弥生は、前バージョンである弥生 09 シリーズからライセンス認証(いわゆるアクティベーション)の仕組みを段階的に導入してきました。09シリーズでは1製品、そして今回の10シリーズでは半分以上の製品にライセンス認証を導入しています。次のバージョンでは、全製品に搭載することを予定しています。
ライセンス認証を導入した目的は、不正利用の排除です。ご承知のように、不正コピーはソフトウェア会社全体にとって大きな悩みです。これはもちろん、弥生の経営に関わる問題でもあるのですが、同時に、正規のお客様にとっての問題でもあります。ちゃんとお金を払って頂いたお客様は、ソフトウェアを利用するという権利を買われているわけですから、弥生としてその権利を守る義務があると考えています。
ただ、単純にライセンス認証を導入することによって、ライセンスの仕組みを厳しくするだけでは能がありません。逆に正規のお客様にはより柔軟にご利用頂きたいと考えています。実は、あまり知られてはいないのですが、現行の弥生製品では、1ライセンスでも、オフィスと自宅両方でご利用頂くことが可能です(ライセンス認証も通ります)。
詳細は製品に同梱されている「使用許諾契約書」をご覧頂きたいのですが、第2条(3)で、バックアップの目的、携帯用コンピュータにおいて使用する目的、またはご自宅用のコンピュータにおいて使用する目的で、もう一台にインストール頂くことが可能です。ですから、メインはオフィスでの利用だが、外出先でも使いたい、もしくは、自宅でも使いたい、というニーズにお応えできるようになっています。ただ、あくまでも同一の方がオフィス/外出先、あるいはオフィス/自宅で利用されることを想定していますので、同時に利用はされないことが条件です。
実は、このような形で利用できるようにしたのも、私自身の過去の経験からです。私もそうでしたが、弥生のお客様は小規模の事業者が多いため、特に自宅でも利用されるケースが多いと想定しています。そんな時に、これはライセンス違反なのではという後ろめたい思いをすることなく、堂々と使って頂きたいと考えています。
ちなみに、これもご存知ない方が多いのですが、マイクロソフトのオフィス(リテール版)も基本的に同様なライセンス条件になっています。
2010年03月10日
弥生製品はご自宅でもご利用頂けます
posted by 岡本浩一郎 at 16:54
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