今年もこの日がやってきました。そうです、今年の確定申告期限(正確にいえば所得税の期限)は本日までです(ただし、今年は新型コロナウイルス禍の影響を受け、簡易な手続きで申告期限の延長が認められています)。先週末から追い込みをかけてなんとか終わったという方も多いかと思います。
一方で、昨日e-Tax(電子申告)をしようとしてエラーになっている方もいらっしゃるのではないかと思います。既に報道されていますし、国税庁からもアナウンスされていますが、昨日より、国税庁のe-Taxシステムで接続障害が発生しています。やよいの青色申告 オンライン(やよいの白色申告 オンライン)もしくはやよいの青色申告 22でe-Taxしようとする際には、この国税庁のe-Taxシステムに接続を行うため、「e-Tax受付システムへのログイン時に致命的なエラーが発生しました」といったようなエラーが発生する可能性があります。
ある意味厄介なのは、100%の確率でエラーになるということではなく、エラーになるケース、エラーにならないケースが存在するようです。今朝の時点でも、国税庁から「断続的につながりづらい状態が発生しており、未だ障害原因の解明には至っておりません」と発表されています。弥生側から見えるエラーログや、お客さまからのお問合せ状況を見ても、障害はまだ続いていると判断しています。
一方で今日が最終日ということで、どうするか、ですが、国税庁からはこの e-Tax の障害により期限内の申告が困難な場合には、1) 本日中に書面により提出する、もしくは2) 個別に申告期限を延長して、後日提出するという二つの選択肢が提示されています。
確実に今日中に済ませる場合には1) 書面ですが、この場合、書面で提出しても、電子申告等の優遇措置が受けられるかどうかが判然としていません。e-Taxで申告をするつもりが、障害でe-Taxが使えずに書面で提出するのですから、優遇措置を適用すべきだと思いますが、その可否は現時点で明らかになっていません。
このため、弥生としては、2) e-Taxによる後日提出を推奨します。この場合には、申告書の特記事項欄に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」である旨を記載した上で送信する必要があります(弥生製品での対応方法はこちらをご参照ください)。実は、これは新型コロナウイルス禍の影響で個別に申告期限の延長が認められる際と同じ方法です(こちらは、「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と記載することになっています)。
では後日というのはいつなんだ、ということになりますが、国税庁から障害回復の一報があるまでは待った方がいいと思います。多くの方が送信できないと何回もリトライすることによって、トラフィックが通常より増え、結果的に障害回復の妨げになっているものと思われるからです。上記のように後日提出が認められた以上、一旦リトライを止めて、国税庁の障害回復を待ちたいと思います。弥生としても状況を継続的に確認し、情報を発信していきます。
なお、このような状況で、申告は済ませたはずだけれど、本当に申告が受け付けられているかどうか不安という方もいらっしゃるかと思いますが、メッセージボックスを確認すれば、申告が正常に受け付けられているかどうかの確認ができます。ただ、今回の障害でメッセージボックスの確認自体もできない状態です。こちらも障害が解消されてから、メッセージボックスを確認、万が一申告が正常に受け付けられていないようであれば、上記のように「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」と補記した上で再度申告を行うことになるかと思います。
なお、もともとe-Taxではなく、紙での申告を予定していた方は、今回の障害によらず、本日が期限となります。一番簡単なのは、本日の消印で郵送することです。ただ、新型コロナウイルス禍の影響で、郵便局の夜間窓口の営業時間が短縮されていることが多いので、本日の消印での郵送を考えている方は、この段階で提出を予定している郵便局に電話し、何時までであれば本日の消印が得られるか確認しておくことをお勧めします。