2020年03月26日

ロックダウンへの備え

海外で外出を禁止するロックダウン(都市封鎖)が続々と実施される中(実際にどの程度の禁止なのかは、都市によって大きく異なるようですが)、小池都知事が23日の記者会見で「事態の今後の推移によりましては、都市の封鎖、いわゆるロックダウンなど、強力な措置をとらざるを得ない状況が出てくる可能性」があると発言されたことから、東京でのロックダウンの可能性が一気に現実的なものとなってきました。

正直に言えばあまり考えたい事態ではありませんが、可能性を否定できない以上、弥生としてロックダウン時に向け、準備を始めています。これまでの事業継続計画はあったにせよ、あまり現実感があるとは言えませんでしたが、今回は「今、そこにある」危機です。

これまでも、イベントの開催見合わせやリモートワークの実施などでリスク低減策を講じてきましたが、事業としては基本的に通常通りに運営してきました。しかし、ロックダウンが発動された場合には、事業の縮退を行うことになります。つまり、最低限維持すべき事業活動を明確化し、それ以外に関しては、ベストエフォート(できなくてもやむを得ない)となります。

現段階で最低限維持すべきとして体制を組もうとしているのは、以下の通りです。

- お客さまへの告知
- お客さまによる製品・クラウドサービス利用
- 支払/請求業務

まずは、弥生における業務運営状況を正確かつタイムリーにお客さまにお伝えできること。そしてもちろん、今弥生のデスクトップアプリケーションもしくはクラウドアプリケーションをお使いの方が支障なく利用を継続できること。そして、弥生の取引先と弥生自身の資金がまわっていくこと。

仮に東京だけのロックダウンであれば、大阪と札幌のカスタマーセンターでのお問合せ対応は継続しますが、大阪/札幌共にロックダウンの対象となった場合には、お問合せ対応を止めざるを得ないこともありうると考えています。また、既にご利用の方が利用を継続することはできますが、新規の受注に関しても止まる可能性があります。ただし、デスクトップアプリケーションではダウンロード販売、また、クラウドアプリケーションではインターネット上でサインアップし、即座に使い始めることができますので、この点に関しては実質的な影響はあまりないと考えています。

3月末の大事な時期ということで、お取引先に対しての支払いも確実に行えるように準備しています。仮に3月末までにロックダウンになった場合も、既に社内で支払処理の済んだものについては、3月末分については前倒しで支払いできるよう準備を進めています。社内ごとにはなりますが、4月10日には固定賞与の支払いがあります。これも確実に払わないと、大変なことになります(笑)。

ちなみにアルトアでの最低限維持すべき業務は、融資審査・実行です。個人情報など、機密エリアでしか扱えない情報もあるため、必要最小限の人員でオフィスに籠ることになることを想定しています。ただし、現時点では審査・実行に遅延は発生していませんが、ロックダウン時には最小限の人員となるため、遅延が出る可能性は排除できません。

これまでに経験のないことであり、手探りではありますが、お客さまにも、お取引先にも可能な限りご迷惑をおかけしないよう準備を進めています。仮にロックダウン等で事業運営の縮退に至った場合には、ウェブサイト等で情報発信します。
posted by 岡本浩一郎 at 17:47 | TrackBack(0) | 弥生
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