2021年01月29日

半端ない変更量

いよいよ週が明ければ2月。2月となると、そう、毎年恒例となる確定申告が始まります。今年も新型コロナウイルス禍を鑑み確定申告期限が延長されるのではという話はありますが(未確定です)、ずるずるいくのではなく、サッサと初めてサッサと終えたいところです。

弥生では今週頭からデスクトップアプリケーション向けの令和2年分の確定申告機能の提供を開始し、昨晩にはクラウドアプリケーション向けの同機能を提供開始しました。

今回の確定申告の大きなトピックは、1) 電子申告かどうかによって青色申告特別控除の金額が変わること、2) 申告書の様式が大幅に変わったことの2点です。1)については、比較的認知されつつあるのかなと思います(そのためか、今年はデスクトップもクラウドも売れ行きが例年以上に好調です)。一方で2)についてはほとんど認知されていないかと思います。

今回の様式の変更は非常に大きいです。弥生は長年確定申告機能を提供していますが、ここまで様式が変わることはそう多くはありません。少なくとも10年に一度の大幅変更とは言ってもいいのではないかと思います。

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ということで、間違い探し。これは所得税の確定申告書Bの第一表(1ページ目)です。上が今回、下が昨年。ぱっと見は何も変わらないように見えますが…。

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しかしよく見ると、今回の申告書では雑所得が公的年金等とその他の2区分から、公的年金等、業務、その他の3区分になっています。後はよく見ていただくと、性別の記入欄がなくなったり、以前お話しした通り、寡婦・寡夫控除が寡婦・ひとり親控除になっています。なんだ、それだけか、と思われるかもしれません。まあ、確かに第一表だけであれば。

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では、第二表(2ページ目)はどうでしょう。これも上が今回、下が昨年です。もちろん似通っているものの、違っていることはすぐに見て取れるかと思います。

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第二表の変更はかなり大幅(というより変わっていないところが少ない)のですが、わかりやすい部分で言うと、所得から差し引かれる金額に関する事項(=所得控除に関する事項)が整理され、保険料控除等に関する事項のように、主要な控除ごとに分割されました。

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また、特に変わったのは配偶者や親族に関する事項ですね。昨年(下)では所得から差し引かれる金額に関する事項における配偶者(特別)控除と扶養控除、さらに住民税・事業税に関する事項という大きく2ヶ所にわかれていたものが、今回(上)では、配偶者や親族に関する事項としてまとめられました。

なかなかここまで様式が見直されることはないのですが、整理されよりわかりやすくなっていますので、基本的には良いことだと思っています。ただ、逆にこれまで何回も申告書を作成した人からすれば、あれ、どうなっているんだと思うであろうこともまた事実かと。

もっとも弥生をご利用のお客さまであれば迷うことも悩むこともありません。これまで通り弥生のソフト(クラウドでもデスクトップでも)の誘導に従っていただければ、自動的に新しい様式に対応します。

しかし、今回これだけの変更量に対応するのは本当に大変でした。この環境下でありながら予定通り開発を終えた開発メンバーの皆さん、本当にお疲れさまでした!
posted by 岡本浩一郎 at 18:27 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月26日

「電動車」の定義

先週、私が昨年秋に「電動車」を購入したと書きました。先般菅総理が、「2050年カーボンニュートラル」を改めて宣言し、そのための施策の一つとして、「2035年までに、新車販売で電動車100%を実現」することを表明されましたが、それを先取りしたことになります。

ただ、ここでいう電動車とは一体どんなクルマを含むのでしょうか、あるいは含まないのでしょうか。そこに混乱があり、それが前回お話ししたトヨタの豊田社長の「反旗」(というよりも抗議)につながっています。電動車について語る前に、電動車とは何かをしっかりと定義する必要があります。

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電動車と聞いて真っ先に思い浮かぶのは電気自動車(EV)でしょうね。メーカーで言えば、テスラ。電気モーターとバッテリーを搭載しており、バッテリーに蓄積された電気で電気モーターを駆動して走ります。未来のイメージはありますが、まだまだ圧倒的少数派です。

