先週お話しした新しいクラウドプラットフォームに関連して、先週は米国に出張してきました。どこに、何しに、という点は次回以降お話しするとして(出し惜しみ、笑)、今回とにかく印象に残ったのは、何でもかんでも高いということ。
今年に入って米国訪問は実に4回目。海外に出たくても出れなかった2020年/2021年と打って変わって、今年は結構な頻度で海外(ここまでは全て米国)に出ています。本ブログでも一通りお話ししていますが、ゴールデンウィークにはビジネススクールの同窓会でLos Angelesに、その数週間後には娘の部活動の世界大会出場をサポートするためにArkansasに、そして8月には命の洗濯(夏休み)で4年振りのHawai'iに。全部プライベートなので、いつ仕事をしているんだという感じですね。いや、仕事は仕事でしているはずです(汗)。そういった意味では、今回の渡米が3年振り(2019年秋のオーストラリア以来)の海外出張となります。
という訳で渡米は今年4回目となり、強烈な円安にもまあまあ慣れているはずなのですが、それでも、今回は何でもかんでも高いと感じました。
例えば、こちら。日曜日の晩ご飯のChipoletのブリトー。見た目はあんまり冴えませんが、結構美味しいです。航空券の関係で私は一人で土曜日にSan Franciscoに入り、日曜日に目的地に入りました。日曜日夜には本隊の6名が合流し、遅めのディナーを一緒に食べるはずだったのですが、Los Angelesから飛ぶはずの飛行機が遅延するとのこと(結局日曜日中には飛ばず、月曜日朝の到着になり、皆お疲れの様子でした)。一人での晩ご飯は簡単に済ませようということで、ホテルから歩いていけるChipoletでテイクアウトすることに。しかし、これ一つで実に$16.15です。内訳はBarbacoa Burritoが$12.00、Guacamoleトッピングが$2.90、そして税金が$1.25。$16.15といえば、多少なりとも円高に戻してきた直近のレート135円/$で計算しても、2,180円です。ブリトー一つが2,000円越え。
そして、こちら。これはその翌日の朝ご飯。Coffee Bean & Tea Leafというコーヒー屋さんで、Caramel Latteとサラダ。これで$17.83です。内訳としては、Large Caramel Latteが$7.00、Pesto Saladが$9.45、そして税金が$1.38。$17.83は2,400円と朝ご飯としてはあり得ない値段ですが、Latteだけでも$7.00、既にほぼ1,000円!
これまでの3回の渡米では、もちろん何を見ても高い、ただ現実を無視して100円/$で考えれば、まあ何とかしょうがないと思える範囲だったように思います。それに対し、今回は仮に100円/$で考えても高い。そう、インフレですね。今年最初の渡米が4月末。それから7ヶ月間ですが、それだけの短い期間でも確実に全ての値段が上がっているように思います(あとは今回の訪問地の物価が高いという部分もあるのかもしれません)。
ちなみに、McDonaldsでスタッフ募集の広告が出ていましたが、時給が$18-$19ぐらいだったかと思います。日本円で言えば時給が2,400円から2,600円。それはMcDonaldsのハンバーガーも(今回は食べていませんが)高くなるはずです。移動の際にUberのドライバーの人と話しましたが、今や$20ではちゃんとしたランチも食べられないよ、とのこと。
先週末は出先で時間がなかったので、松屋で牛めしを食べましたが、牛めしにセットをつけて500円ぐらい。$4.00ぐらいといったところでしょうか。普通のお店でも1,000円/$7.50ぐらいあればしっかりとしたお昼ご飯を食べることができます。確かに日本の中にいる限りにおいては、値段が上がってきているとはいえ、まだまだそれなりにお手頃にそれなりに美味しいものが食べられます。ただ、それはあくまでも日本の中にいる限り。一歩外に出た瞬間に、日本は(あえて極端な表現をすれば)貧しい国になっていることを実感します。さらに言えば、エネルギーはもちろん、食べ物も多くの割合を海外に依存している以上は、いずれは日本での価格も上がっていきます。
今は、たまに海外に出た際に、うわー高いな、と驚くだけかもしれません。一方で、このままいけば、日本にとどまっていても海外からの物を買えなくなってくる。そんな危機感を強く持たざるを得ない、そんな今年4回目の渡米となりました。