おサイフケータイとして利用するために必要なFelica(NFC-F)がついにiPhoneに搭載されるかもとお話ししましたが、その後9/7(日本時間9/8)にiPhone 7が正式に発表され、日本向けのモデルのみFelicaが搭載されることが発表されました。
事前情報通りだった訳ですが、個人的に想定外だったのが、日本向けのモデルのみ搭載されるということ、そして、Suicaのサービス開始が10月と思ったより早かったこと(JR東日本の発表はこちら)。
これまでiPhoneはずっとグローバルモデルとして展開されてきました。厳密に言えば、通信方式/対応周波数によっていくつかのバリエーションはあったのですが、機能として特定の地域向けに搭載されるというものはありませんでした。それが今回のFelica対応は、日本向けモデルのみ(iPhone 7が型番A1779, iPhone 7 PlusがA1785、逆に海外で買ったiPhone 7ではSuicaは使えないので注意が必要です)。中国市場での売行きが鈍る中で、着実に売れ、シェアも高い日本市場を重視したからという見方もありますが、どうなんでしょうね。前回お話しした通り、2017年4月以降のGSMA準拠のNFC対応スマートフォンにおいて、交通系への対応をうたう場合はNFC-Fへの対応が求められるようになっているため、今回は、早期の利用が見込まれる日本でのみ対応し、次回(iPhone 7S? iPhone 8?)にはグローバルでの対応となるのかもしれません。
Suicaのサービス開始が10月というのは嬉しい誤算です。ハードウェアとしての対応はできても、ソフトウェア面での対応や様々な検証作業も必要になるため、来年春ぐらいかなあ、と想像していましたので。ただ、今回のFelica搭載/Suica対応は、Apple社の提供するApple PayがSuicaにも対応したということで、おサイフケータイや、モバイルSuicaと同義ではありません。おそらく同じようには使えるが、どこまで使えるか(どうやって使うか)に関しては、まだ情報がはっきりしていない状況です。
Suicaとして電車に乗り降り(定期利用含む)できたり、買い物ができたりということはわかっていますが、モバイルSuicaで実現されているモバイルSuica特急券やモバイルSuicaグリーン券への対応はまだ不透明です。対応するようだ、という話は見受けられるものの、どうやってという詳細までは、まだ判明していません。
私自身モバイルSuicaのヘビーユーザーなのですが、使っている機能を整理してみると、
この他、交通系のおサイフケータイ機能として、
も利用しています。この中で、モバイルSuica/モバイルSuica定期券に関しては10月中に利用できるようになるようですが、その他については、少し時間がかかるかもしれませんね。ただ、Felicaが搭載された以上は、技術的なハードルはないので、時間はかかってもいずれは一通り利用できるようになるのではないかと思っています。
うーん、今回の記事はiPhone 7を購入するための言い訳そのものですね(苦笑)。ということで、先ほどiPhone 7 (128GB)の予約を済ませました。到着が楽しみです。