2022年03月30日

経理の日 2022

明日3/31は経理の日です。期末&月末ということで、日本全国でビジネスの土台である会計や請求といった経理業務に携わっている方々に敬意を表する日。3&31ということで、3月の「弥生」と月末(晦日)の「Misoca」が一緒になったことを記念して2016年にできました(日本記念日協会によって、ちゃんと記念日として認定されています)。早くも今年で7回目の経理の日ということになります。

本ブログでもお話しした通り、一昨年7月に会社としての弥生(弥生株式会社)とMisoca(株式会社Misoca)は合併しており、今では弥生株式会社の下でのONE TEAMです。経理の日は、このONE TEAMの想いを表す日として大事な一日です。

かつての経理の日は、ヤヨイヒロバでお客さまにも参加いただくイベントを開催していましたが、新型コロナウイルス禍においてはそうもいきません。新型コロナウイルス禍初期の一昨年は、物理的なイベントを企画していたものの、急遽オンラインでできることだけに絞らざるを得ませんでした

昨年、そして今年はオンラインを前提として色々な企画を練っています。今年の特設サイトはこちら。見ていただければお分かりいただけるかと思いますが、経理LOVE/会計LOVEが溢れた特設サイトになっています。

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お金×ファンタジーの話題マンガ『女騎士、経理になる。』原作者のRootportさんの「会社を人間の身体に例えると、経理は自律神経のような存在でしょうか。対して社長は脳、営業は手足、財務部は心臓、お金の流れは血液といったところです。」という例えには思わずうんうんと頷いてしまいます。

スモールビジネスの経理担当者525人に聞いたアンケートで、「経理の仕事/経理として働くことは好きですか」という質問に対し、実に8割弱の方が「はい」と答えているのは、皆さんの会計や経理に対する愛を感じます。現役経理・財務担当者3名の座談会も「経理大好き!」満載です。「仕訳って本当にすばらしい」「会計のしくみには惚れ惚れします」というのは、会計や経理に携わるものとしては同感です。

期末&月末ということで、経理担当者の方もお忙しいと思いますが、息抜きがてらご覧いただければと思います。4/13(水)締め切りのプレゼント企画もありますので、ご応募をお待ちしております。

一点気になるのは、先ほどのアンケートで、「今の働き方に満足していますか」という質問に対し、満足している/やや満足しているという回答が53.5%とやや低かったことでしょうか。経理や会計の仕事は好き、でもリモートで完結できない、月末や月初は残業が増えがちといった問題意識があるのかと思います。弥生としては、経理や会計の仕事はもちろん好き、また、自分のペースで効率よく仕事ができ、働き方にも満足しているという方が大多数になるよう、もっと頑張らなければならないと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:04 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月28日

ワクチン3回目

3/15の申告期限日が過ぎ、弥生カスタマーセンターへのお問合せ件数も目に見えて減ってきたとお話ししましたが、このタイミングで、私も少しペースダウン。本ブログは、過去ログを見ていただければ一目瞭然ですが、一月に10記事というペースで更新しています。3月の前半は申告期限に向けて更新がハイペースだったため、その分先週は1記事のみ更新とペース調整を行いました。

このホッと一息のタイミングで、ということで、先週は新型コロナウイルス・ワクチンの3回目の接種を受けてきました。PfizerPfizerときて、今回はModernaです。1回目/2回目に関しては副反応がキツいということで、Modernaを避けたのですが、3回目に関してはこの組み合わせだと抗体価が上がりやすいということで、あえてのModernaです。

会場はみなとみらいの横浜ハンマーヘッド。Modernaだからということもあるのかもしれませんが、予約は余裕で取れました。当日にも再確認したのですが、当日でも余裕で予約が取れる状況でした。横浜ハンマーヘッドは、ランニングで前を通る際に、集団接種で出入りされる方をよく見かけていたのですが、今度は自分が接種のために行くことになりました(さすがに走っては行きませんでした、笑。ざっくり片道3km、30分を往復歩きました)。

予約通りの時間に到着。やはりガラガラでした。接種に来る人よりも、スタッフの人数が多いような。3回目ということもあって、受付〜接種〜15分待機の流れもスムーズでした。職業柄(というよりも趣味かも)、どのようにオペレーションが設計されているか、興味津々で観察するのですが、1/2回目にもまして、全体としてオペレーションが洗練されてきていると感じました。例えば、スタッフが用紙を確認する際に、チェックすべき項目を確実にチェックできるように、該当項目だけがハイライトされて見えるカバー的なものが用意されていたり、15分待機も、待機終了時間を印刷するプリンターとそれをワンプッシュで起動するスイッチが用意されていたりと、オペレーション上のミスを防ぐ仕掛けが整備されていました。

