本日、電子インボイス推進協議会(EIPA)では、会員向けに電子インボイスの日本標準仕様のドラフト第一版を公開しました。これまでにもお話ししたように、電子インボイスの日本標準仕様としては、既に国際的に利用されているPeppolをベースとして検討を進めてきました。つまりPeppolの日本版(JP Peppol)ということになります。
今日時点ではEIPA内での限定公開であり、まずは9月上旬にかけてEIPA会員によるレビューを行います。その後、9月中を目途にEIPAからデジタル庁に提示する予定です。広く一般に対する公開は、デジタル庁での検証を経て、デジタル庁から行われる予定です。
EIPAには既に100社以上が会員として参加していますが、活動としては標準仕様策定部会と広報部会という二つの部会を中心に進めています。6月に公開したEIPAのウェブサイトは広報部会の手によるものです。今回のJP Peppolドラフト第一版は標準仕様作成部会の中に設置されたコアチームでこの1月から検討を進めてきました。コアチームに参加しているのは、ミロク情報サービス、PCA、SAP、TKC、ワークスアプリケーションズ、そして弥生の6社です。やることは山積みですが、人数が多すぎても同期をとることが難しくなるため、あえて少数精鋭で進めてきました。
EIPA自体が会社のカベを超えて日本における電子インボイスの利用を促進するための組織ですが、標準仕様策定部会のコアチームはまさにその象徴として、6社(+アドバイザー+Peppol側のカウンターパート)が会社や組織のカベを超えて一緒に検討を進めてきました。正直最初はやるべきことの多さに圧倒され、本当に終わるのか不安でしたが、チームワークで着実に検討を進め、まずはドラフト第一版を公開するところまで漕ぎ着けることができました。コアチームの皆さま、本当にお疲れさまでした。
とはいえ、現時点ではまだドラフト第一版。この先来年春に向けてドラフト第二版、その後に正式版を予定しており、やるべきことはまだまだ残っています。これからEIPAに参加しようという方、その中でもコアチームで汗を流そうという方、是非お待ちしております。