さて、いよいよ本日3/15(水)が平成28年分所得税の確定申告の申告期限日です。毎年定番の内容になってしますが、申告期限日に頑張っている方向けへのポイントを二つほど(昨年と同じ内容を再掲)。必要に応じ以前の記事も参考にして下さい。
1) 提出方法ごとのデッドライン
郵便での場合、当日消印が必要です。最寄りの大規模郵便局(夜間窓口のある局)で何時まで当日消印が得られるか確認してみましょう。e-Taxは真夜中の24:00で一律に締切です。e-Taxは、証明書の期限切れなど、思わぬ障壁にぶつかる可能性があるので、事前に送信の一歩手前まで辿り着けるか確認しておきましょう(そこで問題を確認したら、すぐに諦めましょう)。大穴は、税務署への持参です。翌朝職員の方が確認する前に、時間外収受箱に投かんすれば大丈夫(のはず)。ただし、これはあくまで抜け道であって保証はないので、自己責任で。
2) 間に合わない、書類が揃わない時
とりあえず出しましょう。もちろん確信犯的に、ほぼ白紙の申告書を出すのは絶対にダメですが、例えば、あの領収書が見つからないけど、という時は、その分は省いて一旦提出しましょう。必要に応じて再度申告することも可能です(修正申告、更生の請求については、木村先生のこちらの記事が参考になるかと思います)。
なお、本日3/15(水)は、確定申告書を提出する期限であると同時に、同時に(税金の還付ではなく)納付となった場合の納付期限でもあります。納付に際しては、今年からインターネット上の手続きでクレジットカードで納付することが可能になりました。手続きはこちらの「国税クレジットカードお支払いサイト」ですることができます。納税者の情報を利用者情報として入力しますが、申告書とのマッチングは氏名/住所/納付先税務署の情報で行っているようなので、くれぐれもお間違えないように。本当はマイナンバーを入力してマッチングさせる方が確実なのでしょうが、本サイトは国税庁長官が指定した民間業者(トヨタファイナンス株式会社)が受託し、運営しているため、マイナンバーの入力を求めることができないのかと思います。
ちなみに、利用者情報とクレジットカードの名義は一致している必要はありません(そもそもクレジットカードの情報としてはカード番号の入力が必要になりますが、カード所有者の名前を入力する必要がありません)。このため、FAQにもあるように、家族分の税金を自分のクレジットカードで払うことも可能になっています。また、クレジットカードの利用でクレジットカードのポイントは(今のところ)つくようですが、同時に、納税額1万円あたり82円の決済手数料が必要となるので、ポイントが本当にお得になるのか、慎重に考える必要があります。単純に言えば、1万円当たり82円相当のポイントが付く場合にはお得ということになるかと思います。ただ、今はお得であっても、お得ということは逆にクレジットカード会社の持ち出しになるということなので、将来的にはポイント付与の対象外になる可能性はあるのかと思います(電子マネーへのチャージなども昔はポイント付与対象だったものが、今はほとんどのケースでポイント付与対象外になっていますが、同様なことになりうるかと)。
ただ、一般的に納税のタイミングを可能な限り後ろにするという意味では、やはり納付の定番は振替納税かと思います。振替納税を選択する場合には、預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書を確定申告書と同封して提出することになります。
また、前回もお話しした通り、本日は、今年は白色申告で、来年から青色申告にしようという方が青色申告承認申請書を出すための期限でもあります。こちらもお忘れなく。
さあ、泣いても笑っても今日限り。最後の最後まで諦めずに頑張ってください!