2022年03月01日

新たな旅立ち

本日2022年3月1日(火)に弥生の株主はこれまでのオリックス株式会社からグローバルな投資ファンドであるKKRに変わりました。このタイミングで、オリックスからの役員は皆さん退任となります。2014年12月にオリックスグループ入りをしてから早7年ちょっと。2014年には、まだまだヨチヨチ歩きだった弥生オンライン(クラウドアプリ)は、弥生としての確かな事業の柱になりました。その弥生オンラインのラインアップ強化のために、Misocaをグループの一員として迎えることもできました。2017年にはオリックスの金融ノウハウを活かし、アルトアを立ち上げることもできました。またこの間には、東京の移転大阪の移転名古屋の移転広島の新設福岡の移転仙台の新設札幌の移転/営業所新設と、弥生の職場環境もすべて変わりました。弥生の成長をしっかりと、かつ温かく見守ってくれたオリックスの皆さんに心から感謝したいと思います。

一方で、株主は変わっても、事業としての弥生はこれまで通りです。弥生株式会社の新たな役員構成は、株主からの役員以外は、従前通りです。2020年にジョインしていただいた社外取締役の太田さん、林さん、社外監査役の鈴木さん、塚田さんも引き続き社外役員としてお力添えいただきます。オリックスからの役員とは入れ替わりで、新たな株主であるKKRから2名の社外取締役(谷田川さん、原田さん)、そして社外監査役(キャシーさん)が本日就任されました。今後、KKRの皆さんにも、弥生のさらなる成長をしっかりと、かつ温かく見守ってほしいと思っています。

ただ、弥生としては、温かく見守ってほしいと思っているわけですが、それは双方向の想いなのでしょうか。KKRとして、弥生には大いに問題あり、という認識であれば、そうも行かないでしょう。

以前お話ししましたが、新聞等で報道された譲渡価格を考えれば、KKRとして弥生を高く評価していることは間違いありません。もっとも、弥生が完璧だと思っているということでもありません。弥生にはもっとできること/やれることがある。主体はあくまでも弥生ですが、それを株主としてバックアップすることによって、今後の成長をより確実なものにしようと考えているはずです。それが株主としての投資ファンドの存在意義です。

これは弥生自身の認識ともずれはありません。私たち自身は、弥生のことをどう評価しているのか。これはあくまでも主観であり、絶対的なものではありませんが、私自身が今の弥生に点数を付けるとすると、65点から70点ぐらいではないかと考えています。落第点ではない、一方でとても高く評価できる状況ではないと思っています。

私たちがお客さまの業務を支えるために、やるべきことは確かにできています。一方で、もっとやるべきこと、やりたいことは山積みであり、それらを十分に実現できていません。足元での法令改正対応であり、今できる範囲での業務効率化も重要。一方で、将来に向けた、デジタルを前提としたあるべき姿の実現も重要。しかし、リソースの制約を踏まえると、私たちがやりたいことの全てを、やりたいと思うペースで進めることはできていません。

こう考えると、弥生もKKRも基本的には同じ理解であり、同じ方向を向いていることがわかります。弥生はしっかりとした結果を出している。しかし、もっとできることがあるはずだ。弥生がKKRというパートナーを得て、弥生の進化を加速させるために、何ができるのか、何をすべきなのか、をしっかりと議論していきたいと思っています。

今日は、弥生にとって、新しい旅立ちの日です。これから起こること、これからできることに、ワクワクしています。 
posted by 岡本浩一郎 at 19:29 | TrackBack(0) | 弥生
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