2020年05月29日

インフラが必要とされなくなる時

少し前に通勤定期をどうしよう、というお話しをしました。私の今の通勤定期が5月末までなのですが、これまでリモートワークを続けている、さらに今後も一定程度リモートワークが続く中で、いつも通りに更新するかどうか。前回は、「一旦は6ヶ月定期を買うのだと思います」と書きましたが、その後もう少し考え、このタイミングでは買わない、ということにしました。

前回お話しした通り、「週3日の通勤であれば何とかトントン」。あくまでも個人的にですが、週3日出勤で週2日はリモートワークというあたりがまずまずいいバランスかなと感じていることもあって、一旦は買うかなと判断しました。ただ、ここには出張が考慮されていません。以前お話ししましたが、昨年の私の出張の回数は42回、日数にして67日、宿泊日数が38泊でした。実際には、これからは出張は減るのだと思います。その必要性は改めて問われることになるでしょう。ただゼロにはならない。減るにしても一定程度は出張があるとすると、オフィスへの出勤は週3日を切ることになります。また実際問題として、引き続きリモートワーク推奨としている中で、具体的なオフィス出勤の予定もない中で、今買わなくてもという現実的な判断もあります。

これはあくまでも私の個人的な判断ですが、皆が通勤定期を買わなくなったらどうなるか。これは鉄道会社にとっては恐ろしいシナリオだと思います。私は常々、JR東日本は素晴らしい会社だと思ってきました。羨ましいとも。単なる鉄道会社に終わるのではなく、Suicaという電子マネーを普及させ、駅ビルを高付加価値化し、そこに経済圏を生む(地元横浜でも、念願の駅ビルが間もなくオープンする予定です)。しかし、そもそも人が電車に乗らなくなったら。定期券は都度買うよりも割引になっていますが、前払いですから、キャッシュフロー的には大きなプラスになっているはずです。JR東日本に勤務している友人もいるので、非常に複雑な気分ですが、今回の新型コロナウイルスは社会のあり方に大きな変革をもたらしており、それは下手をすれば会社の土台を揺るがしかねないということを改めて感じます。

翻って弥生はどうか。弥生も、JR東日本とは規模感が全く違いますが、事業者のインフラであると自負しています。ただ、そのインフラ自体が必要とされなくなったら。これからはオフィスだけなく、ホームオフィス、サテライトオフィスとロケーションフリー化が進む中で、これまでと同様のオフィスに縛られたインフラであり続ければ、必要のないものとなってしまうかもしれません。幸いにして弥生は、クラウドアプリケーション(弥生オンライン)も提供していますし、デスクトップアプリケーション向けにもクラウドストレージ(弥生ドライブ)を提供しており、どこからでも業務を継続できるようになっています。ただ、物事の前提が大きく変わりつつある中で、弥生の提供する価値が引き続き必要とされることを、当たり前と思ってはいけないのだと思います。

これまでの当たり前が当たり前ではなくなる。新型コロナウイルスはそれだけ大きな変革をもたらそうとしています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:06 | TrackBack(0) | ビジネス