弥生の親会社であるオリックスは、本日1/24(水)に、中国の大手FinTech企業Dianrong(点融、ディエンロン)にUS$60M(約67億円)の投資を行ったことを発表しました。
Dianrongは、中国において、おカネを借りたい人と、おカネを貸したい人を結びつける融資仲介サービス、Pier-to-Pier (P2P) Lendingを提供しています。FinTechと言えば、米国のイメージがありますが、P2P Lendingを含めたAlternative Lendingの市場規模では、実は中国が世界最大。Dianrongは、その中国において、トップクラスのプレーヤーであり、特にテクノロジーに強いと言われている会社です。
私も昨年の半ばに上海のオフィスを訪問したのですが、非常に洗練されたテクノロジー基盤を構築しており、学ぶところが多々ありました。私自身は、ちょうどアルトアの立上げの真っ最中。DianrongはP2P Lending(融資の仲介)、アルトアはOnline Lending(アルトア自身が融資)、また、Dianrongは世界最大の市場でトップクラスのプレーヤー、アルトアは市場がまだほとんど存在しない日本において、まさに立ち上げている最中と、彼我の差は大きいものの、融資の在り方を変えたいという想いは共通であり、議論は大いに盛り上がりました。
Dianrongの創業者であるSoul(Soul Htite)は、P2P Lendingのパイオニアである米国Lending Clubの共同創業者でもあります。いわば、Alternative Lendingの創成期から携わってきた業界のリーダーの一人。もともとはOracleでエンジニアだったということもあり、やはりエンジニア出身の私から見るととても話しやすい存在です(と言っても仰ぎ見る存在ですが)。
アルトアは昨年末にようやく融資を開始することができましたが、Dianrongは猛烈なスピードで進化を続けており、彼我の差はなかなか縮まりません。今回、オリックスがDianrongの株主となったことから、今後も様々な形で議論する機会が増えるものと期待しています。世界の最新事例を吸収しつつ、日本の小規模事業に最適なサービスを提供していきたいと思っています。