2011年03月22日

こんな時だからこそ

これを書くのは迷ったのですが...

この週末は3連休ということもあり、土曜日/日曜日と湯河原に行ってきました。こんな時期に遊びに行ったなんて不謹慎な、と言われるかもしれません。確定申告時期が終わったこともあり、私個人はこの週末に休むことができましたが、世の中には、被災地のために何ができるか、週末返上で奮闘されている社長の方も多くいらっしゃいます。また、現実問題として、余震も続いていますし、出先で大きな余震にあうと、下手をすると帰ってこれないというリスクもあります。

正直、後ろめたさを感じないと言ったら嘘になりますし、最後まで色々と迷いました。それでも、それなりな覚悟で湯河原に行くことにしました(それこそ非常用の懐中電灯持参で)。普通は、こんな状況ですから、週末にちょっと熱海や湯河原に行こうと思わないでしょう。でも、だからこそ、行かなくてはと思ったのです。

実際、湯河原に行ってみると、やはりだいぶ閑散としていました。電車もガラガラ。本来は、春の観光シーズンの3連休ですから、観光客で溢れていてもおかしくないのですが... 普段は予約を取りにくいお店でも予約がとれましたし、帰り際に立ち寄ったお店に至っては、客が我々のみ。普段は結構人気のお店なのですが。湯河原や熱海、伊豆は東京圏からの日帰り〜1泊の観光客が収益源ですから、この状況は大打撃だと思います。

これは、観光地に限ったことではありません。東京でも、飲食店(特に夜中心のお店)にとってはやはり打撃でしょう。これだけの震災に直面して、普段通りに暮らすというのは容易なことではありません。私自身もなかなか飲みに行こうと思えません。でも、ちょっと気力を振り絞って外に出る、それによって、気分も変わりますし、何よりも経済を活性化することができます。

もちろん、被災地の方のために祈り、被災地の支援をしている方を支援し、出来る限りの寄付をし、節電をする。これは当然のこと。でも、同時に、こんな時だからこそ、普段通りに働くだけでなく、普段通りに息抜きをする必要があると感じています。この震災から復興するために必要なのは、決して皆が謹慎することではなく、皆がそれぞれ、できることをできるだけやることだと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 21:12 | TrackBack(0) | その他
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