前回お話しした通り、昨日、E-INVOICING EXCHANGE SUMMIT VIENNAに登壇しました。これは電子インボイスに関する国際会議で、ヨーロッパでは年に一回開催されています。
今回は、新型コロナウイルス禍の影響により、ウィーンの実会場とオンライン配信のハイブリッド運営。私はウィーンの実会場に行きたかったところですが、今回はそうもいかずZoom経由での参加になりました。前日にデジタル庁の方が日本のPeppolに対する取り組みを発表していたこともあり、今回のイベントでは日本が注目の的でした。
私は、民間の立場から電子インボイス推進協議会(EIPA)の活動を紹介しました。持ち時間は15分。この種の登壇としては、まず最初にユーモアで場を温めるのが定石。ということで、「カンファレンス最終日の最後のセッションということで、皆さんお疲れだと思うけど、ここ日本はもう午後10時だから、勘弁してよ」と笑いをとりにいったのですが、配信設備の関係でこちらからは会場の反応を伺うことができず、場が温まったのかどうかもわからず、やや不安な滑り出しとなりました。
仕事上、英語でやり取りする機会はそれなりにありますが(OpenPeppolとの定例は2週間に一度開催していますが、もちろんすべて英語です)、多数のオーディエンスがいる国際会議での発表は実に久し振り(前回はおそらく2016年にLendIt USAで登壇した時)。久し振り、なおかつ今回は場の空気が読めないリモート参加で私にしては珍しく少し緊張しました。
自分の登壇時にスクリーンショットは撮れなかったので、これは待機中の様子
私のプレゼンを自宅で作業しながら聞かれていた関係者の方からは、ご家族から「この人、日本人? フランス人の英語に聞こえる」と言われたとのことでした(笑)。私は中高の英語の先生がアメリカ人(と日本人)だったので、かつてはネイティブの方からは「あー君の英語は、アメリカだよね、しかもカリフォルニア」と言われていたのですが、最近は英語で話す機会が減ったこともあり、ちょっと質が落ちたようです(泣)。今回、私がお話しした内容(資料)については、EIPAのウェブサイトで公開しています。
さて、今回はリモート参加となった訳ですが、会場の様子を見ていて驚いたのが、(パッと見)皆マスクをしていないこと。欧州でも感染者数はまだそれなりにあるはずですが、もうAfterコロナということなのでしょうか。そういえば、11月にアメリカはLas Vegasで開催される大規模イベントにお誘いいただいたのですが(これも日本からの参加は残念ながら断念する見込み)、こちらはワクチン接種/マスク着用が条件となっていました(陰性証明では不可)。基準は異なりますが、新型コロナウイルスが根絶されずとも、日常生活であり、社会的活動を取り戻す方向になっているのかと思います。
日本でも今日で緊急事態宣言が終了となります。まだ新型コロナウイルス禍がなくなった訳ではありませんが、良くも悪くも新型コロナウイルスと共存しつつ、日常生活であり、社会的活動を取り戻していく転換点になることを願っています。ちなみに、来年のヨーロッパでのE-INVOICING EXCHANGE SUMMITは来年9月にLisbonで開催とのこと。Lisbonには一度行ったことがありますが、いい街です。来年こそは現地で参加したいところです。