確定申告期間に入って、二週間弱が経ちました。2月も今日で終わり、明日からは3月ということで、確定申告期間も後半戦に入ります。少しずつでも準備を進めていれば、もうゴールが見えてきているのではないでしょうか。まだ着手していないというのんびりやさんは、さすがに着手するタイミングです。どうしても気が乗らない場合には、終わらないと帰れない(笑)という経費精算カフェのような場所を活用するのも手かもしれませんね。
着実に準備を進めてきた人であれば、申告書は完成し、あとは実際に申告するばかりという方も増えてきているのではないかと思います。申告する方法としては、紙で出力して提出するか、電子申告(e-Tax)で提出するか。おススメはやはりe-Taxです。
本ブログでこれまでも度々お話ししていることですが、2021(令和2)年の申告から、紙での提出か、e-Taxかで税額に差が出るようになりました。詳細はこの記事をご参照いただきたいのですが、紙での提出ではなく、e-Taxでの提出とした場合に、10万円多く控除が得られるようになります。ここでの控除はその額がそのまま税額から引かれるわけではないので、ピンとこないかもしれませんが、仮に所得税率を10%とすると(注: 所得税率は所得額によって変動します)、所得税は1万円下がることになります。手取りが1万円増えるわけですから、これは大きいですよね。また、これも本ブログでも度々お話ししていますが、青色申告特別控除は所得税だけでなく、住民税や国民健康保険料を下げる効果もありますから、これはもうやらないと損と断言できるかと思います。
そうだよね、じゃあe-Taxといきたいところですが、e-Taxって面倒くさいんじゃないの、大変じゃないのと思われる方も多いかもしれません。確かにかつてのe-Taxはそれなりに敷居の高い物でした。しかし実は、弥生シリーズを使ってのe-Taxは、ここ数年で劇的に簡単になっています。
2019年までは弥生シリーズからe-Taxで申告する際には、国税庁が提供するe-Taxソフトをご利用いただいていました。しかし2020年に、弥生シリーズ向けに「確定申告e-Taxモジュール」を新たに自社開発し、提供開始しました。自信作でしたが、実際に、弥生でe-Taxがめちゃめちゃ簡単になったという評価を数多くいただきました。
ただ実はこの「確定申告e-Taxモジュール」はMacに対応できておらず、この時点ではMacをご利用の方には引き続き国税庁のe-Taxソフトをご利用いただく必要がありました。当然そのままではいけないということで、「確定申告e-Taxモジュール」のMac対応を進めていたのですが、技術面での検証を進める中で、もっとお客さまにとって利便性の高い方式が可能になったため、これまた新しい機能として「確定申告e-Taxオンライン」を開発し、提供を開始しました。これが昨年のことです。結果的に昨年の申告ではWindowsのお客さまは「確定申告e-Taxモジュール」、Macのお客さまは「確定申告e-Taxオンライン」をご利用いただくことになりました。
しかしこの二つを両方試していただくとわかるのですが、どちらが簡単かというと、後発ということもあって、「確定申告e-Taxオンライン」です。ということで、遠回りになってしまいましたが、今年の申告からは、WindowsでもMacでも「確定申告e-Taxオンライン」をご利用いただけるよう対応を行いました。
「確定申告e-Taxオンライン」の特徴は、マイナンバーカード(ICカード)を読み取るためのICカードリーダーが不要であるということ。ICカードリーダーの代わりに、皆さんがお使いのスマホを利用します。スマホに弥生が提供する「弥生 電子署名」アプリをインストールし、そのアプリからマイナンバーカードの情報を読み込むことによって、電子申告のデータに必要な電子署名を付与することが可能になっています。
マイナポイントのために、ここ一年でマイナンバーカードを取得された方も多いと思います(もしまだという方は是非今日中に申請だけでいいので済ませましょう)。これを機にマイナンバーカードとお持ちのスマホと弥生シリーズでe-Taxにしてみませんか。「確定申告e-Taxオンライン」を使っていただければ、こんなに簡単なんだ、と良い意味で驚いていただけるはずです。