2020年02月05日

どこが変わった?

事業所得の確定申告では、所得税青色申告決算書(青色申告)もしくは収支内訳書(白色申告)と、確定申告書Bという二種類の帳票を作成、提出する必要があります。前者は事業の収支をまとめたもの、後者は事業所得以外も含め全ての所得を合計し、支払うべき所得税を計算するための帳票です(これ以外に所得の状況によって、付表等が必要になることもありますが、この二種類は必ず必要になります)。

これらの帳票は毎年大なり小なり変更が入るのですが、今年は変更が大きめです。年表記が「令和0_」年分となったところはまずパッと目につくところ。

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所得税青色申告決算書/収支内訳書は例年そこまでの変更はないのですが、今年は昨年10月に軽減税率制度が導入されたことに伴い、裏面の売上(収入)金額および仕入金額を集計する項目において、「うち軽減税率対象」という項目が追加されています。

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確定申告書Bについては、一枚目(第一表)の左下にある所得から差し引かれる金額(所得控除)の項目が大きく見直しになりました。項目が新しく追加になったわけではないのですが、並びが大きく変わり、途中に「(10)から(20)までの計」という小計行が追加されました。あれ、今回のもの、どこかで見たことがあるという方、鋭い。実は確定申告書と一口に言っても、用途が限定された「A」という様式と、万能な「B」という様式があるのですが、「B」様式での所得控除の様式が、これまでの「A」と同様なものに統一されたのです。

「(10)から(20)までの計」という小計行の上にある控除は、年末調整でも適用できる控除であり、一方で、その下にある控除は、確定申告でしか適用できない控除です。今回、「B」様式で所得控除欄の記載が見直しになると同時に、これまでの「A」様式と同様に、給与所得があり年末調整を受けた方で、年末調整で適用された控除のままでいいという方は、小計行だけ記載すれば、生命保険料控除などの内訳を書かなくてもよいということになりました。

事業所得はBしか対応していないので、必ずBを利用することになるのですが、給与所得と事業所得両方があって、基本的な控除は給与所得の年末調整で適用されている、という方には少しラクになるかと思います。

多くの方にとって、所得税青色申告決算書や確定申告書は年に一回しか見ないもの。それだけにその変化には気付きにくいかもしれません。でも実は毎年何だかんだと変わっているのです。もっとも、弥生をご利用であれば、その年の最新の様式に対応していますから、基本的に変化点を意識していただく必要はないんですけどね。

なお、今回の確定申告の変更点については、こちらのスモビバ記事も参考になるかと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 17:41 | TrackBack(0) | 税金・法令
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