私自身は理解できていないのですが、このオペレーション改善は地方自治体ごとにされているのでしょうか、あるいは国全体としてベストプラクティスの共有がなされているのでしょうか。地方自治体ごとに改善の努力をしているとすると、もったいないと感じました。もう一つの課題は、需要と供給のマッチングです。今回のように供給体制はしっかり整備されていても、ガラガラの状態ではもったいないと感じました。3回目の接種率は全国平均でまだ50%を超えていないので、本来はもっと需要があるはずだと思うのですが、3回目に関しては、供給体制は比較的早めに立ち上がったものの、3回目接種は2回目の6ヶ月後という時期的な制約で需要とうまくマッチできていないのかもしれません。

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さて、気になる副反応ですが、まあまあという感じ。2回目のPfizerと近い感じでした。接種当日は特段問題はなし。それでも早めに寝ることにしました。接種翌日、体温を測ると、わずかに熱があります。接種した腕以外は、痛いとか、辛いということはないのですが、だるいという感じ。日常生活に支障はないけれども、だるいため、バリバリ何かをするぞ、という気分にはなりません。それでも、一応当日に予定されていたタスクは(もともと最小限にしていたこともあり)こなすことはできました。まあ、でもだるいはだるいので、割り切って一日お休みとした方がいいかもしれません。

今年こそは日本脱出したいということをこの1月にお話ししましたが、この3月から、ワクチンを3回接種していることが確認できる証明書を保持している人は、一部の国からの帰国の場合を除き、日本への入国後の自宅等待機が不要となっています。まだ状況は流動的ですし、実際に行くかどうかの判断は迷うところではありますが、一歩前進ではありますね。
posted by 岡本浩一郎 at 21:49 | TrackBack(0) | パーソナル

2022年03月23日

他山の石

3/15(火)の申告期限日が過ぎ、弥生カスタマーセンターへのお問合せ件数も目に見えて減っています。正確に言えば、最終日である3/15(火)のお問い合わせもそこまで多くありませんでした。さすがに最終日まではもつれこまないように、最後の週末である3/12, 13とその翌日の3/14で終えた方が多かったのかと思います(もう一つの要因としては、今回は新型コロナウイルスの影響により個別申請での延長も認められていますので、最初から3/15を期限ととらえていない方も一定数いらっしゃったものと思います)。

期限日前日である3/14(月)からe-Taxの接続障害が発生しましたが、弥生カスタマーセンターへのお問合せがそこまで増えなかったのは、もう申告のピークが過ぎつつあったということだったのでしょうね(とはいえ、弥生側で確認できる送信エラー件数は相当な数であり、かなり多くの方に影響はあったことは事実です)。

既にご存じの方も多いと思いますが、3/18(金)に国税庁から障害に関する情報が更新されています。申告期限を越えても、申告書の特記事項欄に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」である旨を記載した上でe-Taxで送信することによって、申告期限内の取り扱いとなる、ということはこれまでにもお話してきましたが、この取り扱いの期限が4/15(金)までということが明確化されました。

また、期限内に同様の注記をして書面で提出するという方法も国税庁から示されていましたが、この場合、電子申告時の青色申告特別控除の優遇(65万円控除)が認められるかわからない状態でした。これについては、書面申告でも期限内に65万円控除の申告書を提出していればのままでも65万円控除が認められる、一方で、書面申告の際に55万円控除の申告書としていた場合には、4/15(金)までに、申告書の特記事項欄に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」である旨を記載した上で、改めてe-Taxで送信することによって、65万円控除が認められるということが明らかになりました

上記の特記事項への記載方法、また、e-Taxが正しく送信されたかどうかをメッセージボックスで確認する方法については、こちらでご案内していますので、ご確認ください。

どんなシステムでも、障害を100%避けることはできません。それは残念ながら弥生自身が痛感していることです。ですから、今回のe-Taxの接続障害を一方的に糾弾する気持ちにはなれません。むしろ国税庁(および担当ベンダー)担当者の心境を思うと同情しかありません。正直に言って、弥生自身も申告期限前は本当にひやひやしています。過去には、申告期限最終日にクラウド・プラットフォームで障害が発生し(プラットフォームの問題なので、弥生自身はどうしようもない)、肝を冷やしたこともありました(この時は数時間で障害が回復し、なんとかお客さまの申告を終えられる状態になりました)。

