昨日書いていた記事なのですが、うっかりアップを忘れてしまったため、珍しく週末の更新です。
さてこれまで、確定申告に向けて弥生がお客さまに提供している選択肢についてお話しをしてきました。クラウドアプリか、デスクトップアプリか。入力から始めるか、設定から始めるか。手入力か、自動仕訳か。(ちょっとマニアックですが)、事業主勘定を使うか、「__(個人)」という取引手段を使うか。いずれも、弥生としては、お客さまがお好みの方を活用いただければいいと思っています。一方で、帳簿付けも確定申告もはじめてもしくは自信がないという方にはおススメがありますよ、とお話してきました。
確定申告期も終盤ということで、今回の「どちらがお好み?」シリーズもこれで最終回(の予定)ですが、最終回は、確定申告書の提出方法について。つまり紙で出力して提出するか、電子申告(e-Tax)で提出するか。もちろん弥生では両方ともサポートしていますし、お客さまがお好みの方でよいと思っています。一方で、この選択肢に関してもおススメはあって、それはe-Taxです。
その理由は単純で、昨年から紙での提出か、e-Taxかで税額に差が出るようになったからです。詳細は一年前のこの記事をご参照いただきたいのですが、紙での提出ではなく、e-Taxでの提出とした場合に、10万円多く控除が得られるようになります。ここでの控除はその額がそのまま税額から引かれるわけではないので、ピンとこないかもしれませんが、仮に所得税率を10%とすると(注: 所得税率は所得額によって変動します)、所得税は1万円下がることになります。手取りが1万円増えるわけですから、これは大きいですよね。また、これは本ブログでも度々お話ししていますが、青色申告特別控除は所得税だけでなく、住民税や国民健康保険料を下げる効果もありますから、これはもうやらないと損と断言できるかと思います。
ただ、紙は印刷して送るだけに対し、e-Taxは面倒くさいよ、と思われるかもしれません。確かにかつてのe-Taxは簡単とは言い難いものでした。それを簡単にするために、一昨年、弥生では「確定申告e-Taxモジュール」を新規に開発し、提供を開始しました。これであれば、どなたでも確実にe-Taxを簡単に完了できるという自信作です。実際、このモジュールを提供以降、Twitter等でも弥生でe-Taxがめちゃめちゃ簡単になったといった感想を多くいただき、とても嬉しく思っています。
一方、この「確定申告e-Taxモジュール」はMacには対応できていませんでした。技術的には対応は不可能ではないものの、様々な優先順位の中で対応を見送らざるを得ませんでした。当然、そのままでいいとは思っていません。そこで、今年、弥生では「確定申告e-Taxオンライン」を提供開始し、Macでも弥生内でe-Taxを完結させることができるようになりました。あれ、「確定申告e-Taxモジュール」と「確定申告e-Taxオンライン」では名前に違いがあると気が付いた方。するどいですね。そうです、これらは別物です。もともとは「確定申告e-Taxモジュール」のMac対応ということで準備を進めていたのですが、技術面での検証を進める中で、もっとお客さまにとって利便性の高い方式が可能になったため、これまた新しい機能として「確定申告e-Taxオンライン」を開発することになりました。
「確定申告e-Taxオンライン」の特徴は、マイナンバーカード(ICカード)を読み取るためのICカードリーダーが不要になったということです。ICカードリーダーの代わりに、皆さんがお使いのスマホを利用します。スマホに弥生が提供する「弥生 電子署名」アプリをインストールし、そのアプリからマイナンバーカードの情報を読み込むことによって、電子申告のデータに必要な電子署名を付与することが可能になっています。
「確定申告e-Taxモジュール」もそうでしたが、「確定申告e-Taxオンライン」も使っていただければ、「うわ、こんなに簡単なの」と実感いただけるものと思います。是非ご活用いただければと思います。なお、今年に関しては、Windows向けは「確定申告e-Taxモジュール」、Mac向けには「確定申告e-Taxオンライン」という二つの方式をプラットフォームごとに提供していますが、今後は、「確定申告e-Taxオンライン」に集約していきたいと思っています。
ということで、紙で提出 or e-Taxという選択肢については、弥生であればe-Taxもかんたん、ということで、e-Taxをおススメします。
さて、確定申告期間の週末は今週末が最後になります。まだ申告が終わっていないという方は、頑張りましょう。弥生をお使いであれば、いざ始めてしまえば、あれ、思ったよりサクサクできるな、と感じていただけるものと思います。頑張ってください、応援しています!