2017年05月23日

原点

先日、入社二年目のHさんと一緒に、横浜のヨドバシカメラを訪問してきました。実はここは私の原点ともいえるお店。私が弥生の社長になったのは2008年4月ですが(思えば遠くにきたもんだ…)、入社後、初めて家電量販店の店頭に立ったのがこのお店だからです。

事件は現場で起きているという有名なセリフがありますが、ビジネスもまた現場で起きています。弥生にとっては、弥生製品をお買い上げいただく上で、家電量販店はとても大事な現場。弥生に入社後、私は店頭に立ちたいと何度も社内に訴えていたのですが、最初は全く取り合ってもらえませんでした。どうせ口だけでしょ、というところでしょうか(笑)。ただ、あまりにしつこく言ったため、これは本気で言っているかもしれない、とようやく信じてもらうことができ、初めて店頭に立つことができたのが2008年7月のこと。

店頭に立ちたいと自分で言い出したものの、正直内心はドキドキ。この時はHさん(こちらは上述のHさんとは別人で、今ではすっかりベテランです)が同行してくれたのですが、交代での休憩もあり、頼るわけにはいきません。そんな緊張の中で、30代半ばぐらいの男性の方が弥生コーナーに。間合いを見てお声掛けすると、業種はIT系のサービス業とのこと。経験のない人でも仕訳が入力できるか、申告書まで作成できるか、を気にされている様子。「実は...」と素性を明かし、なおかつ「私も以前は自分の会社で使っていたんですよ。業種もほぼ同じです」とお話しする。仕訳に関しては、発生するパターンは限られるので、伝票辞書に登録すると便利なこと、申告書については、法人の場合最終的には税理士にお願いすることが多いが、弥生でも基本的な書類は出力できることなどをご説明。5分程度お話ししたでしょうか。今日は検討だけで終わりかな、と思っていたところ、「せっかくなので」と弥生会計スタンダードをお買い上げ頂くことができました。レジまでご案内して、最後は記念の握手。私にとって、これが記念すべき自らの販売第一号となりました。

それから約9年。今回は、入社二年目のHさんが店舗担当となり、岡本さんからも援護射撃をして欲しいということでの店舗訪問となりました。入店後は店員の方にご挨拶をした上で、陳列状況のチェック。かつては、メーカー間の棚スペース争いが熾烈(かつ往々にして無法状態)で、弥生製品の陳列にも色々と問題があることも多かったため、しょっちゅう各地の店頭の状況を確認しては細かく指示を出していました。しかし今では、家電量販店のご理解も頂き、棚割りが予め決まるようになったこと、また、社員/フィールドスタッフ共に、体系的に棚スペースをメンテナンスできるようになっており、私が口を出す必要はほとんどなくなってきています。実際、今回も、大きな問題はなし。

そうこうしていると、お客さまが弥生コーナーに。再び間合いを見てお声がけすると、申告ソフトを探しているとのこと。こういった時に、無理やり弥生を勧めることはありません。自分は弥生の人間であることはお話ししつつ、どのメーカーが一番の売れ筋なのか(むろん弥生です…)、また、なぜそれが売れ筋なのか(使い勝手、みんなが使っている…)をお話ししたところ、無事にお買い上げ頂くことができました。Hさんにいいところを見せることができ、内心ガッツポーズです(笑)。

現場スタッフの頑張りもあり、今や私が家電量販店における陳列に細々と口をだすことはなくなりました。それでも安定的に高いシェアを維持/拡大することができるようになり、それもあって私が店舗を訪問することも以前に比べるとだいぶ少なくなりました。

しかし、改めて感じたのは、やはりここは自分にとっての原点であること。お客さまに直接販売し、その喜びを感じるとともに、お客さまの期待を裏切れないという緊張感をもつ。今後も、現場スタッフに迷惑と言われない範囲で(苦笑)、原点をしっかりと大事にし続けたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 23:36 | TrackBack(0) | 弥生
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