また、これは有難いことではあるのですがユーザー数が年々増えているため、結果的に処理性能が一時的に需要に追い付かないという事象も発生しています。基本的には先手先手で処理能力を増強するようにはしているのですが、需要の急増に追い付かず、一定時間、パフォーマンスが落ちてしまったという事象も発生しています。

もっとも、障害を避けることはできない、だけで片付けられる話ではありません。現実問題としてお客さまにご迷惑がかかるわけですから。仮に障害が発生したとしても、極力速やかに回復させる。その間も、お客さまに状況を正確にお伝えする、善後策を提示する。そういった観点では、今回の国税庁からの情報発信には大きな問題があったと思います(もちろん、内部的に障害を回復させるために全力で取り組んでいたということも重々承知はしています)。

今回の障害は弥生にとって他山の石です。同時に、システム安定稼働に向けた弥生(やその他業務ソフトベンダー)の日々の失敗や苦闘も国税庁にとっての他山の石になるのではないかと思います。国税庁も含め、業界として今回の障害から学ぶいいきっかけにしたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:07 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月16日

DX推進フォーラム2022

申告期限日から一晩明けて、社内も少しだけホッとした空気が流れているような気がします(私自身がリモート勤務なので、「気がします」にとどまります、笑)。

昨日お話しした通り、一昨日からe-Taxの接続障害が発生しており、結局そのまま申告期限を迎えてしまいました。しかし今朝には、弥生側から見えるエラーログも激減していることを確認できました。その後今日16時には、国税庁から「16 日(水) 14 時現在において、自宅等からの e-Tax による受信は遅滞なく行われています」というアナウンスが出されました。

これも昨日お話ししたように、今回の接続障害を受け、申告書の特記事項欄に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」である旨を記載した上でe-Taxを送信することによって、期限内の申告として認められるようになっています。いつまでこの延長申請が認められるかは発表されておらず、まだ時間はあるものと思いますが、もう再送信を試されてもいいのではないかと思います。

なお、申告は済ませたはずだけれど、本当に申告が受け付けられているかどうか不安という方は、e-Taxのメッセージボックスを確認すれば、申告が正常に受け付けられているかどうかの確認ができます。メッセージボックスを確認し、万が一申告が正常に受け付けられていないようであれば、上記のように「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」と補記した上で再度申告を行いましょう。

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さて、今日はちょっとした告知を。直前での告知になって恐縮なのですが、明日17日(木) 13:00-16:30にオンラインで開催されるDX推進フォーラム2022というイベントで登壇します。全体のテーマが「中小企業が変わる、日本が変わる」となっていますが、私は基調講演の第2セッションとして、「デジタルインボイスが目指す商取引のDX(Digital Transformation)」というタイトルで30分ほどお話しします。ちなみに基調講演の第1セッションは、初代デジタル大臣の平井議員による「デジタル田園都市国家構想と日本企業のDX戦略」です。

今回の私の登壇は、弥生の社長としてというよりは、電子インボイス推進協議会(EIPA)の代表幹事としてということになります。インボイス制度の開始が来年の10月に迫り、そのうち考えようという将来の話から、そろそろ準備を始めなければならない話になってきました。ただ、このインボイス制度を単なる法令改正対応で終わらせるのはもったいないと考えています。単なる法令改正対応は、どちらかと言えばやりたくないこと、でも法令だから対応せざるを得ないこと。そういった法令改正対応で終わらせるのではなく、デジタルを活用することにより、業務の圧倒的効率化を実現する大きなチャンスだと考えています。

EIPAが商取引をどのようにデジタル化しようとしているのか、そしてどうやって業務効率化を実現しようとしているのか。是非聞いていただければと思います。DX推進フォーラムは無料のイベントですが、こちらで事前登録が必要になっています。後半のパネルディスカッションでは、BCG時代の同僚の高津さん(IMD 北東アジア代表)も登壇されるようなので、こちらも楽しみです。