一方で、電動車を「駆動用の電気モーターを搭載している」と定義すると、いわゆるハイブリッド自動車(HV)まで含まれることになります。HVといえばトヨタ、そしてトヨタのHVと言えばプリウス(実際にはトヨタのほとんどの車種でHVが用意されていますが)。街中を一杯走っているプリウスは、この定義であれば立派な電動車ということになります。

EVとHV、この間には、プラグイン・ハイブリッド自動車(PHEV)が存在します。PHEVは、エンジン(内燃機関)と電気モーターの両方を搭載しており、石油燃料でも、電気でも、あるいはそれらを組み合わせて走ることができます。PHEVはHVと何が違うの、というのはよくある疑問ですが、HVはエンジンが主で、電気モーターはその補助にすぎません。このため、電気だけで走ることはできない(マイルドHV)、もしくは、電気で走れても発進時などごくわずかな距離に限られます(ストロングHV)。先ほど例に挙げたプリウスはここでいうストロングHVです。一方で、プリウスにはプリウスPHVというPHEVの車種も存在します。PHEVは外部からの給電ができ、なおかつ、その電力を貯める比較的大きなバッテリーを搭載しているため、それなりの距離を電気モーターだけで走ることができます。

逆にどんな定義でも電動に当てはまらないのが、内燃機関自動車です。内燃機関のことをInternal Combustion Engineということから、ICEという略称が使われます。正確に定義すれば、HVもPHEVも、ICEを搭載していますから、ICE「のみ」車と表現すべきなのかもしれません。

今回の日本の動きは海外の動きを追従するものですが、将来的なICE禁止について、昨年秋に具体的な動きを見せたのが、イギリス。ジョンソン首相が「緑の産業革命」の一環として2030年にHV含めICEの新車販売を禁止、2035年にはPHEVも禁止し、純粋なEVのみとすることを発表しています。つまり2035年には(あくまでもそれ以降の新車販売になりますが)EV 100%。

では、菅総理が表明した「電動車100%」で言う電動車の範囲は? 実はこれは明確には定義されていないのですが、一般的にEV/PHEV/HVと言われています。つまりエンジンを主、電気モーターは従であるHVも電動車に含まれる訳です。逆に言えば、日本において「ガソリン車廃止」という言い方は不正確ですし、非常に誤解を招く表現です。豊田社長が抗議をしたのもまさにこのポイントです。

ちなみに前回もお話ししましたが、今回私が購入したのはPHEV。現実主義者の私らしく(?)、EVとHVのいいとこどりを狙った訳です(しかしこれはどっちつかずで中途半端とも言えるのですが)。私自身はPHEVを選択し実際に3ヶ月近く乗ってみて、そしてまた購入してから(遅い!)色々と調べるにつけ、電動の良さも実感していますし、同時に課題もまた実感しています。結論から言えば、私は豊田社長と同様に、電動化は目指すべき、ただし拙速にではなく、日本という市場にあわせた方法と時間軸で、と考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 21:40 | TrackBack(0) | ビジネス

2021年01月22日

22年連続No. 1

毎年1月の恒例行事と言えば、BCN AWARD。本日先ほど開催されたBCN AWARD 2021において、弥生は無事に業務ソフト部門と申告ソフト部門の2部門においてNo. 1を受賞することができました。業務ソフト部門は、BCN AWARDが始まって以来となる22年連続、22回目の受賞です。

この環境下ですから、BCN AWARDも今回はオンライン開催。もっとも、では世の中全てがオンラインになっているのかというと、決してそうではないんですよね。弥生のカスタマーセンターへのお問合せが新型コロナウイルス禍の中でむしろ増えたということは既にお話ししましたが、全国の家電量販店における売上本数も特に青色申告ソフト(やよいの青色申告)について明確に伸びています。青色申告ソフトに関しては、昨年は確定申告期限が伸びたこと、また持続化給付金のための記帳の需要といった要因があり、もちろんクラウドソフト(やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンライン)も大きく伸びました。

ただ、やはり確かな製品を見知ったお店で買いたいというニーズを全国津々浦々の家電量販店が支えていることは確かかと思います。新型コロナウイルス禍の中で全国で弥生製品を販売いただいている家電量販店の皆さま(そして家電量販店をカバーしてくれているスタッフの皆さま)には本当に感謝しています。

