5月から会計事務所に関して色々とお話ししてきました。会計事務所の仕事って何があるんだろう、会計事務所はどのように差別化しようとしているんだろう、といった点です。そして前々回は、企業(顧問先)にとっての「自計化」の意味についてお話ししました。
そもそもこれらの記事の発端となったのは、弥生のパートナーである会計事務所が4,000を超えたということ。この記事において、「弥生にとって、会計事務所は志を共にするパートナー」と書いたのですが、実はここに「自計化」というキーワードが深くかかわってきます。
弥生とそのパートナーである会計事務所が共にする志は何か。それは、一社でも多くの中小企業に元気に活動してもらいたいという想いです。ここで言う企業は法人か、個人事業かは問いません。何かを成し遂げようという想いで起業される方を全力でバックアップしたい。懸命に成長しようという企業の後押しをしたい。そして生き残ろうという意思のある企業には絶対に潰れて欲しくない。
企業を立ち上げ、成長させ、何があっても潰さない。そのために必要なことは何か。もちろん色々とありますが、まず必要なのは現状を正確に把握すること。自計化を通じ、自社が今どんな状況にあるかを正確に、かつタイムリーに把握することが必要。そういった強い信念で結ばれているのが、弥生とPAPと呼ばれるパートナー会計事務所です。
差別化戦略の記帳代行とよろず経営相談で書いたように、お客さまへのアピールとしては記帳代行の方がわかりやすい。一般的に顧問先は会計についてあまり詳しくない中で、「帳簿付けから全部面倒見ます。お客さまは事業に専念して下さい」というのは非常にわかりやすいメッセージとなりますから。それでもあえて、「お客さま自身がちゃんと理解しないとダメです。だからまずは自分で帳簿を付けましょう」と言うのが弥生のパートナー会計事務所です。
もちろん、一つの型を万人に押しつけるのが正しいとは限りませんので、例えば、最初は記帳代行で受けるけれども、ある程度慣れたら自計化に移行しましょうという会計事務所もあります。それでも、根底にあるのは、本来は企業のためにも自計化すべきだという考えです。
もう一つ付け加えると、自計化は、企業と会計事務所の役割分担という意味でも副次効果を生みます。すなわち、企業側で記帳を行うことによって、会計事務所は労働集約型の作業から解放され、より付加価値の高いサービスを提供することが可能になります。