3/16(月)の期限までに確定申告を済ませましょうということで、今日からやよいの青色申告 オンラインを利用して、取引の入力から申告書の作成までご紹介していきたいと思います。2月中は取引の入力のご紹介、そして3月には決算書・申告書の作成をご紹介します。申告期限に余裕を持って間に合うように、3/9(月)の最終回(e-Tax)まで全8回でお届けしたいと思います。
第1回となる今回は、取引入力の基本となる「かんたん取引入力」をご紹介します。多くの取引を効率よく入力するために便利なのは次回ご紹介する「スマート取引取込」なのですが、いったん取り込んだ取引の編集も含め様々にご活用頂けるのが「かんたん取引入力」ですので、まずこちらからご紹介します。
以前もお話ししましたが、このかんたん取引入力は、弥生会計/やよいの青色申告(デスクトップアプリケーション)で、簿記を知らなくても簡単に入力ができると定評のある、「簡単取引入力」を進化させたものです。簿記を知らなくてもと書きましたが、借方/貸方といった仕訳を意識せずに、事業上で発生したこと、すなわち取引を入力する仕組みです。
では、早速ですが、売上を入力してみましょう。新規登録で「収入」のタブを選びます。
画面は極めてシンプルですね。ここでは、7/31付けのコンサルティングフィーの売上を登録しています。最低限必要なのは、取引日、科目、取引手段、そして金額(必須項目には、項目名に赤字のアスタリスクが付いています)。ここで言う取引手段とは? 迷った場合は、項目の右にある「?」の上にポインタを持っていくと、解説が表示されます。曰く「取引の支払いや受け取りの手段を選択します」と。例えば売上を現金で受領すれば取引手段は「現金」ということになりますが、ここでは、事業間の売上ではより一般的な「売掛金」を選択します。売掛金を選択した場合には、その回収予定日を入力することもできます。
もう一つの事例。こちらは原稿料が振り込まれたというケースなのですが、個人事業主が原稿料など一定の報酬を受け取る際には、支払元が一定額を源泉徴収する必要があります。この事例の場合は、原稿料10万円に対し、源泉徴収が10,210円されている(よって差引89,790円が神田銀行に振り込まれた)ことになります。画面上の「うち源泉徴収税額」をチェックすると、源泉徴収税額を自動計算してくれる便利仕様です(源泉徴収税額の計算の仕方にはいくつかのバリエーションがあるため、実際の額と異なる場合には手で金額を変更することができます)。
次は、費用/支払いです。もうお分かりかと思いますが、新規登録で「支出」タブを選びます。ここでも最低限必要なのは、取引日、科目、取引手段、そして金額。先ほどは科目をさらっと流してしまいましたが、実際に躓きがちなのはこの部分かもしれません。ただ、ご安心ください。取引日の横にある「よく使う取引」という項目で、よく使われる取引を検索することができます。ここでは、家賃に関する取引を検索しています。
検索した中から、「事務所兼自宅家賃の支払い」を選択すると、科目に「地代家賃」、そして摘要に「事務所家賃(自宅共用)」が自動的に入力されます。あとは、取引手段と金額(と必要に応じ取引先)を入力するだけ。今回の取引手段は、自宅家賃も兼ねていますので、個人の口座から毎月1日引き落とされる想定です。
ここでワンポイントアドバイス。登録ボタンの横にある「同じ取引を続けて登録」に注目です。これをチェックした上で登録すると、入力内容はそのまま残ります(逆にチェックしていないと取引の入力後に項目はクリアされます)ので、続けて日付を変えて8/1付けで登録、9/1付けで登録といった入力ができます。これは今回のように、申告間近になって一年分の取引をまとめて入力する際に便利です。
さて、もう一息。今度は「振替」タブで入力してみましょう。先ほどは、売掛の売上で登録しましたが、売掛のままでは、預金残高は増えていきません(売掛による売上の入力はしても、その回収の入力をしていないために預金残高があわないという方は実は結構いらっしゃいます…)。画面を見て頂ければ一目瞭然ですが、売掛金から普通預金に「振替」をしています。簿記的には売掛金も普通預金も同じく資産ですが、資産同士での振替を行っているわけです。
実はこの取引は、一から入力する必要はありません。先ほど売掛の売上を登録しましたが、画面下部の「取引の一覧」で該当の取引を選んだ上で、画面中ほどにある「回収取引を入力」をクリックして頂ければ、取引日(売掛の入力時に入力した回収予定日)、振替元、金額が自動的に入力されます。後は、売掛金が振り込まれた先を選ぶだけです。なお、この際に振込み手数料を差し引かれた場合には、負担した手数料を「自己負担」として金額を入力することも可能です。
いかがでしょうか。「かんたん」取引入力だけあって、簿記や仕訳をご存じなくても、必要最小限の入力で取引が入力できることがご理解頂けたのではないかと思います。一般的な事業で発生する取引のほとんどはこの「かんたん取引入力」で登録することができます。また、源泉徴収税額の入力や、振込手数料の入力なども簡単に行える弥生ならではの「つかえる」仕組みです。
次回は、銀行明細やクレジットカード明細を一気に取り込んでしまうスマート取引取込をご紹介します。