さて、毎年BCN AWARDの表彰式はBCN ITジュニア賞の表彰式と同時に開催されます。BCN ITジュニア賞は、NPO法人ITジュニア育成交流協会の推薦に基づいて、ITに取り組む若者を対象としたコンテストで優秀な成績をおさめるなど、すぐれた技術を持つITジュニアの皆さんを毎年表彰しているものです。ちなみに、BCN AWARDあってのBCN ITジュニア賞というよりは、最近はBCN ITジュニア賞がメインで、BCN AWARDは前菜といった感じになっています(笑)。このBCN ITジュニア賞についても、やはりオンライン開催ということで、学生の皆さんに東京に来ていただくことができませんでした。おそらく皆さん楽しみにしていただろうに残念です。

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私は今回、BCN ITジュニア賞を受賞した皆さん向けの祝福のビデオコメントで登場させていただきました。なんかちょっと不思議なポーズをとっていますが、何やっているんでしょうね、これ(正解は、いつかこの秋葉原で一緒に働きましょうと話しております、笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 17:58 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月20日

2035年電動車100%

1/18に行われた施政方針演説の中で、菅総理大臣は、「2050年カーボンニュートラル」を改めて宣言し、そのための施策の一つとして、「2035年までに、新車販売で電動車100%を実現」することを表明しました。「2050年カーボンニュートラル」自体はこの場が初ではなく、昨年10月の所信表明演説で既に宣言されていましたし、電動車へのシフトも昨年末に公表された「グリーン成長戦略」で「遅くとも2030年代半ばまでに、乗用車新車販売で電動車100%を実現できるよう包括的な措置を講じる」とされていましたが、「2035年」という明確な期限を菅総理ご自身が表明したことには大きな意味があると思います。

一方で、2030年代半ばまでガソリン車廃止という報道が続く中で、トヨタの豊田社長が言葉を選びながらも、電動化 = ガソリン車廃止という見方に「『反旗』を翻した」ことも話題になりました。

これは実は他人事には思えない部分があります。数年前の「クラウド会計ブーム」を思い起こすからです。とにかく電動にせねば、とにかくクラウドにせねば。似ていませんか。ただ、電動もクラウドも手段でしかありません。電動は温室効果ガスを減らし温暖化を防ぐという目的のための手段。クラウドは業務を効率化し、事業を成功させるという目的のための手段。そういった手段がいつの間にか目的化することはありがちではありますが、当事者としては複雑な思いです。

誤解のないように申し上げると、手段としてのクラウドには弥生は大賛成です。弥生は既に10年以上前からデータをクラウドに保管し、どこからでもアクセスできる仕組みを提供していますし(そういう意味ではトヨタはハイブリッド車であるプリウスをもう20年以上前から手掛けていますから本当にすごいことだと思います)、現在最もクラウドが浸透している個人事業主向けのクラウド会計ソフトでは過半のシェアを占めるNo.1です。それでも、いつの間にかクラウドが目的化する、クラウドであればよくわからないけれど問題は解決するという短絡的な思考には抵抗を覚えます。ですから、電動化でありクラウドがメディアにもてはやされている中でそういう姿勢を見せることは賢明ではないのかもしれませんが、豊田社長のフラストレーションはとてもよく理解できます。

ちなみに私は2050年カーボンニュートラル自体には賛成です。決して容易なことではないですが、目指すべきことだと思います。だからという訳ではないのですが、実は昨年秋に電動車を購入しました。電動車にも色々ある(これが混乱のもとなのですが)のですが、プラグインハイブリッド(PHEV)というものです。エンジンでも走れるし、電気モーターでも走れる。現時点の日本においてはこれが最適解だと思い、PHEVを選択しました。

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それから約2ヶ月半、約1,400km走りましたが、電動車のいい面も実感する一方で、その課題もひしひしと実感しています。とてもいい面もありますし、個人的には気に入っていますが、このままでは普及は難しいだろうな、というのが正直な感想です。今後電動車を検討される方も増えてくるでしょうし、電動車のメリット/デメリットについて少しずつお話ししてみたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:44 | TrackBack(0) | ビジネス

