微妙に明言しておりませんでしたが、11月の末に米国出張した際の目的地はLas Vegasでした。まずはSan Franciscoに入った後、泳いで、お気に入りのオイスターバーでご飯を食べて、一泊して翌朝は走った後に、満を持して(笑)のLas Vegas入り。
Las Vegasというと、カジノのイメージが強いですが、全米最大のカンファレンスの街でもあります。と言いつつ個人的にはこれまでLas Vegasでカンファレンスに参加する機会がなかったのですが、今回はご縁があって、AWS(Amazon Web Services)が主催する同社最大のイベントre:Invent 2022に参加してきました。re:Inventはもともとエンジニア(AWS的な言い方では"Builder")向けのイベントですが、イベントの一部として経営層(Executive leaders)をターゲットとしてExecutive Summitというイベントも併催されています。今回は、AWS Japanからお声がけいただき、このExecutive Summitに参加した次第です。
re:Inventのキーノートセッションや、Executive Summitの各種セッションに参加しましたが、言葉を選ばずに感想を述べれば、とにかく圧倒されたということでしょうか。もちろんre:Inventというイベントの規模にも圧倒されました(実に50,000名が参加するのだそうです)が、それ以上に、今回発表された大量の新サービスや新機能に圧倒されました。一つのキーノートで、次から次へと発表されますからね。量もそうですが、インフラからハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、AIまで、その多様さにも圧倒されました。
クラウドというと、もともとは自社のオフィスや契約データセンターに置かれていたサーバー群をインターネット上のデータセンター上にホストできるようにしたものというイメージがあるかと思います。もはやサーバーを所有し、管理する必要はない、インターネット接続さえあれば、クラウド上にあるリソースを好きな時、好きなだけ活用できる。
これは正しいと言えば正しいのですが、AWSはそれ以上の仕組みを構築しつつあるのではないかと感じました。サーバーをインターネット上のデータセンター上にホストするというのは、従来の技術の延長線上にあるものですが、もはや従来の技術の延長線上にない、ある意味これまでの技術から跳躍した新しい技術が生み出されている。新しいものについていけるのだろうかという漠然とした不安があるのも事実ですが、それ以上に何ができるんだろうとワクワクします。
re:Invent 2022は、仕事では実に3年ぶりに日本を離れ、世界の今を感じる(何でも高く感じるですとか、笑)良い機会になったと同時に、テクノロジーを生業とするものとして、テクノロジーの今とこれからについて改めて考える非常に良い機会になりました。