2016年11月30日

フルモデルチェンジ

明日から12月。給与計算業務を担当されている方は、12月分の処理までにはまだまだ余裕があると思われているかもしれませんが、ご承知の通り、12月と言えば年末調整。ゆっくりしている余裕はありません。ましてや今年に関しては、例年以上に早め早めに準備を進める必要があります。

何せ今年の年末調整では、始めて本格的にマイナンバーを取り扱う必要があります。さらに、源泉徴収票にもマイナンバーを記載するようになった関係で、今回から源泉徴収票が全く新しくなりました。これまでも源泉徴収票のフォーマットが若干変わることはありましたが、それらはいわばマイナーチェンジ。今回は全く新しくなったいわばフルモデルチェンジです。

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その違いは見て頂ければ一目瞭然です。左が昨年(平成27年分)の源泉徴収票。それに対して右が今年(平成28年分)の源泉徴収票。サイズがこれまでのA6サイズからA5サイズ(要は2倍)になりました。今年分から控除対象配偶者や扶養親族の名前が記載されるようになり、また、マイナンバーについては、本人だけでなく、控除対象配偶者や扶養親族の分も記載する必要があります。

ただし、マイナンバーを記載するのは、税務署に提出する分(+市区町村に提出する給与支払報告書)のみで、本人に交付する分には記載しないことになりましたので注意が必要です(参考pdf)。もちろん、弥生給与/やよいの給与計算では、本人交付分については印字しないという制御を行っていますし、弥生から販売している源泉徴収票のサプライでは、本人交付分のマイナンバー欄は印字対象外という事で模様が予め印字されています。

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用紙サイズが変わったことで業務も変わります。これまでは、A4 1枚に、源泉徴収票(税務署提出用)、源泉徴収票(本人交付用)、給与支払報告書(個人別明細書、市区町村提出用)×2の4帳票を一気に印刷することが可能でした。写真のA4 1枚を一人ずつ分印刷するということです。

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しかし、今回からは、まずA4 1枚で、源泉徴収票(税務署提出用)、源泉徴収票(本人交付用)を印刷し、次に別のA4 1枚で給与支払報告書(個人別明細書、市区町村提出用)×2を印刷するという二度手間になります。写真ではA4用紙が二種類ありますが、まず上の用紙(源泉徴収票)を1人ずつ分印刷し、次に下の用紙(給与支払報告書)に入れ替えて再度1人ずつ分印刷する必要があるということです。(なお、連続用紙+ドットインパクトプリンターでの印刷の場合は4枚つづりとなっていますから、用紙の入れ替えは必要ありません、また、もちろんのことですが、専用帳票ではなく、白紙への印刷も可能です)。

つまり、昨年までとは大きく変わるのが今年の年末調整処理です。少しでも早めの着手をお勧め致します。従業員の方も早めにマル扶を提出する等、協力してあげて下さいね。
posted by 岡本浩一郎 at 18:24 | TrackBack(0) | 業務
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