# たった今地震がありました。震源が福島県沖ということで、とても心配です。
posted by 岡本浩一郎 at 23:51 | TrackBack(0) | デジタル化

2022年03月15日

波乱の最終日

今年もこの日がやってきました。そうです、今年の確定申告期限(正確にいえば所得税の期限)は本日までです(ただし、今年は新型コロナウイルス禍の影響を受け、簡易な手続きで申告期限の延長が認められています)。先週末から追い込みをかけてなんとか終わったという方も多いかと思います。

一方で、昨日e-Tax(電子申告)をしようとしてエラーになっている方もいらっしゃるのではないかと思います。既に報道されていますし、国税庁からもアナウンスされていますが、昨日より、国税庁のe-Taxシステムで接続障害が発生しています。やよいの青色申告 オンライン(やよいの白色申告 オンライン)もしくはやよいの青色申告 22でe-Taxしようとする際には、この国税庁のe-Taxシステムに接続を行うため、「e-Tax受付システムへのログイン時に致命的なエラーが発生しました」といったようなエラーが発生する可能性があります。

ある意味厄介なのは、100%の確率でエラーになるということではなく、エラーになるケース、エラーにならないケースが存在するようです。今朝の時点でも、国税庁から「断続的につながりづらい状態が発生しており、未だ障害原因の解明には至っておりません」と発表されています。弥生側から見えるエラーログや、お客さまからのお問合せ状況を見ても、障害はまだ続いていると判断しています。

一方で今日が最終日ということで、どうするか、ですが、国税庁からはこの e-Tax の障害により期限内の申告が困難な場合には、1) 本日中に書面により提出する、もしくは2) 個別に申告期限を延長して、後日提出するという二つの選択肢が提示されています。

確実に今日中に済ませる場合には1) 書面ですが、この場合、書面で提出しても、電子申告等の優遇措置が受けられるかどうかが判然としていません。e-Taxで申告をするつもりが、障害でe-Taxが使えずに書面で提出するのですから、優遇措置を適用すべきだと思いますが、その可否は現時点で明らかになっていません。

このため、弥生としては、2) e-Taxによる後日提出を推奨します。この場合には、申告書の特記事項欄に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」である旨を記載した上で送信する必要があります(弥生製品での対応方法はこちらをご参照ください)。実は、これは新型コロナウイルス禍の影響で個別に申告期限の延長が認められる際と同じ方法です(こちらは、「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と記載することになっています)。

では後日というのはいつなんだ、ということになりますが、国税庁から障害回復の一報があるまでは待った方がいいと思います。多くの方が送信できないと何回もリトライすることによって、トラフィックが通常より増え、結果的に障害回復の妨げになっているものと思われるからです。上記のように後日提出が認められた以上、一旦リトライを止めて、国税庁の障害回復を待ちたいと思います。弥生としても状況を継続的に確認し、情報を発信していきます。

なお、このような状況で、申告は済ませたはずだけれど、本当に申告が受け付けられているかどうか不安という方もいらっしゃるかと思いますが、メッセージボックスを確認すれば、申告が正常に受け付けられているかどうかの確認ができます。ただ、今回の障害でメッセージボックスの確認自体もできない状態です。こちらも障害が解消されてから、メッセージボックスを確認、万が一申告が正常に受け付けられていないようであれば、上記のように「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」と補記した上で再度申告を行うことになるかと思います。

なお、もともとe-Taxではなく、紙での申告を予定していた方は、今回の障害によらず、本日が期限となります。一番簡単なのは、本日の消印で郵送することです。ただ、新型コロナウイルス禍の影響で、郵便局の夜間窓口の営業時間が短縮されていることが多いので、本日の消印での郵送を考えている方は、この段階で提出を予定している郵便局に電話し、何時までであれば本日の消印が得られるか確認しておくことをお勧めします。
posted by 岡本浩一郎 at 15:27 | TrackBack(0) | 税金・法令

2022年03月12日

どちらがお好み?(その5)

昨日書いていた記事なのですが、うっかりアップを忘れてしまったため、珍しく週末の更新です。

さてこれまで、確定申告に向けて弥生がお客さまに提供している選択肢についてお話しをしてきました。クラウドアプリか、デスクトップアプリか入力から始めるか、設定から始めるか手入力か、自動仕訳か。(ちょっとマニアックですが)、事業主勘定を使うか、「__(個人)」という取引手段を使うか。いずれも、弥生としては、お客さまがお好みの方を活用いただければいいと思っています。一方で、帳簿付けも確定申告もはじめてもしくは自信がないという方にはおススメがありますよ、とお話してきました。