2021年01月18日

縁の下の力持ち

前回、新型コロナウイルス感染症に対する対応レベルの引上げにともない、大阪カスタマーセンターを在宅での受電とセンターでの受電を組み合わせるハイブリット運営に移行します、とお話ししました。これを可能にするためには、ITインフラ面での対応と、オペレーション面での対応の両面が必要になります。

ITインフラ面を担うのは情報システム部。情報システム部のこの一年の活躍には目覚ましいものがあります。思い返せば昨年の春。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、短期間でリモートワークへの移行を実現する必要がありました。弥生としてリモートワークへの取り組みはそれ以前から行っていましたが、ご家庭の事情のある方など、対象者は限られていました。一方で、東京オリンピックの期間中は極力出勤をしなくて済むように、そしてさらにその先、より自由度の高い働き方を目指したいということで、リモートワークの準備を進めようとしていました。本ブログでも、「オリンピック期間中はもちろんなのですが、その先も見据えて、より個人のライフスタイルに合った働き方を模索していきたいと思っています」とお話ししています。もっとも、今だから白状すると、当時は私自身、リモートワークでしっかりと成果を出せるのかは半信半疑でしたが。

そんな半信半疑を吹っ飛ばして、急遽リモートワーク対応を迫られたのが昨年の春。状況が日に日に悪化する中で、極めて限られた時間で、リモートワークが可能なメンバーを全員リモートワークに移行できるよう突貫工事で準備を進めました。機材の調達が難しく、また、回線速度も十分ではなく、完璧とは言えないまでも、緊急事態宣言発出の段階で、東京本社はほぼリモートワーク対応を完了できたのは、情報システム部の活躍あってこそ。

弥生では毎年社員総会を開催しており、その中で、顕著な成果を出した部署やチームの表彰を行っています。表彰にはいくつかのテーマがあり、複数の受賞チームが生まれるのですが、その中からthe Best of the Bestということで、グランプリを選出します。昨年秋の社員総会は完全リモートで実施したとお話ししましたが、この社員総会でのグランプリは見事情報システム部の皆さんが受賞しました(ちなみに、オペレーションの継続に貢献したチームも同時に受賞しています)。やはり、情報システム部の活躍あってこそ、事業を継続できた、と皆が実感していたということかと思います。

情報システム部自身も適宜リモートワークを続けながら、お客さま向けのサービスインフラの運営、社内のインフラの運営を継続しています。さらには、こんな環境下ではありつつ、先日お話しした札幌カスタマーセンターの移転という何年かに一度の大型プロジェクトも。カスタマーセンターはIT機器の塊ですし、何かあればお客さまからのお問合せを受けられないという致命傷につながります。そんなプレッシャーもある中で、予定通り無事にセンター移転オープンを実現しました。

弥生のリモートワーク環境の改善も続いています。手配に時間のかかる回線も既に大幅に増強され、快適にリモートワークできるようになっていますし、さらには、従来は困難だったリモートでの受電業務の準備も進めてきました。それがあってこそ、今回大阪が緊急事態宣言の対象になっても、慌てずにハイブリッド体制に移行できた訳です。

弥生の開発本部には、お客さまに提供しているアプリケーションの開発を中心に行っているシステム開発部と、サービスインフラ、社内インフラの開発・運営を中心に行っている情報システム部があります。お客さまから直接目に見えるのは、やはりアプリケーション。逆にインフラは目立たない存在かもしれません。しかし、そんな縁の下の力持ちが活躍しているからこそ、こんな困難な時期でも、弥生が弥生として機能できているのです。
posted by 岡本浩一郎 at 21:08 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月14日

リモートでもお客さま対応

ご承知のように、本日より、緊急事態宣言の対象地域が拡大されました。これを受けて、弥生では、先週の東京本社に引き続き、本日より大阪カスタマーセンター/大阪支店、名古屋営業所、福岡営業所が対応レベル4に移行しました。これとは別に宮城県についても一週間の検査陽性者数が基準値を超えたため、仙台営業所が対応レベル3に移行しました。結果的に現時点では、東京、大阪、名古屋、福岡がレベル4、札幌、仙台、広島がレベル3の対応となっています。

