前回は、確定申告で必要となる帳票が今年どのように変わったのかをお話ししましたが、今回は、弥生のソフトウェア、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン(クラウドアプリ)、および、やよいの青色申告 20(デスクトップアプリ)がどのように変わったのかについてお話ししたいと思います。
まず、当然のこととして、前回お話しした帳票の変更点に対応しています。弥生のソフトウェアの最新版をご利用いただければ、自動的に最新の帳票に対応しています。
単純に帳票として対応しているというだけではなく、例えば前回お話しした、給与所得があり年末調整を受けた方で、年末調整で適用された控除のままでいいという方は、小計行だけ記載すればいい、といったことをしっかりとナビゲートします。
やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン(クラウドアプリ)では、今回の確定申告から第三表の出力に対応しました。事業所得だけの確定申告は基本的に第一表と第二表だけで完結するのですが、第三表は分離課税用というもので、例えば株式等の譲渡所得があり、それを源泉徴収で終わらせるのではなく、確定申告により、他の所得と分離して税金を計算する(申告分離課税という言い方をします)場合に使用します。これによって、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンラインで申告を完結できる方が一層増えたことになります。
デスクトップアプリであるやよいの青色申告 20では、従前から、第三表に加え、第四表(損失申告)にも対応しています。今回、デスクトップアプリでは、医療費控除の入力時に、手で一件一件入力するのではなく、国税庁が提供している医療費集計フォーム(Excelのスプレッドシート)に記入しておけば、それをそのまま取り込めるという機能を追加しました。医療費の件数が多い場合には、Excelでコピーペースト等を駆使して入力した方が早いこともありますので、その場合は、医療費集計フォームを使っていただき、それをやよいの青色申告 20で取り込むことができるということです。
もちろん以前から何回も(しつこく?)お話ししている弥生なら当たり前は、今回も「当たり前」です。非常に細かい部分も含め、使い勝手の改善を積み重ねています。
今年の確定申告向けの新機能での最大のトピックは、e-Taxモジュールの提供開始。弥生ではこれまでも当然のごとく電子申告(e-Tax)に対応してきましたが、これまでは、弥生でe-Tax用のファイルを書き出し、それを国税庁が提供するe-Taxソフトで読み込んでe-Taxを行うという二段階になっていました。弥生が今回提供を開始したe-Taxモジュールを活用すれば、弥生のアプリから直接e-Taxを行うことができます。このe-Taxモジュールについては、次回もう少し詳しくお話ししたいと思います。