確定申告期も終盤ということで、今回の「どちらがお好み?」シリーズもこれで最終回(の予定)ですが、最終回は、確定申告書の提出方法について。つまり紙で出力して提出するか、電子申告(e-Tax)で提出するか。もちろん弥生では両方ともサポートしていますし、お客さまがお好みの方でよいと思っています。一方で、この選択肢に関してもおススメはあって、それはe-Taxです。

その理由は単純で、昨年から紙での提出か、e-Taxかで税額に差が出るようになったからです。詳細は一年前のこの記事をご参照いただきたいのですが、紙での提出ではなく、e-Taxでの提出とした場合に、10万円多く控除が得られるようになります。ここでの控除はその額がそのまま税額から引かれるわけではないので、ピンとこないかもしれませんが、仮に所得税率を10%とすると(注: 所得税率は所得額によって変動します)、所得税は1万円下がることになります。手取りが1万円増えるわけですから、これは大きいですよね。また、これは本ブログでも度々お話ししていますが、青色申告特別控除は所得税だけでなく、住民税や国民健康保険料を下げる効果もありますから、これはもうやらないと損と断言できるかと思います。

ただ、紙は印刷して送るだけに対し、e-Taxは面倒くさいよ、と思われるかもしれません。確かにかつてのe-Taxは簡単とは言い難いものでした。それを簡単にするために、一昨年、弥生では「確定申告e-Taxモジュール」を新規に開発し、提供を開始しました。これであれば、どなたでも確実にe-Taxを簡単に完了できるという自信作です。実際、このモジュールを提供以降、Twitter等でも弥生でe-Taxがめちゃめちゃ簡単になったといった感想を多くいただき、とても嬉しく思っています。

一方、この「確定申告e-Taxモジュール」はMacには対応できていませんでした。技術的には対応は不可能ではないものの、様々な優先順位の中で対応を見送らざるを得ませんでした。当然、そのままでいいとは思っていません。そこで、今年、弥生では「確定申告e-Taxオンライン」を提供開始し、Macでも弥生内でe-Taxを完結させることができるようになりました。あれ、「確定申告e-Taxモジュール」と「確定申告e-Taxオンライン」では名前に違いがあると気が付いた方。するどいですね。そうです、これらは別物です。もともとは「確定申告e-Taxモジュール」のMac対応ということで準備を進めていたのですが、技術面での検証を進める中で、もっとお客さまにとって利便性の高い方式が可能になったため、これまた新しい機能として「確定申告e-Taxオンライン」を開発することになりました。

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確定申告e-Taxオンライン」の特徴は、マイナンバーカード(ICカード)を読み取るためのICカードリーダーが不要になったということです。ICカードリーダーの代わりに、皆さんがお使いのスマホを利用します。スマホに弥生が提供する「弥生 電子署名」アプリをインストールし、そのアプリからマイナンバーカードの情報を読み込むことによって、電子申告のデータに必要な電子署名を付与することが可能になっています。

「確定申告e-Taxモジュール」もそうでしたが、「確定申告e-Taxオンライン」も使っていただければ、「うわ、こんなに簡単なの」と実感いただけるものと思います。是非ご活用いただければと思います。なお、今年に関しては、Windows向けは「確定申告e-Taxモジュール」、Mac向けには「確定申告e-Taxオンライン」という二つの方式をプラットフォームごとに提供していますが、今後は、「確定申告e-Taxオンライン」に集約していきたいと思っています。

ということで、紙で提出 or e-Taxという選択肢については、弥生であればe-Taxもかんたん、ということで、e-Taxをおススメします。

さて、確定申告期間の週末は今週末が最後になります。まだ申告が終わっていないという方は、頑張りましょう。弥生をお使いであれば、いざ始めてしまえば、あれ、思ったよりサクサクできるな、と感じていただけるものと思います。頑張ってください、応援しています!
posted by 岡本浩一郎 at 21:03 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月09日

どちらがお好み?(その4)

3/15(火)の確定申告期限まで一週間を切りました。これまでお話ししているように今年は新型コロナウイルス禍の影響を受け、簡易な手続きで申告期限の延長が認められています。とはいえ、できれば早く終えてすっきりしたいものです。

あと一週間ないからもう間に合わない(泣)、と諦める必要はありません。今から一念発起して着手しても、まだまだ充分間に合います。余裕とは言いませんが、焦る必要はありません(今週日曜日の夜になったらさすがに焦りましょう、笑)。