対応レベル4では、お客さまの事業継続に短期的・直接的な影響のない事業活動は原則としてリモートワークで行うこととなります。東京本社での事業活動(主にマーケティング本部と開発本部)は、言うまでもなく弥生にとって非常に重要ではあるものの、基本的にお客さまの事業継続に短期的・直接的な影響のない事業活動に該当しますので、先週以来、再びリモートワークでの対応を徹底しています。とはいえ、対応レベル2や3でもリモートワークに軸足があり、これまでにリモートワークの経験を積んできていますから、リモートワークだからといって生産性が落ちることは基本的にはありません。

これに対し難しいのが、カスタマーセンターでの受電業務です。これは、お客さまの事業継続に短期的・直接的な影響のある事業活動に該当します。このため、昨年春の緊急事態宣言下では、感染防止対策として出社する人数を限定しつつも、カスタマーセンターでの受電を続けました。実際問題として、確定申告期限の延長もあり、お問合せの数は減るどころか増えた、というのは以前お話した通りです。

しかし、出社人数を減らすことは当然のことながら受電対応できる人数を減らすことにつながります。それに対しお問合せが減らなかなかったことから、サービスレベルとしては低下してしまいました。要は、いつもよりもお待ちいただく時間が長くなってしまったということです。状況的にお客さまもご理解されており、お待たせしたのに、「こんな時期なのに電話に対応してもらって有難う」という温かいお言葉を多くいただいたのは本当に有難いことでしたが、同じことを繰り返してはならないと考えています。

この半年間で、在宅での受電の仕組み/体制の構築を進めてきました。スタッフのスキル、および自宅の環境の観点から全員ではないのですが、かなりの数のスタッフが在宅でお客さまのお問合せに対応できるよう準備を完了しています。今回、大阪がレベル4に移行したことを受け、大阪カスタマーセンターは、在宅での受電とセンターでの受電を組み合わせるハイブリット運営に移行します。ざっくり言えば、在宅が半分、センターが半分というイメージになります。

昨年春の緊急事態宣言下では、出社人数を限定することによって、サービスレベルが低下してしまいましたが、今回の緊急事態宣言下では、在宅とセンターでの受電を組み合わせることによって、お問合せ対応能力は基本的には変わらない想定です。今の時期は年末調整関連(12月〜1月)、確定申告関連(2月〜3月)と年間でもお問合せが増える時期であり、その他の時期と比べるとお待ちいただくことが増える時期ではありますが、少なくとも緊急事態宣言を理由としたサービスレベル低下は避けられる見込みです。

在宅受電の一つの課題は、生活音がお電話に入り込んでしまうこと。ウェブ会議をしていても、参加者の誰かの家でピンポーンとインターホンが鳴ったり、あるいは遠くでお子さんの声が聞こえたりということはありますよね。この点が、お客さまにどう受け止められるのかは少々心配ですが、これも新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためですので、是非ご理解をいただきたいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 20:57 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月12日

リモートワーク 2021

先週の金曜日から一都三県が緊急事態宣言下となりました。報道によれば、今週中には大阪・京都・兵庫も緊急事態宣言の対象となる見通しだそうです。緊急事態宣言の発出にあわせ、弥生は東京本社の対応レベルをレベル4に引き上げました。

緊急事態宣言と言えば、昨年の4月から5月。あのモノクロームな時期(表現が適切ではないかもしれませんし、あくまでも私の個人的なイメージですが、物事にリアルな感覚がない不思議な期間でした)に逆戻りか、と思ってしまいますが、それではダメなのだと思います。

良くも悪くも、これまで一年弱もの期間、新型コロナウイルスと共に生きることを経験してきた訳ですから、その経験を活かすべきなのだと思います。実際、今回の緊急事態宣言では、学校の休校が要請されておらず、その反面、飲食店の営業に関する制約が強められており、感染拡大リスクに応じた対応となっています。

