弥生の東京本社はこれまで秋葉原UDXの北側21Fおよび南側8F(一部)に入居してきました。それまでの神田から秋葉原UDXに移転したのが2015年のゴールデンウィーク(GW)。気がつけばアッという間という感じですが、既に6年経ったことになります。神田では4フロアに分散していましたが、秋葉原では念願の1フロアとすることができ、部署間のコミュニケーションは格段に改善されました。ITの聖地(オタクの聖地?)である秋葉原という立地も気に入っています。
一方でこの6年間で業容が着実に拡大し、結果的には1フロアに収まらなくなってきました。特に、オンライン融資サービスを手掛けるアルトアは当初21Fの一会議室でスタートしましたが、その後着々とメンバーが増え、専用のオフィスが必要になってきました。
こうして2018年6月に増床して生まれたのが8Fのスペースです。アルトアはようやく自分のオフィスを構えることができました(といっても弥生の契約スペースに間借りということは変わらないのですが)。同時に、いつでもイベントを開催できるスペースとしてヤヨイヒロバも整備しました。
それから3年弱。アルトアは試行錯誤は経ながらも、着実に前進してきました。会計データとAIを活用し、小規模事業者がこれまでよりも容易に資金を調達できるサービスを提供し、これがビジネスとして成立しうることを実証してきました。この4月からはこの「仕組み」を作るということに専念できるフェーズに入ったことは先日お話しした通りです。
ヤヨイヒロバも様々な用途に活用してきました。社内のキックオフミーティングや、全国のフィールドスタッフが集まっての研修会、はたまた新卒新入社員の歓迎ランチで新元号「令和」の発表を皆で見たのもいい思い出です。本ブログでは取り上げ損ねてしまいましたが、2019年3月の経理の日のイベントはお客さまをお招きしてヤヨイヒロバで開催しました。講演の後にビールを片手にお客さまとワイワイお話しするのは実に楽しい時間でした。2019年末から取り組んでいる社会的システム・デジタル化研究会の最初の一歩もこのヤヨイヒロバから踏み出しました。
今月頭にApril Foolに絡めてお話ししましたが、このGWで8Fを閉鎖します。これとあわせ、21Fはリモートワークとオフィスワークを組み合わせた新しい働き方に最適化したオフィスとして全面的にリニューアルします。アルトアのオフィスは21Fに出戻り(笑)。イベントスペースは、対面イベントが難しくなっている現況を鑑み、オンラインイベント用のスタジオを整備します。
正直金銭面だけで言えば、当面は8Fスペースを維持し続けるという選択肢もありました。増床してからわずか3年ですし、アルトアのオフィスにも、ヤヨイヒロバにも思い入れはありますしね。とりあえずそのままという選択の方が楽はラクです。逆に引越し作業は面倒。実際問題として、8Fの撤収、21Fのリニューアルは、足元で言えば費用/投資増です。
引越し前の8Fヤヨイヒロバの様子: 壁際に段ボールが積み上がっています。あれ、ダーツをやっている人が(笑)
アルトアオフィスも引越し準備中: お昼休みでちょっとお疲れ?
それでも今回、このタイミングでのオフィス・リニューアルに踏み切ったのは、新型コロナウイルス禍が完全に去ったとしても、弥生の働き方は以前の働き方に戻ることはない、ということを明確にするためです。弥生は、当たり前のように会社に行くというかつての働き方にはもう戻りません。リモートワークとオフィスワークを適切に組み合わせることによって、ワークライフバランスを改善すると同時に、最大のアウトプットを目指します。
もっとも最適な働き方は時代とともに変わっていきます。リモートワークが当たり前のものとなり、最近話題に上るようになった週休3日が一つの選択肢になっていくと同時に、いつか再び、皆で集まることの価値がより評価されるようになることもあるでしょう。最適な働き方が時代とともに変わると同時に、オフィスのあり方もまた変わっていくでしょう。個人的にはやはりお客さまをお招きできるイベントスペースはいつかどこかで復活させたいと思っています。
リニューアル後の21FはGW後にご紹介したいと思いますので、お楽しみに。