2011年03月29日

義援金と税金(その3)

昨日までの義援金(義捐金)の話は、個人として寄付した場合ですね。補足ですが、個人事業の方は、義援金は事業上の経費としてではなく、確定申告の際に寄付金控除として計上することになります(医療費控除などと同じ)。事業主としての出費ではなく、個人としての出費として考えるということですね。

さて、それでは法人の場合は? 法人の場合は、一定の制約のもとで法人税上の損金として計上できます(その分だけ法人税が減るということになります)。一般的な例で言えば、

(期末資本金等の金額×その事業年度の月数/12×2.5/1000+その事業年度の所得金額×2.5/100)×0.5


までの寄付金を損金計上することができます。例えば、資本金が1,000万円で、所得金額も1,000万円だとすると、(2.5万円+25万円)×0.5で、13.75万円まで損金計上できることになります。一方で、国等に対する寄付金及び財務大臣の指定した寄付金は全額損金計上が可能で、個人の所得税で寄付金控除の対象となるような認定NPO法人向けには、上記の上限とは別途、特別損金算入限度額が認められています。

個人の場合には、認定NPO法人向けなどでないと、寄付金控除が認められませんが、法人の場合には上記の損金計上限度額の範囲内であれば損金計上が可能です。この観点からすると、法人こそ、日本赤十字や認定NPOなどよりも、認定はされていないけれどもよりタイムリーに支援を提供できる団体に寄付すべきなのかもしれません。ただ、残念ながらほとんどの法人は、そういった団体へのアクセスもなく(法人として支出する以上、裏取りも必要であり)、日本赤十字への寄付に集中してしまっているのが実態かと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:14 | TrackBack(0) | その他
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