私自身は、ここのところ平均すれば週に1〜2日程度の出勤を続けてきましたが、対応レベルがレベル4の期間は原則としてリモートワークを続けるつもりです。ただ、これも、単純に昨年春と同じではなく、これまでの経験を活かし、むしろお籠り生活を楽しみたいと思っています。

お籠り生活をする上では、まず快適なリモートワーク環境が必要。そういった観点では、昨年の春には間に合わせで自宅のリモートワーク環境を準備しましたが、以降、着実に整備が進んでいます。昨年春に間に合わせで準備した作業環境がこちら。物置きと化していた寝室の机を、一念発起して片付けて、何とか使用できる状態にしたものです。

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これに対して、現状の作業環境はこちら。机の幅が130cm、奥行きが46cmと、決して広いわけではない机は作り付けがゆえに変えることはできていませんが、それ以外は着実に改善されています。

まず、ディスプレイとキーボードとマウス。これは一番重要なので、昨年の4月中には整備したものです。ディスプレイはEIZOのEV2785という27インチ、4Kのモニタをディスプレイアームで壁に固定しています。このモニターはUSB-Cに対応しており、PCとUSB-Cでつなげば、モニタはもちろん、モニタに接続されたデバイスとも一気につながり、さらにPCの給電まで行われるのがポイントです。

リモートワーク中はZoomやTeamsでのウェブ会議が増えますが、この際に、PC内蔵のカメラではやや力不足。ということで、当初の品不足を乗り越え、LogicoolのStreamCam(C980)というカメラを購入できたのが9月。Web会議用には過剰なスペックで、なおかつモノとして思っていたよりも大きかったという、ネット通販ならではのサプライズはありましたが、画質には文句のつけようがなく、満足しています。このカメラをManfrottoのミニ三脚を使って設置。

その後10月に発売開始と同時に入手したのは、ヤマハのSR-C20Aというサウンドバー(スピーカー)。本来はTVで映画などを見る際に使うものですが、とてもコンパクト(横幅60cm)なため、作業机のディスプレイ下にすっきり収まり場所を取りません。

Web会議では、カメラ、マイク、スピーカーの3点が大事になります。当初はPC内蔵のカメラに、昔買ったJabraのBluetooth対応ヘッドセットを使っていましたが、長時間付けていると耳が痛くなります。今では、C980がカメラ&マイク、SR-C20Aがスピーカーとして機能するため、とても快適です。

ネットワーク環境については、以前お話しした通り、マンション共有の光回線から、独自契約の光回線に切り替えました。思ったほどの爆速ではないものの、それなりに安定して上り下りとも(ルーターとWiFiのオーバーヘッド込みでも)少なくとも50Mbps程度は出るので、まあこんなものかなと。マンション共有の回線も残しているので、回線が安定しない場合にはいつでも切り戻せるようになっています。

これでリモートワーク環境としてはほぼ完備と言いたいところですが、一つだけ改善すべきものが残っています。それは椅子。当初は家に余っていたアントチェア(+クッション)を使っていましたが、やはり長時間は辛い。秋になって、これは何とかしようと思い立ち、この際一生(?)モノを買おうと考えました。しかし、実物を試して相談できるショールームがコロナ禍により予約制になってしまい、まったく予約が取れません。何とか予約が取れたのが、クリスマス、12/25(笑)。クリスマスにショールームを訪問し、相談の結果、発注に至ったものの、納期は3ヶ月ということで、届くのはおそらく4月に入ってしまいそうです。さすがにそこまで待てないということで、一旦は、会社から自分の椅子を一脚(これは以前自分の会社で使っていたものを弥生に持ち込んだもの)持って帰ってきました。

ということで、今回の緊急事態宣言下でのリモートワーク環境は、前回よりは大幅にグレードアップしています。環境がグレードアップしている分、アウトプットも前回より大幅なグレードアップを目指したいところです。
posted by 岡本浩一郎 at 22:07 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月08日

所変われば

前回は、1/4(月)に札幌カスタマーセンター(CC)が移転オープンするということで、札幌に出張したということをお話ししました。実は、この札幌出張にはもう一つのミッションがありました。

