2018年09月03日

英語のコツ

前回は、この夏に読んだ二冊の本をご紹介しました。池井戸潤氏の最新作「下町ロケット ゴースト」とDan Brown氏の最新作「Origin」。Originは大事にじっくり読み進めていましたが、残念ながら先週末についに読み終えてしまいました。私がひょっとしたらこういう真相なのではと想像していた方向をさらに上回る、うわー、そうきたか、というエンディング。Dan Brown氏の次回作が今から楽しみですが、おそらく数年後になるのでしょう。

Originは通勤の電車や出張時の飛行機など、すき間時間で読み進めていたのですが、飛行機でCAさんに、英語の本を読んでいるんですね、とお声掛け頂きました。同時に、英語の本を読んでみたいのだけれど、何がおすすめですか、と質問を頂きました。私の回答としては、好きな本であればなんでもいいですよ、というもの。初めて英語の本を読む際には、日本語で読んだことのある、好きな本を読むと、ストーリーもわかっている分、読みやすいのではないかと思います。

以前も書きましたが、英語の本を読む上での一つのコツは、わからない単語にあまり拘らないこと。わからない単語があるからといって、いちいちその意味を調べていると、本を読むペースが乱れてしまいますし、本のストーリーに没入することができません。多くの場合は、流れからだいたいこんな意味かなと推測できると思いますし、そもそも子どもの頃に本を読んでいた時も、わからない単語って普通にありましたよね。

もう一つのコツ、これは本を読む時以上に、会話をする時に有用なのですが、日本語として理解しようとしないこと。英語を頭の中で日本語に翻訳し、返事は日本語で考えてそれを頭の中で英語に翻訳するとなると、スムーズな会話にはなりません。英語は英語のまま理解できるようになると、本を読むにせよ、会話をするにせよ圧倒的にレベルが上がります。例えば、"Dog"とあれば、それを"犬"と日本語に置き換えるのではなく、頭の中で"Dog"をイメージする。

例えば、Originの最初のページで"When the train reached the mountaintop, Kirsch saw a solitary figure waiting for him on the platform."という一文があります。これを「列車が山頂に辿り着こうという時…」と翻訳してから理解するのではなく、Trainがmountaintopにある駅のplatformに辿り着く情景を頭の中に思い浮かべることができるようになると、読み進むペースは格段に上がるはずです。これは説明が難しいですし、聞いたからと言ってすぐにできるようになる訳ではありませんが、英語を英語のまま理解する、ということを意識してみるといいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 17:22 | TrackBack(0) | その他
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