さてこれまで、確定申告に向けて弥生がお客さまに提供している選択肢についてお話しをしてきました。お客さまに可能な限り選択肢を提供するのが弥生のポリシー。クラウドアプリでも、デスクトップアプリでも、お客さまの好きな方を使っていただきたいと考えています。もっとも、確定申告が初めてという方、あるいは、初めてではないけれど自信がない方については、やよいの青色申告 オンラインの方がおススメとお話ししました。

やよいの青色申告 オンラインは、まず入力してみることも、まずは設定を済ませることも可能であるとお話ししました。また、入力については、手入力もあれば、自動仕訳もあるとお話ししました。これもお好きな方を、ではあるのですが、少なくともメインの銀行口座は自動仕訳した上でカバーしきれない部分を手入力でという組み合わせがおススメとお話ししました。

今回お話しする選択肢は、ちょっとマニアックな(?)選択肢です。それは事業主勘定を使うかどうか。個人事業主の帳簿付けで一般的に必要となるのが、事業主勘定。事業をする上で、事業専用の現金、銀行口座、クレジットカードなどで完結すれば必要はないのですが、例えば、書籍を普段使っている(事業用ではなく個人用の)クレジットカードで支払った場合には、事業が個人(事業主)からお金を借りたということになり、事業主借という勘定科目を使う必要があります。

新聞図書費 10,000 / 事業主借 10,000

また、個人事業主は基本的に事業で稼いだお金で生計を賄うわけですから、どこかでは事業で稼いだお金を家計に入れる必要があります。例えば、事業用の銀行口座から生活費として200,000円を引き出した場合には、今度は事業が個人にお金を貸したということになり、事業主貸という勘定科目を使う必要があります。

事業主貸 200,000 / 普通預金 200,000

これは個人事業主が確定申告を終えるためには通らなければならない関門なのですが(事業主勘定をより詳しく知りたいという方は、こちらのスモビバ!の記事をどうぞ)、ありがちな躓きポイントでもあります。特に事業主「貸」か、事業主「借」かはどっちがどっちか混乱しがちです。

実は、やよいの青色申告 オンラインでは、この事業主勘定を使わないで済ませる方法があります。それは、現金(個人)、普通預金(個人)、クレジットカード(個人)という取引手段を使うことです。例えば、書籍を普段使っているクレジットカードで支払った場合にはこうなります。

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新聞図書費 10,000 / クレジットカード(個人) 10,000

また、事業用の銀行口座から生活費として200,000円を引き出した場合にはこうなります。

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現金(個人) 200,000 / 普通預金 200,000

これだとすんなり理解できますよね。実は、(個人)という取引手段は、内部的には、事業主借/事業主貸の補助科目として機能しているのです。これは、残高試算表を表示していただくと、貸借対照表上の事業主貸/事業主借という勘定科目の下に現金/普通預金/クレジットカードという補助科目があることがわかります(表示オプションとして、補助科目を表示、残高0を表示とした場合)。

個人事業主として帳簿付けは慣れたものだよ、という方はもちろん事業主勘定を使っていただければ何の問題もありません。一方で、帳簿付けも確定申告もはじめてもしくは自信がないという方は、この(個人)という取引手段をうまく活用いただければと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:53 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月07日

どちらがお好み?(その3)

前回は、やよいの青色申告 オンライン(やよいの白色申告 オンライン)を使い始めた際には、設定をスキップし、まず入力から始めることができるとお話ししました。まず入力してみれば、使い勝手も確認できますからね。一方で、もちろんのことながら、最初に設定を済ませてしまうことも可能ですし、必要とされる設定は最小限、かつ、わかりやすくなっているので、迷うことはありません、ともお話ししました。入力から始めるか、設定から始めるか、お客さまの好きなように進めていただければと思います。

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ところで、ここで入力というと、手入力でポチポチと打ち込むということを想像されるかもしれません。やよいの青色申告 オンラインには、かんたん取引入力という機能があり、これがメインの(手)入力機能です。借方/貸方や勘定科目といういわゆる仕訳の知識がなくても、実際に行った取引を入力すれば、その情報に基づいて適切な仕訳が生成されるようになっています。これ以外の(手)入力機能としては、仕訳の入力機能もあり、仕訳が得意だという方は、直接仕訳を入力することも可能です。とはいえ、特にこの種のソフトを初めて使う方が多いやよいの青色申告 オンラインでは、仕訳の入力を使う方はさほど多くありません(上級者向け機能と考えていただいて結構です)。

