2020年04月20日

判断をすること、そして責任をとること

先週金曜日4/17に、安倍総理が記者会見を開催し、緊急事態宣言の区域を日本全国へ拡大することについての説明をされると同時に、全国民を対象に、一律に1人当たり10万円の給付を行うことも表明されました。これまでは、収入が著しく減少し厳しい状況にある家庭に限って、1世帯当たり30万円を給付する措置が予定されていましたが、これを撤回し、一律の給付へと大きく舵を切ったことになります。

私が素晴らしいな、と感じたのは、30万円給付の条件設定が複雑であるがゆえに、本来求められるべき速やかな給付が困難であるということを見極めた段階で、自らの責任論につながることも覚悟した上で、速やかに軌道修正したこと。今、私たちが直面している状況は、誰にとっても未知の領域です。もっとしっかり備えるべきだったという指摘自体は肯定されるにしても、準備不足だった以上は、現状を冷静に、可能な限り正確に把握し、その時点で最善と思われる判断をするしかありません。その中で状況が変わったのであれば、朝令暮改と言われようが、判断を改める必要があります。

ただ、それは言うほど容易ではありません。人間は自分の判断が正しいと思い込みたいものですし、認知バイアスによって、自分の判断に都合が悪い情報を無視したり、軽んじてしまうことも起きます。また、仮に自分の判断が正しくないと認識したとしても、自らの権力を損ねる可能性があるのであれば、誤っているとしても、自分の判断に固執することも不思議なことではありません。

そういった中で、その時点で最善と思われる判断をする。そしてその責任をとる。私がもう一つ素晴らしいと感じたのは、「ここに至ったプロセスにおいて混乱を招いてしまったことについては、私自身の責任であり、国民の皆様に心からおわびを申し上げたいと思います」と明言されたこと。

もともとどんなやり方にも完璧解はありません。本当に困っている人にこそお金が届くようにと条件を複雑にすれば、給付を受ける方の手間も含め、コストが膨らんでいきますし、何よりも、求められるスピード感を実現できません。今回の一律給付に関しては、特に困っていない人にも給付が必要なのか、という指摘は避けられないでしょう。ただ、スピード感が最優先だとすると、妥当な方法だと考えます。完璧解ではないけれども、妥当な解。そして妥当な解をより良いものにするのは、国民も協力できるはずです。一律給付であっても、給付を辞退することもできるし、寄付することもできる。

ええ格好しいと思われてしまうかもしれませんが、私(の家族3人分)については、今回決まった一律給付を辞退、もしくは適切な先に寄附することを宣言したいと思います。

今回の記事について色々とご批判を受けるかもしれません(広報担当に怒られる気が、笑)。私は本ブログで政治的な発言は避けるようにしていますし、基本的には誰々だから/何々党だから全面的に賛成ということはなく、あくまでも是々非々だと思っています。ただ、今回の安倍総理の判断は緊急事態における日本のリーダーとして素晴らしいものだと感じています。私も安倍総理のように1億人以上の未来を左右しうる重い判断ではないにせよ、この未知の領域の中で、日々迷いながら判断しています。その時点で最善の判断をすること、そしてその責任をとること。それがリーダーの仕事だと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 17:47 | TrackBack(0) | その他
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187402108
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック