Windows Vista (Service Pack 2)の延長サポートがいよいよ4月11日に終了します。そう、もう2ヶ月を切りました。これ以降は、セキュリティ上の問題が発覚しても対策パッチ(セキュリティ更新プログラム)等が提供されないことから、Windows Vistaは「使うべきではないOS」になります。
3年前のWindows XPのサポート終了は、それまで使われてきたWindows XP端末の数の多さから半ば社内的な問題となりました。弥生でも、かなり前からWindows XPのサポート終了について情報発信し、早期の移行を働きかけました。それに比べると、今回のWindows Vistaのサポート終了はほとんど話題になっていないようです。
ただ、弥生ユーザーの統計を見ても、現時点でもWindows Vistaを利用されている方は多くはないものの、一定数いらっしゃいます。今一度利用されているPCの環境を確認し、もしWindows Vistaを利用されているようであれば、早々にWindows 10への移行をおススメします。
しかし思えばWindows Vistaは不幸なOSでした。開発コードネームは"Longhorn"。大成功したWindows XPを引き継ぎ、それを圧倒的に進化させるOSとして前評判は非常に高かったかと思います。2003年には当時まだまだ現役だったBill Gates氏がLonghornについて熱く語り、すごいなーと思ったのを覚えています。しかし、その後の開発は難航し(事実上一度リセットされたそうです)、ようやくリリースされたのは2006年の末。しかもリリースされても、めちゃめちゃ動作が重いと散々な評価でした。その甲斐あってか(?)普及は進まず、今回のサポート終了を前にしてもあまり話題になっていないのは皮肉なところです。
もっとも、Windows Vistaの反省を活かしたWindows 7が広く受け入れられたのはご存知の通りです。ちなみにWindows 7も既に延長サポート期に入っており、終了は2020年1月14日。実はあと3年しかありません。そういった意味で、今Windows Vistaから移行するのであれば、最新であるWindows 10が望ましいかと思います。