先週は火曜日に大阪で、そして金曜日に仙台で弥生PAPカンファレンスを開催しました。お陰さまで両会場とも、天気にも恵まれての開催となりました(大阪はまずまずの天気、仙台は曇りつつも本格的な雨にはならず)。これで雨男疑惑は払しょくされ(?)、上々の出来で前半戦を終えることができました。
今回のPAPカンファレンスのテーマは、消費税改正。一昨日に通常国会が閉会し、これを受けて安倍総理が記者会見を行いましたが、消費税に関する直接的な言及はありませんでした(記者からの質問もなし)。ここで正式表明があるのではないかという読みは見事にはずれ。これ、本当にどうなるんでしょう。このまま正式表明がなく、なし崩しで10月に突入ということはさすがにないと思いますが。
とはいえ、逆に延期するという表明もなく参議院選挙が行われるということで、さすがに今回こそは三度目の正直となるという見立てが極めて濃厚になりました。そういった背景もあり、今回のPAPカンファレンスでは、会計事務所の皆さまの、さすがに準備しないとマズいという焦りを感じます。
PAPカンファレンスでは参加いただいた方にアンケートをお願いしているのですが、前半戦のアンケートの集計によると、消費税改正に向けて、既に準備が完了し、対応を開始している事務所はまだ全体の2割程度。準備を進めている事務所が6割、まだ準備していないという事務所が2割弱です。
もともと5月までは会計事務所のいわゆる繁忙期ですし、これまで消費税改正が予定通り施行されるのかどうかわからないという中で、準備がついつい後回しになってしまっていても不思議ではありません。今回のカンファレンスでは、既に対策を進めている会計事務所の事例紹介を行っていますが、この事例紹介が役に立つ(とてもそう思う、そう思う)という回答が9割を超えているのも、まだ全般的に準備が十分に進んでいないことの裏返しなのではないかと思います。
もう6月も終わり、いよいよ10月1日まで残り3ヶ月となります。準備は待ったなし。PAPカンファレンスの後半戦は、少し間があきますが、7月の第二週から福岡、広島で開催し、そしてその翌週に札幌での千秋楽となります。今回のPAPカンファレンスを、消費税改正に向けた準備を着実に進めるきっかけにしていただければと思います。