, seasonal influenza has a death rate of 0.1 per cent. So in terms of mortality, the new virus is much closer to influenza than SARS. (原文)
新しいコロナウイルスはSARSに似ていますが、2つの重要な違いがあります。 まず、新しいウイルスは、SARSより感染力があります。 したがって、拡大を止めることはより困難です。 第二に、新しいウイルスはSARSよりもはるかに危険性が低いです。 SARSにかかった人の致死率は約10%でした。 湖北省以外では、致死率はこれまでのところわずか0.2パーセントです。 これに対して、季節性インフルエンザの致死率は0.1%です。 したがって、致死率の観点から見ると、新しいウイルスはSARSよりもインフルエンザにはるかに近いです。(上で紹介した日本語訳に一部加筆)

上述のように必要以上に恐れることはないことをはっきりと示しながら、私たちができることもはっきりと示しています。

Whatever the situation, we can each do our part. One, observe personal hygiene - wash your hands often, and avoid touching your eyes or face unnecessarily. Two...
状況がどうであれ、私たちはそれぞれ自分の役割を果たすことができます。 1つ目は、個人の衛生状態を保つこと。頻繁に手を洗い、目や顔に不必要に触れないようにしてください。 2つ目は...

私が特にこれは素晴らしいと思ったのは、以下のくだりです。

If the numbers keep growing, at some point we will have to reconsider our strategy. If the virus is widespread, it is futile to try to trace every contact. If we still hospitalise and isolate every suspect case, our hospitals will be overwhelmed. At that point, provided that the fatality rate stays low like flu, we should shift our approach.
(感染源が不明な)ケースが増え続ける場合、ある時点で戦略を再考する必要があります。 ウイルスが拡散している場合、すべて接触先を追跡することは無益です。 それらすべてを入院させ、疑わしい患者すべてを隔離したら、病院はキャパシティオーバーになります。 その時点で、新しいウィルスの致死率がインフルエンザのように低いままであれば、我々の戦略を変更する必要があります。

今後感染が広がり続ければ、あくまでも致死率が低いままであればという条件付きですが、私たちはインフルエンザと同様にこの新しい感染症と付き合っていかなければならないかもしれない。その可能性をしっかりと示しています。今はまだそこには至っていないけれども、そうなる可能性を予め提示することによって、正しく恐れ、冷静に対処することを促しています。

驚くべきは、このメッセージが、昨日今日発信されたのではなく、約1ヶ月前となる2月8日に発信されていることですね。日本はこうだけれども、シンガポールは、といった比較をしたい訳ではありません。ただ、リー・シェンロン首相が発信しているように、正しく恐れること、そして自分たちができることをしっかりやることが重要だと思っています。

Let us stay united and resolute in this new coronavirus outbreak. Take sensible precautions, help one another, stay calm, and carry on with our lives.
新型コロナウイルスの流行に、団結して対峙していきましょう。 予防策を講じ、助け合い、落ち着いて、日常生活を続けていきましょう。
posted by 岡本浩一郎 at 18:47 | TrackBack(0) | その他

2020年03月02日

経済を回し続けよう

先週末は越後湯沢までスキーに行ってきました。毎年泊っているお気に入りの定宿でのんびり、ランチは毎年楽しみにしているイタリアン(つまりスキー自体は二の次ということです、笑)。我が家にとっては恒例行事です。

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ただ、今回は明らかに空いています。ゲレンデはガラガラとは言いませんが、快適と言える程度の人出。往復は新幹線で、特に帰りは毎年満席になるのですが、今回はかなり空席が目立ちました。今年は雪不足という事情もあり、確かに例年と比べると雪は明らかに少ない(それでも気持ちよく滑れるコンディションでしたが)。しかし足元で影響が大きいのは、新型コロナウイルスのようです。政府により学校の休校要請がされる状況とあって、外出を避ける影響が出ているようです。

先週には、これもひいきの神田のイタリアンにお邪魔したのですが、予約のキャンセルが多く出ており、目に見えて数字が悪化しているとのこと。累計で100人近いキャンセルが出ているそうですから、それは影響が出ますよね。念のためですが、このお店の味もサービスもこれまでと全く変わらず、私自身はゆっくりと美味しいものを堪能させてもらいました。

こういった現象は、東日本大震災の時もありました。計画停電もあり、ガソリンや日常物資の供給も十分でない中で、とにかくモノを買い込んで家に籠る。皆不安でしたし、何よりも余震の懸念もありましたから、これ自体否定される話ではありません。今回も、自分の感染を防ぐため、また感染の急拡大を防ぐためにも、不要不急な外出は控えるべき、ということを否定するつもりはありません。

ただ、皆がその方向に走ってしまえば、別の生き物が存亡の危機に立たされます。それは、全国津々浦々の事業者の皆さんであり、ひいていえば日本経済。この勢いで日本全体が自粛モード一色になれば、日本の経済が止まってしまうという危機感を持っています。

だからと言って、何も考えずに外に出て、好きなように振る舞えという訳ではありません。新型コロナウイルス感染による致死率は高齢者や基礎疾患のある方で明確に高い傾向がありますから、こういった方や同居の家族は可能な範囲で外出を控えるべきだと思います。また、現時点で最も怖いのは、治療を要する感染症患者が急増することによって、医療システムが維持できなくなることですから、誰であっても、新型コロナウイルスに限らず、普通の風邪やインフルエンザも含めて、感染しないように十分な注意が必要です。

あくまでその上で、ですが、むしろ意識して外に出て、積極的にお金を使うことも必要なのではないでしょうか。大人数での宴会では、どうしても距離が狭くなるのでリスクが高いのであれば、この機会に少人数でゆったり、じっくりと話しましょう。

一方、事業者としても、この荒波がいつ終わるのかは見通せない中で、波風が過ぎるのをただ待つだけではなく、生き残りに向けて、しっかりと備えましょう。可能な範囲で手元資金を厚めに維持しましょう。今すぐに借り入れる必要はなくても、必要な時に、どこから借り入れできるか、準備はしておきましょう。

既に国からも資金繰り支援策が発表されています。国による支援策は、こちらの経済産業省がまとめているページが参考になると思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:15 | TrackBack(0) | ビジネス