2021年01月20日

2035年電動車100%

1/18に行われた施政方針演説の中で、菅総理大臣は、「2050年カーボンニュートラル」を改めて宣言し、そのための施策の一つとして、「2035年までに、新車販売で電動車100%を実現」することを表明しました。「2050年カーボンニュートラル」自体はこの場が初ではなく、昨年10月の所信表明演説で既に宣言されていましたし、電動車へのシフトも昨年末に公表された「グリーン成長戦略」で「遅くとも2030年代半ばまでに、乗用車新車販売で電動車100%を実現できるよう包括的な措置を講じる」とされていましたが、「2035年」という明確な期限を菅総理ご自身が表明したことには大きな意味があると思います。

一方で、2030年代半ばまでガソリン車廃止という報道が続く中で、トヨタの豊田社長が言葉を選びながらも、電動化 = ガソリン車廃止という見方に「『反旗』を翻した」ことも話題になりました。

これは実は他人事には思えない部分があります。数年前の「クラウド会計ブーム」を思い起こすからです。とにかく電動にせねば、とにかくクラウドにせねば。似ていませんか。ただ、電動もクラウドも手段でしかありません。電動は温室効果ガスを減らし温暖化を防ぐという目的のための手段。クラウドは業務を効率化し、事業を成功させるという目的のための手段。そういった手段がいつの間にか目的化することはありがちではありますが、当事者としては複雑な思いです。

誤解のないように申し上げると、手段としてのクラウドには弥生は大賛成です。弥生は既に10年以上前からデータをクラウドに保管し、どこからでもアクセスできる仕組みを提供していますし(そういう意味ではトヨタはハイブリッド車であるプリウスをもう20年以上前から手掛けていますから本当にすごいことだと思います)、現在最もクラウドが浸透している個人事業主向けのクラウド会計ソフトでは過半のシェアを占めるNo.1です。それでも、いつの間にかクラウドが目的化する、クラウドであればよくわからないけれど問題は解決するという短絡的な思考には抵抗を覚えます。ですから、電動化でありクラウドがメディアにもてはやされている中でそういう姿勢を見せることは賢明ではないのかもしれませんが、豊田社長のフラストレーションはとてもよく理解できます。

ちなみに私は2050年カーボンニュートラル自体には賛成です。決して容易なことではないですが、目指すべきことだと思います。だからという訳ではないのですが、実は昨年秋に電動車を購入しました。電動車にも色々ある(これが混乱のもとなのですが)のですが、プラグインハイブリッド(PHEV)というものです。エンジンでも走れるし、電気モーターでも走れる。現時点の日本においてはこれが最適解だと思い、PHEVを選択しました。

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それから約2ヶ月半、約1,400km走りましたが、電動車のいい面も実感する一方で、その課題もひしひしと実感しています。とてもいい面もありますし、個人的には気に入っていますが、このままでは普及は難しいだろうな、というのが正直な感想です。今後電動車を検討される方も増えてくるでしょうし、電動車のメリット/デメリットについて少しずつお話ししてみたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:44 | TrackBack(0) | ビジネス