確定申告期間が始まってから一週間。今年も新型コロナウイルス禍の影響を受け、簡易な手続きで申告期限の延長が認められています。ただ、逆に言えば手続きをしない限りは期限は本来の3/15(火)のままです。これは、手続きなしに延長となった昨年や一昨年とは異なります。
これがお客さまの確定申告の準備状況にどのような影響を与えるか。ソフトの販売状況、ご利用状況、そしてお客さまからのお問合せ状況を見る限り、多くのお客さまは本来の申告期限である3/15(火)に向けて準備を進めているようです。
事実としては最小限の手続きでの延長が発表になった2/3を境に一旦お問合せが減少しましたが、その後着実にお問合せが増えてきています。これまでの波形で見る限り、今年は無条件で延長となった2020年/2021年とは異なり、全体としては新型コロナウイルス禍以前の2019年に近いように見受けられます。
全体的に言えば、平常時の年に近い推移だけれども若干のアンダーといったところでしょう。例年は期限が終わるとお問合せがガクッと減少するのですが、今年はこれまでアンダーした分が3/15以降にシフトする分、本来の期限以降も例年よりは高めの状況が、延長時の期限である4/15まで続いていくと見ています。
会計事務所で申告業務を請け負っている場合には、4月以降は法人の決算業務が盛り上がってくることもあり、昨年/一昨年も延長にはなったものの、延長前の元々の期限で終わらすことを目指すという事務所がほとんどだった印象です。
今年は原則は通常通りの期限ということで、昨年にもまして本来の期限で終わらせるという意向の会計事務所が多いようです。ただ一方で、例年とは異なる事情として、1月末に事業復活支援金の申請が始まり、ここしばらくはそちらに集中せざるを得ないという状況もあるようです。
いずれにせよ、やはり基本は本来の期限を目指しつつ、心の安心として延長もありと考えるのがよいのではないかと思います。
そう言っている私も、ある程度の準備は済ませつつも、まだ申告書本体には取り掛かれていません。遅くとも今週末にはある程度目処を付けたいと思っています。