2022年08月03日

段階的アプローチ

7月から開始したTVコマーシャルについて、弥生としてはほぼ初めての試みとお話ししました。実は別の意味でも、弥生としては新しい取り組みです。それは、弥生会計 オンラインのような特定の製品/サービスを直接的に宣伝する広告ではないということ。

弥生ではこれまで、例えば確定申告期にはやよいの青色申告 オンラインのインターネット広告を行ってきました。これらは直接的にその製品/サービスの利用を促すものです。これに対し、見ていただければわかりますが、今回のTVコマーシャルは、具体的な製品/サービスには言及していません。弥生が実現する経理のデジタル化によって、業務が効率化され、やりたいことに集中できるスモールビジネスの皆さんの姿を描いています。つまり、弥生の想いであり、提供する価値を表現しています。そういった意味で、直接的に販売増を目指す製品広告ではなく、ブランド広告と位置付けられます。

2022080301.jpg

実はこの取り組みは昨年公開したブランドムービー「上を向いて歩くあなたと。」からつながっています。昨年はTVコマーシャルにまでは踏み込みませんでしたが、業務ソフトの提供だけではなく、起業・開業支援なども含めスモールビジネスのあらゆるステップを支え続けたい、という弥生の想いをブランドムービーとして作成し公開、また多くの方に見ていただくためにインターネットでの広告も出稿しました。ブランド広告だけにこれが直接的な売上増につながった訳ではありませんが、見ていただいた方には好評で、弥生が定期的に行っているブランド調査でも、ポジティブな効果が確認できました。これを受けて今年は、TVコマーシャルの作成と放映に踏み切ったという流れです。

本件に限りませんが、まず小さな形で試してみて、効果を検証した上で次のステップに進むという段階的アプローチは、弥生が常に意識していることです。小さな形で、と言いつつも、昨年のブランドムービーの作成とインターネットでの広告出稿でも数千万円はかかっていますので、それなりな議論になりました。お客さまからいただいた売上ですから、それをどんな有意義な形で使うのかは、いつも真剣な議論になります。

結論から言えば、来年10月からのインボイス制度によって、経理業務のあり方が大きく変わるタイミングにおいて、弥生の広告宣伝もあり方を変えるべきという判断に至りました。ただ、知見が限られる中で、いきなり大掛かりに資金を投入するのではなく、まず最初(昨年)は、ブランドムービーの作成とインターネットでの拡散、そしてその経験を踏まえて、今回のTVコマーシャルに踏み切ったという訳です。

段階的アプローチは弥生が常に意識していることと書きましたが、いきなり大胆な行動をとらない/とれないというのは、弥生の強みであると同時に、弱みでもありますね。段階的アプローチで効果を検証しつつ着実に積み上げるということは基本的には良いことだとは思っていますが、これだけ変化の激しい時代の中では、弱みを最小化し、できるだけ強みとできるように、もっと短サイクルで段階的アプローチをとれるようにしないといけないと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 20:52 | TrackBack(0) | 弥生