今日、3月31日は経理の日です。期末&月末ということで、日本全国でビジネスの土台である会計や請求といった経理業務に携わっている方々に敬意を表する日。3月の「弥生」と月末(晦日)の「Misoca」が一緒になったことを記念して2016年にできました(ちゃんと記念日として登録されています)。
これまで、毎年3月31日より少し前に経理をテーマとしたイベントを開催してきました(本ブログでは2017年と2018年の様子についてお話ししています)。しかし、今回は新型コロナウイルス禍の広がりもあり、イベントの開催は早々に断念。それでも何かやりたいということで、プレゼントキャンペーン(こちらは締切済み、こちらは本日23:59まで!)に切り替えました。Twitterでの#経理エピソードキャンペーンは思った以上に盛り上がっています。
「毎年2月3月は確定申告を焦ってやりはじめてギリギリで終わって達成感が半端ない」というあるあるなエピソードから、「両親の起こした会社が45周年を迎えました。開始から今まで一人で事務をこなした母。間もなくその事務を引き継ぐ私。不安しかないけど頑張るしかない!」というジーンとするエピソードまで実に様々(なお、ここで引用させていただいたことと、抽選は全く無関係です、悪しからず…)。
そうなんだよなあ、と思わされるのが、「いろいろな部署がテレワークに移行しても、経理だけはテレワークできない」というエピソード。弥生では、昨日から新型コロナウイルス対策のレベルを引き上げ、可能な限りリモートワークに移行しています(私も今日はリモートワーク)。前回もお話ししたように、ロックダウンの可能性を踏まえ、最低限維持すべき業務を洗い出ししましたが、この中でリモートでは完結できないのは「支払/請求業務」。
3月末という大事なタイミングでお取引先に迷惑はかけられないと、仮に3月中にロックダウンが発動された場合には前倒しで支払処理をすることも視野に準備してきましたが、幸いにしてロックダウンには至らず、通常通りのオペレーションで3月末の支払いを済ませることができました。経理のメンバーもホッとしているはずです。
なぜリモートで完結できないかというと、紙がベースになっているから。業務効率化を掲げる弥生であっても、お取引先からいただく請求書は基本、紙です。結局ITがどんなに進んだとしても、それを活用して業務そのもののあり方を見直さない限り、本当の意味での業務効率化は実現できません。
もちろん問題意識は持っていて、Misocaと共に歩むことを決めたのも、これを何とかしたいというビジョンの一致があったから。また、動いていないわけでもなく、(まだ中身はお話しできないのですが)昨年末に立ち上げた勉強会もこの問題意識から発しています。
ただ、まだ抱いているビジョンの1割も実現できていません。経理の日が、無事に終わるかとハラハラする日ではなく、無事に終わったと達成感を感じられる日にしなければ。新型コロナウイルス禍の影響を受けた今年の経理の日ですが、むしろこれを経理のあり方を変える変化点にしたいと思っています。