2022年02月07日

弥生会計の着実な進化(1/2)

この間お話しした通り、一年振りに自分の会社の決算処理を行いました。といっても、前回お話しした通り、この会社としての活動は休止中であり、当然のことながら仕訳はごくごく少ない行数(具体的には40行)に過ぎません。それでも、少ない仕訳件数とはいえ、できるだけ短い時間で処理を終えられるように工夫はしているとお話ししました。

工夫の一つは、スマート取引取込を利用していること。弥生会計では、スマート取引取込という機能で外部から取引データを取り込み、それを仕訳として自動で記帳することができます。外部から取り込む取引データの代表例が銀行の明細ですね。自分の会社は3つの銀行(メガ2行、ネット銀1行)に口座を開設しているのですが、ネット銀(具体的には楽天銀行)ではインターネットバンキングを利用しています。最近では法人でもインターネットバンキングの利用に手数料がかからない銀行が出てきましたが、ネット銀は、インターネットありきだけに、インターネットバンキングの利用にお金はかかりませんし、振込時の手数料も安い。そのため、自分の会社では、メインの口座こそメガと位置付けていますが、日々の入出金は楽天銀行に集中させています(もっともその日々の入出金も件数が多い訳ではありませんが)。

この楽天銀行の口座について、弥生会計からスマート取引取込でAPI連携させることによって、銀行の明細を一瞬で仕訳記帳できるようにしています。この機能自体は従前から活用していたのですが、2019年には楽天銀行との接続が従来のスクレイピング方式からAPI方式に切り替わり、よりセキュアに、より安定的に利用できるようになりました。

その後もスマート取引取込で部門の設定ができるようになったり、スマート取引取込の画面をブラウザーで表示して確認後、弥生会計に取り込むという従来からの方式に加え、弥生会計に直接取り込んで弥生会計側で確認・修正ができるようになったり、と実は着実に進化を続けているのがこのスマート取引取込です。今回決算処理を行った際に目立ったのは、スマート取引取込で生成された仕訳について、はっきりとした付箋がつくようになったこと。どの仕訳がスマート取引取込で生成されたものかが一目でわかるだけでなく、どのようなロジックで仕訳が生成されたのかが示されるため、通常確認が必要ない仕訳、それに対して重点的に確認を必要とする仕訳が判別できるようになっています。今回の決算では全て銀行明細から推論での仕訳作成ということで、緑の○印となっています。

2022020701.png

実は、全く外部からは見えないのですが、昨年、推論のロジックの大幅な見直しも行っています。これについてもまた改めて熱く語りたいのですが、ひとまずはこの開発を引っ張ったUさんの記事をどうぞ。
posted by 岡本浩一郎 at 23:01 | TrackBack(0) | 弥生
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