2015年08月05日

二通りのアプローチ

前回、弥生のクラウド戦略はこの7年間、試行錯誤を続けながらも、着実に前進してきた、そして、試行錯誤したからこそ、より良い形に進化してきている、と書きました。

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これまでにも本ブログで何回かお話ししてきていますが、弥生のクラウド戦略は二通りのアプローチで成り立っています。一つがデスクトップアプリケーションのクラウド対応、そしてもう一つがクラウドアプリケーションの新規開発。しかし、7年前のYaaS宣言の時点では、基本的に後者のみを想定していました。クラウドアプリケーションを新規開発し、デスクトップアプリケーションと並ぶ事業の「柱」を目指す。その時点では、デスクトップアプリケーションはあくまでもデスクトップアプリケーションでした。

ただ、試行錯誤を続ける中で、デスクトップアプリケーションにクラウドサービスと組み合わせることで、デスクトップアプリケーションにもクラウドのメリットを提供するという方向に軌道修正を行いました。クラウドへのデータのバックアップおよびクラウドを通じたデータ共有を実現する弥生ドライブを2013年10月にリリース、また、クラウドを通じた外部データの取込みと自動仕訳を実現するYAYOI SMART CONNECTを2014年7月にリリースしました。

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注目して頂きたいのは、弥生ドライブも、YAYOI SMART CONNECTも全く新しいものではないということ。弥生ドライブのルーツは2003年から提供してきたデータバックアップサービスにありますし、YAYOI SMART CONNECTのルーツは2007年から提供してきたMoneyLook for 弥生にあります。そういった意味で、発想とサービス自体はもともと存在していたのです。それらを、デスクトップアプリケーションのクラウド対応という明確な戦略の下で、より汎用的な仕組みとして完全に再開発したということになります。

実際、弥生のお客さまのクラウドサービス利用という意味では、このデスクトップアプリケーションのクラウド対応のアプローチの方が先行しています。弥生ドライブに関しては、既に15万ユーザーにご利用頂いています。これはあんしん保守サポート加入者数43万のうち、1/3以上ということになります。

デスクトップアプリケーションのクラウド対応によって、特に既存のお客さまの利便性を向上させ、よりご満足頂く。一方で、業界のリーダーとして、弥生は市場を開拓する責務があります。これまで業務ソフトを利用されていない方にいかにご利用頂くか。これを担うのがもう一つのアプローチであるクラウドアプリケーションの新規開発です。

2014年1月には、全く新しいピュアなクラウドアプリケーションとして「やよいの白色申告 オンライン」をリリースしました。ご承知のように、これは2014年1月から、白色申告でも記帳が義務化されたことにあわせたものです。新たに記帳をしなければいけなくなった白色申告の方に、かんたん、そして気軽に利用頂ける申告ソフトを提供する。

さらに、このやよいの白色申告 オンラインを発展させ、2014年10月には「やよいの青色申告 オンライン」をスタートさせました。これも本ブログで何度もお話ししていることですが、節税という観点では白色申告よりも青色申告が圧倒的に優位。白色申告だった方が、スムーズに青色申告にステップアップできることを目指して提供を開始しました。

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お蔭さまでやよいの白色申告 オンライン、そして、やよいの青色申告 オンラインは大変好評を頂いており、3月末の時点で、個人事業主向けのクラウド会計ソフトとしてNo.1のシェアを獲得したことは本ブログでもご報告した通りです。一方で、やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンラインは、新たな市場の開拓を目指し、新たに立ち上がったばかりのサービスですから、ユーザー数という意味ではまだまだデスクトップアプリケーションを遥か後方から追いかける状況です。6月末時点の登録ユーザー数は49,415。新たな市場の開拓を進めつつ、シェアの向上はもちろんのこと、ユーザー数の着実な上積みを図っていきたいと考えています。

そして今回、やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンラインに次ぐ新たなクラウドアプリケーションとして登場したのが、今回リリースした「弥生会計 オンライン」です。次回から、いよいよ弥生会計 オンラインについてお話をしていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 09:46 | TrackBack(0) | 弥生
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