2019年06月13日

eSIM

日本では梅雨の時期ですが、梅雨から脱出すべく7月上旬に海外出張を予定しています(もちろんちゃんとした仕事です、笑)。なかなか現地での打合せのスケジュールが固まらずやきもきしていたのですが、ようやく鍵となる打合せのアポが確定し一安心です。

ここ数年、海外に行く際には、現地でSIMを調達し、バックアップ用のスマホにさして利用するようにしています。メインのiPhoneでは、日本の番号での通話ができるようにしておき、データ通信は現地SIMが入ったバックアップ用のスマホとのテザリングで賄うという方式です。現地SIMのメリットはやはり安いこと。日本のキャリアのデータローミングだと一日2,000円ぐらいかかりますが、現地SIMだと、(国によりますが)1週間で2,000円〜3,000円ぐらいというのも珍しくありません。

この方式のデメリットは、常にスマホを2台持ち歩く必要があること。また2台の充電状況を常に気にしておく必要があること。特にバックアップ用は、昔使っていたスマホ(現在は2台前のiPhone 6Sを利用)なのでバッテリーが弱りがち。気を付けないとすぐに電池切れになってしまいます。

そこで先般のUS出張では、eSIMという新しい方法を試してみました。これはiPhone XSから採用された技術ですが、スマホ内に通常使うのとは別にもう一つのソフトウェアで設定できるSIMを内蔵しているため、これを利用すれば、iPhone XS 1台で、日本のSIMと現地のSIMを併用することができるというもの。これだと、現地のSIMならではの低コストを享受しつつ、日本の番号でも電話を受けられ、また、持ち歩くのは1台で済むという良いとこどりになります。

早速San Franciscoに着いた段階で、予めインストールしておいたVerizon (USのNo.1キャリア)アプリを開いて、eSIMのセットアップを試してみましたが、なぜか、このデバイスには対応していないとエラーになってしまいました。もちろん、私のiPhone XSはSIMロック解除済みです。

やむを得ず、GigSkyというグローバルで利用できるデータ通信に特化したキャリアを試してみる(これも念のためにアプリをインストールしてありました)と、今度はうまく行きました。選んだのは、15日間2GBで$30のプラン。毎日ローミングの料金を払うよりはだいぶ安く済みますね。

2019061301.PNG

GigSkyのeSIMをアプリから購入したら、モバイル通信プランとして主回線(日本のキャリア)とGigSkyの2回線が同時にアクティブな状態になります。ここで「モバイルデータ通信」として「GigSky」を、また「デフォルトの音声回線」として「主回線」を選べば、音声は日本のキャリアを使いつつ、データ通信のみGigSky経由となります。

2019061302.PNG

ちなみに、この状態では、電波状況を表すピクトグラムが2段になります。上段がGigSkyで、下段が日本のキャリアから自動的に(音声のみで)ローミングしているVerizon。この写真では、両方とも受信状態良好です。

テザリングもありといえばありですが、油断するといつの間にかテザリングが切れていて、再度つないだりという手間があります。その点、1台でデータ通信まで完結できるのはやはり圧倒的にラクです。今度の出張はヨーロッパなのですが、GigSkyはヨーロッパでも15日間2GBで$30。なおかつヨーロッパの大部分の国をカバーしているので、いくつかの国をまたいでの出張の時には特に便利ですね。
posted by 岡本浩一郎 at 19:26 | TrackBack(0) | テクノロジー
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