毎年神田明神への初詣は欠かさず続けてきました。例年、弥生のためでもありますが、それ以上に、弥生のお客さまである日本の中小事業者の皆さんの繁栄をお祈りしています。今回は、初詣での密を避けるために、先手必勝とばかり、12月半ばにお参りしてきたことは先日お話ししました。

これで済んだはずですが、新年を迎えるにあたってやはりちょっと物足りない。ということで、札幌出張のついでに、札幌新オフィスの安全と、日本の中小事業者の皆さんの繁栄を祈願して札幌で初詣に行こうということになりました。

参拝したのは、北海道神宮。私が参拝するのは初めてですが、ここ何年かは札幌CCの有志で初詣に行っていたとのこと。冬の札幌だけに、雪に包まれた境内はとても風情がありました。仕事始めの1/4の夕方ということで、札幌と言えども結構混むのかと思いましたが、密を避けようという動きもあったのだと思いますが、それほど混んでおらず快適にお参りすることができました。

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昇殿してのご祈祷を予約してあったため、すぐに昇殿することができ、ご祈祷いただくことができました。「合理的な神様」シリーズで、神田明神における住所・代表者名の読み上げパターンをご紹介していますが、北海道神宮では、住所、会社名、代表者名すべてセットのフルバージョン、さらには、会社ごとに願意(商売繁盛ですとか、交通安全ですとか)をきっちり読み上げていただきました。

これまでずっと神田明神への初詣を続けていましたが、今回の例に倣って、神田明神は一足早く12月中に、その後1月に拠点のある地域で拠点メンバーと初詣というのも悪くないな、と感じました(笑)。例えば名古屋だったら熱田神宮とか。私の両親が名古屋出身のため、小さい頃は初詣といえば熱田神宮でした。来年あたりどうでしょう > 名古屋メンバーの皆さん。
posted by 岡本浩一郎 at 19:00 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月06日

新・札幌カスタマーセンター

昨年末にお話ししましたが、弥生の札幌カスタマーセンター(CC)はこれまでのマルイト札幌ビルから卒業し、この新年に日本生命札幌ビルに拡大移転しました。1/4(月)が仕事始めであり、同時に新・札幌CCのオープンということで、朝一便で札幌に飛びました。コロナ禍が拡大する中で、後一週間遅ければ出張自体が難しかったと思いますが、このタイミングでは無事に出張できて幸いでした。

新しい札幌CCは、JR札幌駅から徒歩4分の日本生命札幌ビルにあります。徒歩といっても、地下通路で直結しており、積雪しているこの時期にはその有難さを実感します。ビルに到着して21Fへ。偶然ではありますが、札幌CCは本社秋葉原と同じ21F。小さいことですが、覚えることが減って有難いです(ちなみに大阪は10・11F、仙台が5F、名古屋が2F、広島が9F、福岡が7Fとなっており、毎回どこだっけと迷います)。

エレベーターを降りてもどっちに行くのか迷いますが、周りも迷っている方が多数(みんな初めてだから当たり前ですよね)。無事にエントランスに到着。エントランスは東京と似た雰囲気です。

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フロアの8割以上を占有するということで、かなり広大なスペースとなっていますが、エントランスはその端っこに位置します。全体図はこんな感じ。

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ぐるーっと回って一番広いスペース(フロア図上側)にたどり着くと、こんな感じで、ずらーっと受電のためのデスクが並んでいます。一番向こうは、もはやはっきり見えません…。

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ただこの写真に収まっている部分でも全体の半分弱です。旧・札幌CCでは3フロアに分かれていたスペースが1フロアに収まったということで、面積の増加以上に圧倒的に広くなったように感じます。フロア図の右上に座る人が、フロア図左下のリフレッシュルームを見学して、「遠い」とつぶやいていたのが印象的でした。

新・札幌CCの売りの一つは、眺めがいいこと。JR札幌駅もこんな感じで見下ろします。このずーっと先はもう海です。

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そして北海道庁の旧本庁舎(赤レンガ)はこんな感じ。この方面のずーっと先は山が見えます(スキー場らしき場所も見えます!)。

