2018年08月10日

中年起業家

私がアルトアを起業したのが、昨年の2月のこと。あれ、アルトアって弥生の子会社なんじゃないの? 確かにそうなのですが、私が構想し、自ら立ち上げた、そして私自身も少なからぬ出資をしていることもあり、私が起業した会社だと思っています(そういった意味では、グループ内起業と言えるのかもしれません)。

私はかつて自分の経営コンサルティング会社を起業していますが、当時は31歳。若手と言っても怒られることはないでしょう。2回目となる今回は、48歳。もはや若手とは言えず、いわば中年起業家。一方で、昨今では若い方による起業が多く、気後れしないといえば嘘になります(笑)。むろん、数年前までは日本は起業する人が少ないと言われていた中で、これだけ若手によるベンチャーが増えてきたのは素晴らしいことだと思います(ただ、いわゆるITベンチャーは盛り上がっている一方で、日本全体としての開業率はまだ高いとは言えないのが実態です)。

中年起業家のメリットは、やはりこれまでの経験かと思います。酸いも甘いも、苦しいも楽しいも経験してきていること。ちょっとやそっとのことでは挫けません。また、ITや金融やコンサルという業界での経験も活かされています。これも経験の一部とも言えると思いますが、これまでに培ってきた人脈もやはり大きな武器となります。

一方で、これはデメリットだな、と感じるのは、周りの人を誘いにくいこと。ベンチャーがチームを作る上で、まずは友人・知人・同期からというのはよくあるパターンだと思いますが、中年起業家の場合、友人・知人・同期も自然と中年が多くなります。皆それぞれのキャリアを(さらに言えば家庭も)築いていますから、くすぶっていないで、一緒に夢を追いかけようとはなかなか言い難いものがあります。

そんな中で最近勇気付けられたのが、"Middle-aged entrepreneurs are more successful than young ones. Here's why"(「中年起業家は若手起業家より成功しやすい、その理由」)という記事。National Bureau of Economic Research(全米経済研究所)という民間の研究機関が行った研究がもとになっているようですが、若い方が起業で成功しやすいという一般的な見方に反し、統計的な分析では、むしろ成功確率が高いのは中年である、とのこと。あくまでアメリカでのデータですが、トップ0.1%に入る成長を遂げているベンチャーの創業者の平均年齢は45.0歳なのだそうです。

起業家が成功する確率までは、25歳までは低いものの、25歳を超えると上昇し、25歳から35歳まではほぼ同じレベル。35歳を超えると、成功確率はグンと上がり、46歳でさらに上昇し、以降は60歳まで安定的に推移するそうです。年齢とともに成功確率が上昇する要因については、やはり経験、特に業界経験が寄与しているとしています。

あくまでも米国における調査結果なので、それが日本にどこまであてはまるのかはわかりません。また、実際には業界によっても傾向は変わるのではないかと思います(ITのように流れの早い業界では若さが有利に働くでしょう)。それでも、多少年をとったからといって、引け目を感じたり、あきらめる必要はないと言えるのではないでしょうか。

少なくとも、この研究結果を基にする限り、私はバッチリ。それぐらいの能天気な楽観主義でこの先も2回目の起業を楽しみたいと思っています(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 16:20 | TrackBack(0) | 弥生
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