2021年08月23日

デジタル化は一年にしてならず 2021

昨日私の地元である横浜市の市長選挙が行われました。私は週末は所用があったため、水曜日のワクチン接種のついでに期日前投票で投票を済ませておきました。今回の選挙の最大の争点は横浜市へのIR誘致の是非でしたが、IR誘致賛成としていた候補者(2名)の合計得票率が17.2%。これに対しIR誘致反対としていた候補者(6名)の合計得票率が82.8%という結果でした。IR誘致の是非という観点では明確に民意は示されたということかと思います(ただし前回より10%以上上がったとはいえ、投票率が49.05%にとどまるというのは残念なところです)。

横浜市の市長選挙はあくまでも地方選挙であり、横浜市の将来をどう考えるかかと思います。その点国政選挙とは明確に分けて考えるべきものです。ただ、なかなかそうは割り切れない部分はありますし、結果を見れば、やはり影響はあったのかと思います。ここから先、政治的にはかなり流動的に状況になるのでしょうか。

政治的に流動的な状況になるにしても、それによって歩みを止めたくないのはデジタル化です。奇しくもこの環境下で来週9/1(水)にデジタル庁が発足します。今こそデジタル庁を司令塔として日本のデジタル化に取り組まなければならない中で、政治の思惑に左右されないことを願っています。

約一年前に「デジタル化は一年にしてならず」という記事を書きました。「一年でできることをさっさとやることは構いませんが、紙の電子化で仕事をした気になるのではなく、5年、下手をすれば10年かかるかもしれない抜本的な見直しにこそしっかりと取り組むべきだ」とお話ししました。実際に約一年経ってどうか。正直何かが変わったと実感することはないですよね。デジタル庁そのものがまだ発足していないという事情はあるにせよ、一年という限られた時間で本質的な成果を出すことは容易ではありません。

ただ、この一年間、まだ具体的な成果には至っていませんが、社会的システム・デジタル化研究会として、また、電子インボイス推進協議会として、多くの方の支援を受け、日本の社会的な仕組みのデジタル化に向けて着実に前進することができました。この過程において、政治も行政も民間も様々な方とお話ししてきましたが、デジタル化に向けて問題意識がこれ程共通化されたことはいまだかつてなかったのではないかと思います。これだけ皆の問題意識がしっかり噛み合っている中で、ここで動くことができなければ、永遠に動くことができない。まさにNow or Neverだと感じています。

政治がどのように動くのにせよ、デジタル化の歩みを止めない。デジタル庁を司令塔として、5年、10年という時間軸で日本の社会をデジタルを前提として作り替え、圧倒的に効率的な(もちろん大事なのは、それによって皆が幸せになる)社会を実現していかなければならないと考えています。もちろん、社会的システム・デジタル化研究会としても、電子インボイス推進協議会としても、弥生としても、私個人としても、そのための協力は引き続き惜しまないつもりです。
posted by 岡本浩一郎 at 19:17 | TrackBack(0) | デジタル化
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