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引越ししたばかりということで、また落ち着かない部分もありましたが、それでもとても気持ちの良いオフィスだと感じました。引越し初日ということで、設備のトラブルも心配していたのですが、無事にスタートし、夕方17時半には無事に電話受付を終えることができました。年末年始に取り組んだ方が多かったのか、個人事業主の確定申告に関するお問合せが多いようでした。

まだ給与系のお問合せも多い時期ですし、2月からは確定申告に関するお問合せが本格的に増える時期になりますが、新しくなった札幌CCと少し前(と言ってももう4年以上前)に新しくなった大阪CCとで、お客さまのお問合せにしっかりと対応していきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 20:54 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月04日

新年のご挨拶 2021

新年明けましておめでとうございます。

新春を迎え、皆さまにおかれましては健やかに新年を迎えられたことと、謹んでお慶び申し上げます。

2020年は、新型コロナウイルス感染症が世界中に大きく影響を及ぼした年でした。事業者の皆さまにとって、先の見えない暗闇の中を歩むような一年であったと拝察します。私自身も、経営者として、刻々と変わる状況の中で、お客さまに対する責任、従業員に対する責任、そして社会に対する責任をどのように果たすべきか思い悩んだ一年でした。

弥生にとって2020年は、この困難な時期に事業者の皆さまのために、何ができるのかを真剣に考え、微力ながらもお役に立つために取り組んだ一年でした。弥生のミッション(使命)は、お客さまの事業インフラとして、中小企業、個人事業主、起業家の皆さまの事業を支えることです。法令改正に対応し、業務を着実に成立させることはもちろんですが、皆さまの事業の存続と成長についても、私たちが多少なりともお手伝いすることができればと、給付金・助成金や各種相談窓口など、行政等による事業者支援について情報発信を継続しました。

新型コロナ禍のなか、弥生自身の事業においては一定の成果を出すことができました。クラウドアプリケーション、デスクトップアプリケーションともに順調に利用が拡大し、過去最高の売上を達成することができました。弥生の会計事務所パートナー「弥生PAP会員」は、2019年12月末に10,000事務所を突破しましたが、以降も着実に増加しています 。さらに、2020年9月には新たに「記帳代行支援サービス」を開始しました。このサービスにより会計事務所の記帳代行業務の作業負担を減らし、会計事務所と事業者双方の業務効率化を実現していきます。

本年は、法令改正への取り組みや業務効率化の支援はしっかりと続けつつ、デジタルを前提とした業務プロセス再構築による抜本的な業務効率化にも取り組んでいきたいと考えています。会計業務、給与・労務業務における行政手続きの電子化(電子申告・電子申請)は着実に広がっていますが、日本における現状の社会的システムの多くは、紙での処理を前提としたものに留まっています。今改めて、デジタルを前提として業務プロセスの根底から見直すデジタル化を進めることによって、社会全体としての効率を抜本的に向上させ、社会的コストの最小化を図るべきだと考えます。弥生はお客さまの業務効率化を第一に、社会全体としてのDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むため、2019年12月に「社会的システム・デジタル化研究会」を5社共同で立ち上げました。さらに2020年7月には「電子インボイス推進協議会」を10社共同で設立し、業務プロセスのデジタル化に取り組んでいます。これらは中長期的な取り組みではありますが、一歩ずつ着実に前進していきたいと考えています。

また、弥生とオリックスが共同設立したアルトア株式会社が取り組んでいるのもデジタル化です。金融機関と協業し、事業者向け融資業務のデジタル化を実現することによって、金融機関には効率を、事業者には利便性をもたらしたいと考えています。

今年の干支(十二支)「丑」は、牛が大変な農作業をしっかり手伝ってくれる働きぶりから、「これから発展する前触れ・芽が出る」というような年になると言われています。弥生は「事業コンシェルジュ」としての挑戦と進化をこれからも続け、お客さまが事業を立ち上げて発展させる中で、お客さまが安心して業務を進められるようにバックオフィス業務、ひいては事業をサポートしてまいります。

末筆となりましたが、皆さまにとって本年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げるとともに、引き続き、弥生株式会社をご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

弥生株式会社
代表取締役社長
岡本 浩一郎
posted by 岡本浩一郎 at 11:34 | TrackBack(0) | 弥生