一方で、やよいの青色申告 オンラインではもう一つの入力機能として、スマート取引取込という機能があります。これは、インターネットバンキング等とやよいの青色申告 オンラインをSMARTという仕組みで連携させることにより、例えば銀行の明細を自動で取込み、その情報に基づいてAIが自動で仕訳を生成する機能です。手で一件一件入力するのではない、いわゆる自動仕訳機能/AI仕訳機能です。

これまでにもお話ししてきた通り、お客さまに選択肢を提供するのが弥生のポリシー。その観点では、かんたん取引入力(手入力)でも、スマート取引取込(自動仕訳)でもどちらでも好きな方をということになります。ただ、せっかくこれから始められるのであれば、やはり自動仕訳をご活用いただきたいと思います。

少なくともメインで利用されている銀行口座の明細を自動で取込むだけで、圧倒的な業務効率化につながります。法人の場合は、インターネットバンキングに手数料が必要となるケースも多いため、インターネットバンキング自体を利用していないという法人も珍しくないのですが、個人の場合は、一般的にインターネットバンキングは無料で利用できますから使わない手はありません。そしてインターネットバンキングを利用しているのであれば、それをやよいの青色申告 オンラインに是非連携していただければと思います(ただし、個人でも事業性の口座については、法人に準ずる口座を利用することを求める、また、その際にインターネットバンキングに手数料が必要となる金融機関も一部存在します)。

ただし、自動仕訳といっても、最初から完全に自動という訳ではありません。銀行口座の明細であれば、明細に付随する振替先などの情報をもとに勘定科目を推論します(わかりやすい例で言えば、XX電力だったら水道光熱費、など)。この推論は、最初は多くのユーザーが実際に利用している勘定科目が選ばれますが、特定のお客さまにとって正解とは限りません。そのため、特に当初(例えば最初の一ヶ月分)はしっかりチェックして、必要に応じて修正が必要です。そうやって学習が進めば修正量が徐々に減り、逆に自動で処理できる割合が高まっていきます。

このため、慣れた人ほど、今年分であれば期限も迫っているし、自分で手入力した方が早いと思われるかもしれません。ただ、今回学習が進めば、今年の申告だけでなく、今後の記帳であり、次回の申告も圧倒的に楽になります。今回いかに終えるかだけではなく、今後も効率的にしようと思えば、やはり自動仕訳を活用していただきたいところです。

ということで、手入力か自動仕訳か。基本はお好きな方をということになりますが、おススメとしては、少なくともメインの銀行口座は自動仕訳した上でカバーしきれない部分を手入力でという組み合わせです。
posted by 岡本浩一郎 at 21:41 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月04日

どちらがお好み?(その2)

前回は、青色申告ソフトとして、クラウドアプリ(やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン)とデスクトップアプリ(やよいの青色申告 22)があるとお話ししました。白色申告の場合には、やよいの白色申告 オンライン一択(しかも永年無料!)ですが、青色申告に関しては、どちらでもお客様の好きな方を使っていただければいいと考えています。ただ、確定申告が初めてという方、あるいは、初めてではないけれど自信がない方については、やよいの青色申告 オンラインの方がおススメとお話ししました。

ということで、やよいの青色申告 オンラインを選んだとします。やよいの青色申告 オンラインでは、ホーム画面でまず「今すぐ「やよいの青色申告 オンライン」を始めます」と表示されます。

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実はここで、再び選択肢があります。「まず入力する」か、「先に設定する」か。青色申告ソフトもそうですが、業務ソフトというと、一般的には使い始めるためにはまず、設定が必要です。ただ、この設定のプロセスで疲れてしまい、せっかくソフトを活用してと意気込んでいたものの、設定だけで挫折してしまったという方もゼロではありません。

そのため、やよいの青色申告 オンライン(やよいの白色申告 オンライン)では、面倒くさい設定の手順を後回しにして、まず入力するということも可能になっています。設定だけだとまったく進んだ感はありませんが、入力を始めて、例えば1月分だけでも入力が終われば、もう12分の1は終わったと実感できますからね。

