2015年05月27日

弥生の天然水

秋葉原UDXの新オフィスになってから、既に多くの方にオフィスにお越し頂いていますが、皆さんが「お!?」と食いつかれるのが、眺め(東はスカイツリー、西は神田明神)ともう一つはこちら。

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ずばり「弥生の天然水」。写真は表面ですが、裏面には、販売者: 弥生株式会社と記載されています。ついに弥生がミネラルウォーターの販売に進出か、と思われそうですが、定款の変更はしていません。販売者の記載はあるのですが形式的なもので(おそらく法令上表記しなければならないのかと思います)、「非売品」とも書かれています。旧オフィスでは、来訪のお客さまには給茶器のお茶をお出ししていたのですが、秋葉原になってからは、こちらの弥生の天然水をお出ししています。

こんな独自ラベルまで作って、弥生も無駄ガネを使うようになったと思われるかもしれません。企業が豪華な新オフィスを構えたり、自社ビルを建てるようになると没落の始まりと言われます。弥生の場合は、新オフィスは豪華とは言えませんし、自社ビルでもありません。意外かもしれませんが、この弥生の天然水は実はコスト削減なのです。

これまで給茶器のお茶を出す場合には、それぞれの部署で誰かにお願いをしていたわけですが、お茶を出すのはその人の本業でもありませんし、決して付加価値の高い仕事でもありません。今回、来客用会議室エリアに冷蔵庫を設置し、その中に弥生の天然水を用意していますので、お客さまをお迎えする場合には、お迎えした人が冷蔵庫から必要な本数のボトルを取り出すだけ。要は、お茶出しという業務を無くしたかったのです(もちろんお茶出しには、もてなしという意味もありますし、どの会社でも不要と言い切るつもりもありません)。

では、ボトルのお水をお出しするとして、なぜ専用の「弥生の天然水」なのか。弥生の天然水のように自社ブランドのお水をお出しすることは最近増えているようで、IT業界ではY社さんとか、D社さんでも導入されているそうです。今回弥生として検討して初めて分かったのですが、実は、その方が一般に市販されるペットボトルのお水を買うより安くなりうるのです。昨今は特定の量販店向けのPB(プライベートブランド)商品が増えていますが、今回のお水の場合でも、仕入元が持っているNB(ナショナルブランド)商品より、弥生のPB商品とした方が安くなったのです。もちろん、一定のボリュームを購入するという条件付きですが、推測するに、NB商品はブランドを背負っていますから、一定以上の値引きはできないのに対し、PB商品とすることによってブランドによる縛りがなくなり、価格設定の自由度が高まるのかと思います。

弥生の天然水を飲んでみたい方は、是非弥生の新本社までお越しください。中身は普通のミネラルウォーターなので、何の変哲もありませんが…
posted by 岡本浩一郎 at 19:50 | TrackBack(0) | 弥生
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