先週発生した北海道での地震およびそれに伴う全面的な停電の影響により、弥生の札幌カスタマーセンターがオープンできない状況が続いていましたが、本日(月曜日)より平常通りの運営とすることができました。札幌カスタマーセンターが入居するビルで電力供給が再開されたのは、震災翌日となる9/7(金)の午前9時。この段階でようやく執務エリアに入り、システムの状況等の確認を行うことができるようになりました。一方、システムは大丈夫でも、スタッフがセンターまで安全に通勤できるかも課題です。結果的にシステムは大きな問題はなかったのですが、まだ自宅が停電中のスタッフも多く、また公共交通機関も復旧の予定が定かではないことから、金曜日のセンターオープンは早々に断念することになりました。
9/8(土)の午前2時には、道内の99%で停電が解消され、また週末である程度落ち着きを取り戻してきていることから、月曜日は朝から通常出勤となり、センターの再オープンに漕ぎつけることができました。ある程度落ち着きを取り戻したと書きましたが、余震も続いており、まだまだ平常とは言えない状況です。
前回も書きましたが、BCP(事業継続計画)という意味でも見直すべき点が多いと痛感しています。想定外だったのは(本来は想定外ではいけないのですが)、停電が全道に渡って、なおかつ長時間に渡ったこと。地震発生後は、携帯電話(LINEなども含め)で比較的ちゃんと連絡が取れていましたが、時間の経過とともに、携帯電話の電池切れと携帯基地局の予備電源切れが相まって、連絡が取れなくなってきました。
一般の電話回線は、比較的災害に強いとされますが、昨今では連絡先が携帯のみの登録も多く(実際に自宅に電話回線がない人も増えているかと思います)、一般の電話回線での連絡もままならない状況でした。さらに、札幌カスタマーセンターには、緊急時に備えて衛星電話も配備してあったのですが、ビルの停電により執務エリアへの入室ができず、まさにこういった事態で活躍するはずの衛星電話が全く役に立たないのも誤算でした。
反省すべき点は多々ありますが、早々に洗い出した上で、見直しを行ってきたいと思います。一方、見事だったのはさくらインターネットの石狩データセンター。データセンターには自家発電設備があり、48時間は発電できるだけの燃料を備蓄しているのが一般的ですが、今回の震災では道中で燃料の補給を行った結果、目安となる48時間を超える60時間もの間、自家発電で乗り切ったとのこと。これはまさにBCPが適切に機能したということであり、本当に素晴らしいことだと思います(ちなみにこのブログもサーバーもさくらです)。