また、お試しという意味でも、まず入力を試してみることには意味があります。苦労して設定を乗り越えて、いざ入力しようとしてみたら、使いにくくて即断念という可能性も否定できないからです。設定を済ませる前に入力できるということは、本格的に使い始める前に使い勝手を確認できるということです。もっとも、弥生の場合には、使いやすさには定評がありますから、入力で断念するという心配はご無用ではありますが(笑)。

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ということで、設定を一旦後回しにしていただくことが可能ですが、とはいえ申告を終えるまでには設定が必要になります。やよいの青色申告 オンラインの設定は、とにかく最小限、かつ、はっきりわかりやすくということにこだわっています。必要な設定はたった4種類。しかも消費税申告義務がない、あるいは、固定資産がないという場合には、それらの設定は不要です。ということで、弥生の場合には、設定で断念することもないはずです。ですので実は、設定から始めていただいても全く問題はありません。
posted by 岡本浩一郎 at 18:53 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月01日

新たな旅立ち

本日2022年3月1日(火)に弥生の株主はこれまでのオリックス株式会社からグローバルな投資ファンドであるKKRに変わりました。このタイミングで、オリックスからの役員は皆さん退任となります。2014年12月にオリックスグループ入りをしてから早7年ちょっと。2014年には、まだまだヨチヨチ歩きだった弥生オンライン(クラウドアプリ)は、弥生としての確かな事業の柱になりました。その弥生オンラインのラインアップ強化のために、Misocaをグループの一員として迎えることもできました。2017年にはオリックスの金融ノウハウを活かし、アルトアを立ち上げることもできました。またこの間には、東京の移転大阪の移転名古屋の移転広島の新設福岡の移転仙台の新設札幌の移転/営業所新設と、弥生の職場環境もすべて変わりました。弥生の成長をしっかりと、かつ温かく見守ってくれたオリックスの皆さんに心から感謝したいと思います。

一方で、株主は変わっても、事業としての弥生はこれまで通りです。弥生株式会社の新たな役員構成は、株主からの役員以外は、従前通りです。2020年にジョインしていただいた社外取締役の太田さん、林さん、社外監査役の鈴木さん、塚田さんも引き続き社外役員としてお力添えいただきます。オリックスからの役員とは入れ替わりで、新たな株主であるKKRから2名の社外取締役(谷田川さん、原田さん)、そして社外監査役(キャシーさん)が本日就任されました。今後、KKRの皆さんにも、弥生のさらなる成長をしっかりと、かつ温かく見守ってほしいと思っています。

ただ、弥生としては、温かく見守ってほしいと思っているわけですが、それは双方向の想いなのでしょうか。KKRとして、弥生には大いに問題あり、という認識であれば、そうも行かないでしょう。

以前お話ししましたが、新聞等で報道された譲渡価格を考えれば、KKRとして弥生を高く評価していることは間違いありません。もっとも、弥生が完璧だと思っているということでもありません。弥生にはもっとできること/やれることがある。主体はあくまでも弥生ですが、それを株主としてバックアップすることによって、今後の成長をより確実なものにしようと考えているはずです。それが株主としての投資ファンドの存在意義です。

これは弥生自身の認識ともずれはありません。私たち自身は、弥生のことをどう評価しているのか。これはあくまでも主観であり、絶対的なものではありませんが、私自身が今の弥生に点数を付けるとすると、65点から70点ぐらいではないかと考えています。落第点ではない、一方でとても高く評価できる状況ではないと思っています。

私たちがお客さまの業務を支えるために、やるべきことは確かにできています。一方で、もっとやるべきこと、やりたいことは山積みであり、それらを十分に実現できていません。足元での法令改正対応であり、今できる範囲での業務効率化も重要。一方で、将来に向けた、デジタルを前提としたあるべき姿の実現も重要。しかし、リソースの制約を踏まえると、私たちがやりたいことの全てを、やりたいと思うペースで進めることはできていません。

こう考えると、弥生もKKRも基本的には同じ理解であり、同じ方向を向いていることがわかります。弥生はしっかりとした結果を出している。しかし、もっとできることがあるはずだ。弥生がKKRというパートナーを得て、弥生の進化を加速させるために、何ができるのか、何をすべきなのか、をしっかりと議論していきたいと思っています。

今日は、弥生にとって、新しい旅立ちの日です。これから起こること、これからできることに、ワクワクしています。 
posted by 岡本浩一郎 at 19:29 | TrackBack(0) | 弥生